【ライヴレポート】THE VIRGINMARYS、約90分の怒涛のステージにファン大熱狂
◆THE VIRGINMARYS@渋谷duo MUSIC EXCHANGE~拡大画像~
今年3月に発売されたデビュー・アルバム『キング・オブ・コンフリクト』の楽曲のクォリティの高さと、勢いのあるサウンドに魅了された熱心なファンが詰めかけた中、彼らの名前を一気に広めることになった「Bang Bang Bang」で登場。
銅鑼を打ち鳴らし、壮大な幕開けとなったステージ。トリオとは思えないほどの凄まじい音圧で、早くもファンを虜にした。ヴォーカルとギターのアリーのカリスマ的な存在感。あの伝説のドラマー、THE WHOのキース・ムーンを彷彿させる豪快なドラムのダニー。その二人と上手く絡みながら、ボトムを支えるベースのマット。個性溢れるメンバーが揃った、期待にたがわぬバンド、いやそれ以上のインパクトをオープニングから見せつけてくれた。
3曲目の「Portrait Of Red」や、それに続く「Out Of Mind」などでは、緩急交えたパフォーマンスは、彼らがただ単に勢いだけのバンドではなく、高い演奏力を持ち合わせている事がライヴで証明された良い例であろう。
パンクやオルタナの要素もありながら、60年代後半からのブリティッシュ・ロックの影響を惜しげもなく披露し、一つのジャンルに拘らない器の大きさが曲が進むにつれて如実に表れた。シングルにもなっているノリの良い「Just A Ride」でファンを盛り上げた後には、「You’ve Got Your Money, I’ve Got My Soul」でアリーのギターはブルースの影響を色濃く反映したソロでファンを沸かせた。
10曲演奏したところでMCをはさみ進行したステージでは、スピード・チューンの新曲「To Dust」を披露。今回の来日に合わせて発売された『来日記念盤:キング・オブ・コンフリクト-スペシャル東京ギグ・エディション2013』にも収録された「Keep Me On The Run」では、アリーの弾き語りでしっとり聴かせた後も、怒涛のステージは続き、アルバムからの第1弾シングルとなった人気ソング「Dead Man’s Shoes」で大いに盛り上がり、本編最後は壮大なエピック・ソング「Ends Don’t Mend」でバンド・アンサンブルの凄さを存分に発揮し、ファンから大喝采を浴びた。
アンコールでは、2010年に発売された最初のEPのタイトル曲「Cast The First Stone」と、アルバム『キング・オブ・コンフリクト』の国内盤ボーナス・トラックの「Manic Recluse」で締めくくった。
合計20曲、約90分の怒涛のステージは想像を遥かに超えたものであり、詰めかけたファンや音楽関係者は、THE VIRGINMARYSのポテンシャルの高さに、さらなる飛躍を確信した。今後の彼らの活動を見続けていくのが楽しみでもあるし、早く再来日して、この怒涛の素晴らしいパフォーマンスを再体感したいものだ。まだ彼らのことを聴いたことがない音楽ファンには、ぜひとも彼らのことをチェックしてもらいたいものだ。正にUK新時代の担う存在の言葉に偽りは無いのだから。
撮影●牛澤滋由貴
THE VIRGINMARYS SET LIST@渋谷duo MUSIC EXCHANGE
2013/10/3 (Thu)
1)Bang Bang Bang
2)Thousand Times
3)Portrait Of Red
4)Out Of Mind
5)Just A Ride
6)You’ve Got Your Money, I’ve Got My Soul
7)Taking The Blame
8)Looking For Love
9)Dressed To Kill
10)In The City
11)My Little Girl
12)To Dust (新曲)
13)Running For My Life
14)Keep Me On The Run
15)Lost Weekend
16)Off To Another Land
17)Dead Man’s Shoes
18)Ends Don’t mend
アンコール
19)Cast The First Stone
20)Manic Recluse
◆ハイドラント・ミュージック