【ライヴレポート】森広隆、スガ シカオを迎えて東京キネマ倶楽部で開催された<JAM ADDICT ~CONDENSED GROOVE~>
◆森広隆、スガ シカオ~拡大画像~
超満員の会場が期待を膨らませている中、場内暗転。メンバーがステージに登場した。一曲目は「おいしいパン」。ファンキーでソウルフルなナンバー。
「どうもみなさんこんばんは、森広隆です!今日は最後までよろしく!」のMCと共に「ゼロ地点」に突入。キメもビッチリ決まり、森のギターソロ、バンドメンバーである紺野光広(Bs)、河内肇(Key)、高田真(Drs)がおのおのソロを取り、会場を沸かす。まるでニューヨークのアポロ・シアターだ。
「ありがとうございます!」とここでMC。この「JAM ADDICT」の趣旨、ミュージシャン同士が何も決めず、ただお互いの反応に呼応しながら演奏していく「ジャム・セッション」を、自らが尊敬するアーティストと共に紡いでいく、という趣旨を説明した後、「まさか、一緒に出来るとは、という方をお招きしました。スガ シカオ!」とスガ シカオを呼び込む。スガが笑顔で登場、軽妙な掛け合い(森は恐縮しっぱなし、スガがそれに突っ込むという)MCで会場はさらに沸く。実に暖かい空気が流れていた。
「それでは、しばらく独りで務めさせていただきます」とスガ、「Party People」をエッジーなカッティングと共にスタートする。伸びのあるつややかな歌声が、そして世界観が会場に響く。コーラスでは場内大合唱、凄まじい盛り上がり。「サヨナラホームラン」。続いて「月とナイフ」「アイタイ」「Thank You」。
スガの声、そして素晴らしいギターで奏でられる名曲。弾き語りということを一瞬忘れてしまうほど高い完成度、そして世界観に溢れ、至高の体験であった。
「ありがとうございました!」とステージに現れた森。「サヨナラホームラン」を初めて聴いた時、感銘を受けたことを熱く語る。「やっぱり、何か通じるものがあるよね。俺も含めて、ダメミュージシャンだから(笑)」とスガ。
「じゃあ、ファンキー・タイム行きましょうか」とスガと森のツインボーカルで森のナンバー、ズ太いファンク・ナンバー「Freaky Boogie」。スガもエレキギターに持ち替え、流麗なソロを披露する。そしてスガのナンバー「バクダン・ジュース」、森も素晴らしいギターソロを披露。そしてスガの「黄金の月」。もちろん、スガ、森、それぞれのナンバーなのだが、おのおのの音源やライブと違い、この<JAM ADDICT>だけで体感できる貴重なバージョンであった。
盛大な拍手と共にスガがステージを降り、ここからは森とバンドがステージを白熱させて行く。「楽しんで行きましょう、よろしくです!」。「Trash」、続いて「My☆Girl」へ。河内(Key)がアナログ・シンセでアバンギャルドなソロを展開、二階バルコニーからオーディエンス、バンド全メンバー、スタッフまで巻き込んでの超ロングソロを披露。そして軽快な「Cyclone」へ。
「ありがとうございます!皆さん楽しんでますか!ではまた一緒にジャムりたいと思います。スガ シカオ!」をスガを呼び込むと、開口一番、「すごくカッコいいね!」。感無量な様子の森。ちょっと言葉に詰まりながら、「嬉しいです」。スガのナンバー「ストーリー」、そして森のナンバー「Funk Redemption」を披露。ライブのクライマックスを迎えた。
盛大なアンコールに呼び戻され、スガ、森、バンドメンバーがステージへ。強烈なジャム・セッションから、スガのナンバー「正義の味方」に突入。
「本当にありがとうございました!最高です、本当に」と言葉に詰まりながら、感謝の意を述べる森。「ファンク最高!……(ファンクを好きな)人口、少ないけど……ファンク最高!」と言い放ってステージを降りるスガとガッチリ握手。そして独りステージに残った森が全身全霊をかたむけ「いいんです」を弾き語りで披露。
歌い終わった後、一瞬顔をクシャクシャにした森。彼の音楽と共に歩んできた人生を象徴する一夜だったに違いない。
取材・文●林 拓一朗/FIX
撮影●大花真史
<JAM ADDICT ~CONDENSED GROOVE~>
2013/12/5(木) @東京キネマ倶楽部
森広隆/スガ シカオ
<セットリスト>
1.おいしいパン(森+バンド)
2.ゼロ地点(森+バンド)
3.Party People(スガ弾き語り)
4.サヨナラホームラン(スガ弾き語り)
5.月とナイフ(スガ弾き語り)
6.アイタイ(スガ弾き語り)
7.Thank you (スガ弾き語り)
8.Freaky Boogie(スガ+森+バンド)
9.バクダン・ジュース(スガ+森+バンド)
10.黄金の月(スガ+森+バンド)
11.Trash (森+バンド)
12.My☆Girl (森+バンド)
13.Cyclone (森+バンド)
14.ストーリー(スガ+森+バンド)
15.Funk Redemption(スガ+森+バンド)
[アンコール]
16.JAM SESSION~正義の味方(スガ+森+バンド)
17.いいんです(森 弾き語り)
●スガ シカオ情報
<Hitori Sugar Tour 2014>
「赤い実 Remix」の配信中
詳細はオフィシャルHPで。
http://www.sugashikao.jp/
●森広隆情報
<森広隆バースデイワンマンライブ>
2014/3/9(日) 渋谷 TSUTAYA O-West
◆森広隆 オフィシャルサイト
◆スガ シカオ オフィシャルサイト
この記事の関連情報
スガ シカオ、初の自伝小説的エッセイ集『実録小説 ヤグルトさんの唄』がアルバムの初回生産限定盤に付属
スガ シカオ、「あなたへの手紙」配信開始、アルバム『Acoustic Soul 2014-2024』リリース&全国ツアーも決定
【フェスレポート】HY主催<SKY Fes 2024>DAY1、水カン、DISH//、槇原敬之、モンパチなど8組の熱演「ようこそ!」
スガ シカオ、数々の名曲をストリングスで味わうライブを2/26に開催
HY主催フェス<HY SKY Fes 2024>、第二弾発表に加藤ミリヤ、氣志團、肝高の阿麻和利、スガ シカオ with FUYU
スガ シカオ、全国弾き語りツアーの一部をTikTok LIVEにて生配信
宇宙⼈ (Cosmos People)、スガ シカオ作詞の新曲「君はいつでも」リリース
スガ シカオ、全国15公演弾き語りツアーの各地オープニングアクトを募集
スガ シカオ、ニューアルバム『イノセント』の数量限定アナログ盤をリリース