【インタビュー】PAX JAPONICA GROOVE、新設レーベルを立ち上げ通算8作目となるオリジナル・アルバム『Knock!Back!Rock!』をリリース
■ダンス・ミュージックという中に入ってるとは思うんですが
■今の時代はジャンルレスなのでこだわらずに聴いてほしい
――曲作りはテーマを決めてから始めるんですか? 例えばCMだとかゲーム音楽だとか、クライアントにテーマを与えられたりすることもあると思うんですが。
黒坂:そうしてもらうと楽ですね、凄く。自分の中でテーマを作っても自分の物じゃないですか? そうすると揺らぐんですよね。テーマを与えられると、あくまでも第三者の視点で考えられるんで。
――逆に決まりがあった方が難しいのかと思っていました。
黒坂:僕は逆ですね。だからデビューした時にダンス・ミュージックを作るというフォーマットがあったので、それは今考えたらやりやすかったのかなと思いますね。束縛あっての自由、じゃないですけど。
――映画を観たり、小説を読んだりする中で曲作りの着想を得るというアーティストの方も多いですけど、黒坂さんはいかがですか?
黒坂:僕は無いですね。映画を観て感動して曲を作る人がいると思うんですが、あえて言えば僕は自分の中で“感動してるモード”を作るんですよ。まあ気持ち悪い話かもしれないですけど(笑)。
――観て無くても、映像を浮かべるということですか?
黒坂:いや、映像も浮かべないです(笑)。感動の状態に自分を持っていくんですよ。なんか変な話ですけど(笑)。テンションを作るというか。
――それはなかなか作ってる本人じゃないとわからないニュアンスかもしれないですね。
黒坂:まあ、簡単に言うと“やる気を出す”って言うくらいのことです(笑)。
――ははははは!超簡単に言うと、“やる気を出す”(笑)。
黒坂:そうですね(笑)。
――アルバムでは黒坂さんが「The Period feat Shuhei Kurosaka」でボーカルを取っていますね。
黒坂:はい。自分で歌ってるんですが、どう表記したら良いかな?って思って“feat Shuhei Kurosaka”にしたんですけど(笑)。まあPAX JAPONICA GROOVEはあくまでも自分のプロジェクト名なので。ボーカルは個人として歌ったということですね。
――この曲だけご自分で歌った理由は?
黒坂:男性ボーカルの曲を入れたかったんです。ゲスト・ボーカルも考えたんですが、今回は自分を前に出していくと言ってる以上、自分でやらなきゃなと思って。誰かとやるのも化学変化があって楽しいんですが、うまい下手はともかく自分の声を使うのは大事かなと。
――先行配信された「Found Love」をはじめ、3曲で女性ボーカリストのMai Hernandezさんが参加していますが、どういう縁で?
黒坂:ボーカリストを誰にしようかっていう相談を人にしている中で、ビッグネームの人も候補に挙がったんですが、前の事務所で一緒だったGIRA MUNDO (ジーラ・ムンドゥ)さんというキマグレンとかのプロデュースをしていらっしゃる方に相談をしたところ、一緒にプロデュース・チームを組んでる相方さんから紹介してもらったんです。ちょうど、今回は白人系のガールズ・ロックテイストな声が欲しいと思っていて、それに彼女が合った感じがしたんで。以前はソウルフルなタイプのシンガーが好みだったんですが、段々変わってきてますね。
――ソウル・ミュージックのライヴを見たりすることもあるんでしょうか?
黒坂:最近はあんまりないですね。ロックやポップスの方が多いかもしれません。
――結構家で音楽制作に没頭している感じなんですか?
黒坂:いや、他の方に比べたら全然やってないと思いますよ(笑)。僕は朝から夕方までしか作業しないんで。
――そうなんですか?ミュージシャンには珍しいですね! 夜中から朝までやるんじゃないですね。
黒坂:もう8時に起きて、10時から始めて夕方までやる感じですね。夏はその間にプールに行ったりとか。
――健全ですね。周りのミュージシャンの方は逆の生活してますよね。まあ本来そっちが変なんでしょうけど(笑)。
黒坂:そうですよね(笑)。
――8曲目にもう1人女性ボーカリストtomoe sugoという方が参加してますね?
黒坂:昔バンドを組んでいた時のボーカルです。声が好きで、一回Xboxの東京ゲームショーの曲を作った時に参加してもらったんです。その時の「Fly To The Star」という曲が人気があったんで、また参加してもらいました。
――僕は7曲目「Symphonic Pavilion」が一番好きなんですが、格闘技の入場曲みたいな妄想が浮かびました(笑)。曲ごとに色んな情景が浮かぶアルバムですね。
黒坂:ありがとうございます。これは最初シングルにしようと思ってたんですよ。一曲一曲、同じようにしたくはないと思っていまして。自分自身もお店に食事に行ってもテーブルにいっぱい料理を並べたいタイプなんです(笑)。欲張りなところがあるんで、色んなものを詰め込みたいんですよね。
――アルバムのリリース後はどんな活動を考えていますか?
黒坂:そうですね、ライヴをやりたいんですけどね。誰とやるかとか、色々これから相談したいですね。ただ次の自分の活動としてはプロデュースの方も始めて行くので、今後はそっちに向かう感じもありますね。
――ではアルバムについて改めて伝えたいことがあれば。
黒坂:全体を通すとダンス・ミュージックという中に入ってるとは思うんですが、今の時代はジャンルレスだと思うので、こだわらずに聴いてもらえたらな、と。どんな場面でも聴けるアルバムだと思いますので、PAX JAPONICA GROOVEという名前を初めて知ったという方も、ぜひ聴いてみてください。
取材・文●岡本貴之
『Knock!Back!Rock!』
2013年12月4日(水)発売
OPD-2001 ¥2,640yen(tax in)
1.Odori feat.Masaki Nakamura(shakuhachi )
2.Addicted feat.Mai Hernandez
3.Piano Returns
4.Found Love feat. Mai Hernandez
5.Wee-Wee'd Up?
6.Fall For U feat.Mai Hernandez
7.Symphonic Pavilion
8.Wingship feat.tomoe sugo
9.Hysteric Calm
10.Floating colours
11.The Period feat Shuhei Kurosaka
12.Electrium
◆オフィシャルサイト
◆facebook
■今の時代はジャンルレスなのでこだわらずに聴いてほしい
――曲作りはテーマを決めてから始めるんですか? 例えばCMだとかゲーム音楽だとか、クライアントにテーマを与えられたりすることもあると思うんですが。
黒坂:そうしてもらうと楽ですね、凄く。自分の中でテーマを作っても自分の物じゃないですか? そうすると揺らぐんですよね。テーマを与えられると、あくまでも第三者の視点で考えられるんで。
――逆に決まりがあった方が難しいのかと思っていました。
黒坂:僕は逆ですね。だからデビューした時にダンス・ミュージックを作るというフォーマットがあったので、それは今考えたらやりやすかったのかなと思いますね。束縛あっての自由、じゃないですけど。
――映画を観たり、小説を読んだりする中で曲作りの着想を得るというアーティストの方も多いですけど、黒坂さんはいかがですか?
黒坂:僕は無いですね。映画を観て感動して曲を作る人がいると思うんですが、あえて言えば僕は自分の中で“感動してるモード”を作るんですよ。まあ気持ち悪い話かもしれないですけど(笑)。
――観て無くても、映像を浮かべるということですか?
黒坂:いや、映像も浮かべないです(笑)。感動の状態に自分を持っていくんですよ。なんか変な話ですけど(笑)。テンションを作るというか。
――それはなかなか作ってる本人じゃないとわからないニュアンスかもしれないですね。
黒坂:まあ、簡単に言うと“やる気を出す”って言うくらいのことです(笑)。
――ははははは!超簡単に言うと、“やる気を出す”(笑)。
黒坂:そうですね(笑)。
――アルバムでは黒坂さんが「The Period feat Shuhei Kurosaka」でボーカルを取っていますね。
黒坂:はい。自分で歌ってるんですが、どう表記したら良いかな?って思って“feat Shuhei Kurosaka”にしたんですけど(笑)。まあPAX JAPONICA GROOVEはあくまでも自分のプロジェクト名なので。ボーカルは個人として歌ったということですね。
――この曲だけご自分で歌った理由は?
黒坂:男性ボーカルの曲を入れたかったんです。ゲスト・ボーカルも考えたんですが、今回は自分を前に出していくと言ってる以上、自分でやらなきゃなと思って。誰かとやるのも化学変化があって楽しいんですが、うまい下手はともかく自分の声を使うのは大事かなと。
――先行配信された「Found Love」をはじめ、3曲で女性ボーカリストのMai Hernandezさんが参加していますが、どういう縁で?
黒坂:ボーカリストを誰にしようかっていう相談を人にしている中で、ビッグネームの人も候補に挙がったんですが、前の事務所で一緒だったGIRA MUNDO (ジーラ・ムンドゥ)さんというキマグレンとかのプロデュースをしていらっしゃる方に相談をしたところ、一緒にプロデュース・チームを組んでる相方さんから紹介してもらったんです。ちょうど、今回は白人系のガールズ・ロックテイストな声が欲しいと思っていて、それに彼女が合った感じがしたんで。以前はソウルフルなタイプのシンガーが好みだったんですが、段々変わってきてますね。
――ソウル・ミュージックのライヴを見たりすることもあるんでしょうか?
黒坂:最近はあんまりないですね。ロックやポップスの方が多いかもしれません。
――結構家で音楽制作に没頭している感じなんですか?
黒坂:いや、他の方に比べたら全然やってないと思いますよ(笑)。僕は朝から夕方までしか作業しないんで。
――そうなんですか?ミュージシャンには珍しいですね! 夜中から朝までやるんじゃないですね。
黒坂:もう8時に起きて、10時から始めて夕方までやる感じですね。夏はその間にプールに行ったりとか。
――健全ですね。周りのミュージシャンの方は逆の生活してますよね。まあ本来そっちが変なんでしょうけど(笑)。
黒坂:そうですよね(笑)。
――8曲目にもう1人女性ボーカリストtomoe sugoという方が参加してますね?
黒坂:昔バンドを組んでいた時のボーカルです。声が好きで、一回Xboxの東京ゲームショーの曲を作った時に参加してもらったんです。その時の「Fly To The Star」という曲が人気があったんで、また参加してもらいました。
――僕は7曲目「Symphonic Pavilion」が一番好きなんですが、格闘技の入場曲みたいな妄想が浮かびました(笑)。曲ごとに色んな情景が浮かぶアルバムですね。
黒坂:ありがとうございます。これは最初シングルにしようと思ってたんですよ。一曲一曲、同じようにしたくはないと思っていまして。自分自身もお店に食事に行ってもテーブルにいっぱい料理を並べたいタイプなんです(笑)。欲張りなところがあるんで、色んなものを詰め込みたいんですよね。
――アルバムのリリース後はどんな活動を考えていますか?
黒坂:そうですね、ライヴをやりたいんですけどね。誰とやるかとか、色々これから相談したいですね。ただ次の自分の活動としてはプロデュースの方も始めて行くので、今後はそっちに向かう感じもありますね。
――ではアルバムについて改めて伝えたいことがあれば。
黒坂:全体を通すとダンス・ミュージックという中に入ってるとは思うんですが、今の時代はジャンルレスだと思うので、こだわらずに聴いてもらえたらな、と。どんな場面でも聴けるアルバムだと思いますので、PAX JAPONICA GROOVEという名前を初めて知ったという方も、ぜひ聴いてみてください。
取材・文●岡本貴之
『Knock!Back!Rock!』
2013年12月4日(水)発売
OPD-2001 ¥2,640yen(tax in)
1.Odori feat.Masaki Nakamura(shakuhachi )
2.Addicted feat.Mai Hernandez
3.Piano Returns
4.Found Love feat. Mai Hernandez
5.Wee-Wee'd Up?
6.Fall For U feat.Mai Hernandez
7.Symphonic Pavilion
8.Wingship feat.tomoe sugo
9.Hysteric Calm
10.Floating colours
11.The Period feat Shuhei Kurosaka
12.Electrium
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