【インタビュー】加藤ミリヤ、「私が歌うべきメッセージは、やっぱりここなんだな」
自らが10代だった頃に作った「ディア ロンリーガール」から8年。大人と呼ばれる歳になったミリヤが、10代の若者の気持ちを歌う―――。大切なモノが見つけられず、愛してほしいと叫ぶティーンのために、書かれたという「Lonely Hearts」。印象深く耳に残る“君がいたから生きてた――”と歌われる歌詞。ミリヤはこの言葉に全てを込めたと言う。今、改めて「Lonely Hearts」が生まれた経緯を訊いてみた。
◆加藤ミリヤ 画像
――これまでも、若者へのメッセージソングを多く歌ってきたミリヤちゃんだけど、今回の楽曲も特別深いメッセージを感じる楽曲だね。
加藤:そうですね。今、一番届けたいメッセージでもあるんです。
――いろんな孤独を感じる若者へのメッセージが込められた「Lonely Hearts」だけど、PVではイジメや差別による孤独さも描かれていて。すごく衝撃的だったというか。【学校掲示板】を思わす映像も出て来ていたよね。ミリヤちゃんが10代の頃にも【学校掲示板】ってもうあったの?
加藤:あそこまで酷くはないけど、ありましたね。私たちが中学生や高校生の頃からあったんですけど、今ほどインターネットやツイッターやラインが普及していなかったから、そこまで酷くはなかったんです。けど、ネットの中に学校のスレットが立っていたりはありましたね。だから、私も最初に、こんなにもネットやツイッターやラインを通したイジメが酷くなっているって知ったときは、本当にショックで。私はずっとティーンの子たちの心境を歌ってきたり、ティーンの子へのメッセージを歌ってきていたので、今、ティーンの子たちがどういうことで苦しんでいるのか? ということを、歌を通して世の中に知らせたかったんです。なので、歌詞はもちろんのこと、PVもああいう表現になったんです。自分の中でもイジメ問題って、すごく重要視しているところでもあるし、世の中的にも大きな問題になっていることだと思うんです。ネット環境がどんどん広がっていくことによって、イジメがどんどん広がっていて、簡単に人を傷付けることが出来る世の中になっている。そういう現代社会だからこそ起きている問題を、世の中に知らしめたかったし、自分自身がもっと知って、何かそこに手を差し伸べることが出来たらと思って、この曲を作ったんです。
――イジメ問題って、イジメられている当人にとっては本当に大きな問題だけど、学校や組織の中に属していない社会に居ると、知らずに過ぎていってしまう問題でもあったりすると思うからね。
加藤:そうなんです。私も、今25歳なので、なかなかティーンの子たちが今どんなことで悩んでいるのか? というのが見えなくなっているので、自分のファンの子たちを通してや、雑誌の連載を通してティーンの子たちと触れ合う機会を自ら希望して作ってもらってるんです。来年、10周年を迎えるんですが、最近それもあって改めて自分が10年間歌ってきた楽曲たちを振り返ってみたんです。やっぱり、そこにはティーンの子たちへのメッセージがたくさん詰め込まれているなって実感したんです。自分が早くにデビューしていて、10代という歳で、等身大の想いを歌ってきたこともあって、それこそが自分が歌っていくべきメッセージだって感じたのも大きかったと思うんです。私自身、ものすごく悩んで10代を過ごしてきたんです。孤独だな、寂しいな、苦しいな……って、毎日のように思っていて。だからなのか、大人になった今でも、心のどこかに10代の子たちをずっと感じているんです。常に気になる存在というか。8年前に歌っていた「ディア ロンリーガール」を振り返ったとき、“私が歌うべきメッセージは、やっぱりここなんだな”って思ったんです。
――「ディア ロンリーガール」を歌っていた頃は、まさに高校生だったんだもんね。
加藤:そうですね。それもあって、もっと10代の子たちのリアルな声を聞きたいと思って、ティーンの子が読む雑誌で連載させてもらおうって決めたりもしたんです。毎月毎月高校生の子たちと話させてもらって、そこでリアルな言葉を聞いて、それが私の中に入ってきて、曲になったり歌詞になっていくんです。今回の「Lonely Hearts」も、まさにそうですね。ティーンの子たちの話しを聞いていると、自分の曲や歌を必要としてくれる子たちなんじゃないか? って思えてしかたないんです。
――ミリヤちゃんが10代の頃に感じてた孤独って、何だったの?
加藤:それは今も解らないんです。それが解らないから、こうして音楽をやっているんじゃないかなって思うんです。でも、その孤独って、今の10代の子たちが感じるモノと同じモノだったと思うんです。自分は本当に必要とされているのかな? 自分のことは誰が解ってくれているんだろう? とか。形のあるモノじゃないんですよね。両親にも恋人にも埋められない孤独というか。自分勝手にひとりぼっちになってたというか。自分がそういう性質の人間だったからこそ、こうして歌を歌うようになったんだと思うし、自分がそうだったからこそ、今、そうやって寂しさや孤独や悩みを抱えている子たちの気持ちを、少しでも和らげられるんじゃないかなって思うんです。今は、大人になっちゃったから、寂しい時自分はどうすればいいか解るようになってきたけど、でも、やっぱり10代の頃は解らなかったし。
――そうだね。今回の「Lonely Hearts」は、10代の子の気持ちになって書いた歌詞だったみたいだけど、実際に10代だった頃に書いた「ディア ロンリーガール」の歌詞と比べてみて、違いを感じたりすることはあった?
加藤:そうですね、やっぱり大人になっているから、よりメッセージ性は強くなったのかも。今回の「Lonely Hearts」も「ディア ロンリーガール」も、両方とも、“私たちの歌”っていう思いで歌っているんだけど、大きく違うのは、「ディア ロンリーガール」の方が叫びだった気がする。攻撃性が強いというか。でも、「Lonely Hearts」は、柔らかいしあたたかいんですよね。
――なるほど。「ディア ロンリーガール」の頃は、まさにど真ん中に居たから、叫びの方が強かったんだろうね。
加藤:そう思いますね。「Lonely Hearts」は、いろんなことを経験した上で、みんなと同じ目線に立って歌っているという感覚なんだと思います。だから柔らかいし、あたたかく包み込めるような曲になってるんじゃないかなって。
――そうだろうね。でも、無責任じゃないよね。“頑張って”って突き放してない。サビの“君がいたから生きてた”って言葉は、“頑張って”に変わる、すごくあたたかくて、すごく心強い言葉だなって思ったよ。
加藤:ありがとうございます。“1人にしないで”とか“だから貴方にとって私は必要なの”とか、そういう言葉を使わないで切実に表現したいと思ったときに、どんな言葉があるかな? ってすごく考えたんです。そんなとき、ふと、“君がいたから生きてた”っていう言葉が、自分の中に生まれたんです。切実な気持ちが伝わればいいなって。たくさんの人が解ってくれなくてもいい。たった1人、貴方だけが解ってくれたら、それだけで強くなれるし、生きていける。そんなことを伝えたかったんです。きっとみんなそんな気持ちなんじゃないかな? って思ったんです。
――そんな想いは、カップリングの「Only U」の歌詞にも同じ言葉が出てくるよね。“たいせつな人はたくさんいなくていいんだよ”って。そこもすごく深く心に残った言葉だったから。
加藤:はい! そうなんです。“たいせつな人はたくさんいなくていいんだよ”ってとこ。「Only U」って曲では、そこが一番伝えたいところでもあったんです。みんな、1人で生きてるって感じていると思うけど、少なくとも誰かに必要とされているんだってことに、みんなが気付けたらいいなぁって思いながら書いたんです。誰かに必要とされているって思えたら、ちょっとだけ救われた気持ちになるんじゃないかなって思うんです。ひとりぼっちで寂しいなとか、誰も自分のことなんて解ってくれないって思ってる子たちが、そうじゃないってことが解ってくれたら、少しだけ幸せになれるんじゃないかなって。
――そうだね。「Only U」は、恋愛ソングにも聴こえるけど、「Lonely Hearts」と繋がったテーマを感じたりも出来るよね。
加藤:そう。私としては、「Lonely Hearts」の延長線上に「Only U」があるイメージで作ったんです。「Lonely Hearts」で大切な友達に出逢えて、そんな大切な友達と一緒にカラオケとかに行ったときに、“この曲、貴方に歌うよ!”って「Only U」を歌ってもらえるような、そんな曲にしたかったんです。でも、聴いてくれる人たちの状況で、相手が恋人であってくれてもいいなって思います。
――そして3曲目には「Aitai(Loneliness Remix)」が収録されていますが。
加藤:はい。もうこれはRemixというより、もはや別のリアレンジヴァージョンというくらいの違いがありますが、個人的にはすごく気に入ってます。「Aitai」の原曲は、メジャーコードのすごく簡単なコード進行なんですけど、今回のLoneliness Remixは、マイナーコードなので、切なくてちょっと大人っぽい印象になってます。今回のシングルは、10代の子に向けて作った1枚でもあったので、みんなが好きだった曲を入れたいなって思ったのもあって、この曲を選んだんです。
――ある意味、今回のシングルはコンセプトシングルでもあったんだね。ところで、メッセージ性の強いミディアムな楽曲は、音質でも大きく印象が変わってくると思うけど、選ぶ音色は意識している? 「Lonely Hearts」はピアノの音もとても印象的だったから。
加藤:そうですね。やっぱりこういう曲のときは、歌をメインに考えたいので、歌がいかに伝わるかというところを一番に考えますね。「Lonely Hearts」は、150トラック集めた中から選んだんです。上はピアノが引っぱっていって、下はどっしりと低音が支えるというのは、最初からイメージしていたところでした。ギターの生音にもこだわりましたね。歌詞をそっと運んでくれるオケになったんじゃないかなと思います。CDももちろん、早くみなさんに生で聴いてもらいたいです。
――生で聴いたら、もっと深く入ってくるんだろうな。PVで実際に「Lonely Hearts」を歌っているミリヤちゃんを見たら、すごく引き込まれるものがあって。歌いながら涙を流すとことか、すごく胸にきたというか。
加藤:私は、演技とかまったく出来ない人なので、そこで泣いて! って言われて泣いた訳じゃないんですよ。なんか自然と涙が出てきちゃって……。泣くつもりなんていつもまったくないんですけど……。「Lonely Hearts」を歌うと泣けてきちゃうんです……。それくらい入っちゃうんです。だからこそ、伝わってくれるんじゃないかなって思っているんです。この曲で笑顔になってくれる子が1人でもいてくれたらって本当に心から思います。
●インタビュー:武市尚子
■「Lonely Hearts」着うた(R)配信中
http://recochoku.jp/artist/20002527/
■「Lonely Hearts」
10月2日発売
初回生産限定盤 SRCL-8359-60 ¥1,680(tax in)
通常盤 SRCL-8361 ¥1,300(tax in)
◆加藤ミリヤ オフィシャルサイト
◆加藤ミリヤ 画像
――これまでも、若者へのメッセージソングを多く歌ってきたミリヤちゃんだけど、今回の楽曲も特別深いメッセージを感じる楽曲だね。
加藤:そうですね。今、一番届けたいメッセージでもあるんです。
――いろんな孤独を感じる若者へのメッセージが込められた「Lonely Hearts」だけど、PVではイジメや差別による孤独さも描かれていて。すごく衝撃的だったというか。【学校掲示板】を思わす映像も出て来ていたよね。ミリヤちゃんが10代の頃にも【学校掲示板】ってもうあったの?
加藤:あそこまで酷くはないけど、ありましたね。私たちが中学生や高校生の頃からあったんですけど、今ほどインターネットやツイッターやラインが普及していなかったから、そこまで酷くはなかったんです。けど、ネットの中に学校のスレットが立っていたりはありましたね。だから、私も最初に、こんなにもネットやツイッターやラインを通したイジメが酷くなっているって知ったときは、本当にショックで。私はずっとティーンの子たちの心境を歌ってきたり、ティーンの子へのメッセージを歌ってきていたので、今、ティーンの子たちがどういうことで苦しんでいるのか? ということを、歌を通して世の中に知らせたかったんです。なので、歌詞はもちろんのこと、PVもああいう表現になったんです。自分の中でもイジメ問題って、すごく重要視しているところでもあるし、世の中的にも大きな問題になっていることだと思うんです。ネット環境がどんどん広がっていくことによって、イジメがどんどん広がっていて、簡単に人を傷付けることが出来る世の中になっている。そういう現代社会だからこそ起きている問題を、世の中に知らしめたかったし、自分自身がもっと知って、何かそこに手を差し伸べることが出来たらと思って、この曲を作ったんです。
――イジメ問題って、イジメられている当人にとっては本当に大きな問題だけど、学校や組織の中に属していない社会に居ると、知らずに過ぎていってしまう問題でもあったりすると思うからね。
加藤:そうなんです。私も、今25歳なので、なかなかティーンの子たちが今どんなことで悩んでいるのか? というのが見えなくなっているので、自分のファンの子たちを通してや、雑誌の連載を通してティーンの子たちと触れ合う機会を自ら希望して作ってもらってるんです。来年、10周年を迎えるんですが、最近それもあって改めて自分が10年間歌ってきた楽曲たちを振り返ってみたんです。やっぱり、そこにはティーンの子たちへのメッセージがたくさん詰め込まれているなって実感したんです。自分が早くにデビューしていて、10代という歳で、等身大の想いを歌ってきたこともあって、それこそが自分が歌っていくべきメッセージだって感じたのも大きかったと思うんです。私自身、ものすごく悩んで10代を過ごしてきたんです。孤独だな、寂しいな、苦しいな……って、毎日のように思っていて。だからなのか、大人になった今でも、心のどこかに10代の子たちをずっと感じているんです。常に気になる存在というか。8年前に歌っていた「ディア ロンリーガール」を振り返ったとき、“私が歌うべきメッセージは、やっぱりここなんだな”って思ったんです。
――「ディア ロンリーガール」を歌っていた頃は、まさに高校生だったんだもんね。
加藤:そうですね。それもあって、もっと10代の子たちのリアルな声を聞きたいと思って、ティーンの子が読む雑誌で連載させてもらおうって決めたりもしたんです。毎月毎月高校生の子たちと話させてもらって、そこでリアルな言葉を聞いて、それが私の中に入ってきて、曲になったり歌詞になっていくんです。今回の「Lonely Hearts」も、まさにそうですね。ティーンの子たちの話しを聞いていると、自分の曲や歌を必要としてくれる子たちなんじゃないか? って思えてしかたないんです。
――ミリヤちゃんが10代の頃に感じてた孤独って、何だったの?
加藤:それは今も解らないんです。それが解らないから、こうして音楽をやっているんじゃないかなって思うんです。でも、その孤独って、今の10代の子たちが感じるモノと同じモノだったと思うんです。自分は本当に必要とされているのかな? 自分のことは誰が解ってくれているんだろう? とか。形のあるモノじゃないんですよね。両親にも恋人にも埋められない孤独というか。自分勝手にひとりぼっちになってたというか。自分がそういう性質の人間だったからこそ、こうして歌を歌うようになったんだと思うし、自分がそうだったからこそ、今、そうやって寂しさや孤独や悩みを抱えている子たちの気持ちを、少しでも和らげられるんじゃないかなって思うんです。今は、大人になっちゃったから、寂しい時自分はどうすればいいか解るようになってきたけど、でも、やっぱり10代の頃は解らなかったし。
――そうだね。今回の「Lonely Hearts」は、10代の子の気持ちになって書いた歌詞だったみたいだけど、実際に10代だった頃に書いた「ディア ロンリーガール」の歌詞と比べてみて、違いを感じたりすることはあった?
加藤:そうですね、やっぱり大人になっているから、よりメッセージ性は強くなったのかも。今回の「Lonely Hearts」も「ディア ロンリーガール」も、両方とも、“私たちの歌”っていう思いで歌っているんだけど、大きく違うのは、「ディア ロンリーガール」の方が叫びだった気がする。攻撃性が強いというか。でも、「Lonely Hearts」は、柔らかいしあたたかいんですよね。
――なるほど。「ディア ロンリーガール」の頃は、まさにど真ん中に居たから、叫びの方が強かったんだろうね。
加藤:そう思いますね。「Lonely Hearts」は、いろんなことを経験した上で、みんなと同じ目線に立って歌っているという感覚なんだと思います。だから柔らかいし、あたたかく包み込めるような曲になってるんじゃないかなって。
――そうだろうね。でも、無責任じゃないよね。“頑張って”って突き放してない。サビの“君がいたから生きてた”って言葉は、“頑張って”に変わる、すごくあたたかくて、すごく心強い言葉だなって思ったよ。
加藤:ありがとうございます。“1人にしないで”とか“だから貴方にとって私は必要なの”とか、そういう言葉を使わないで切実に表現したいと思ったときに、どんな言葉があるかな? ってすごく考えたんです。そんなとき、ふと、“君がいたから生きてた”っていう言葉が、自分の中に生まれたんです。切実な気持ちが伝わればいいなって。たくさんの人が解ってくれなくてもいい。たった1人、貴方だけが解ってくれたら、それだけで強くなれるし、生きていける。そんなことを伝えたかったんです。きっとみんなそんな気持ちなんじゃないかな? って思ったんです。
――そんな想いは、カップリングの「Only U」の歌詞にも同じ言葉が出てくるよね。“たいせつな人はたくさんいなくていいんだよ”って。そこもすごく深く心に残った言葉だったから。
加藤:はい! そうなんです。“たいせつな人はたくさんいなくていいんだよ”ってとこ。「Only U」って曲では、そこが一番伝えたいところでもあったんです。みんな、1人で生きてるって感じていると思うけど、少なくとも誰かに必要とされているんだってことに、みんなが気付けたらいいなぁって思いながら書いたんです。誰かに必要とされているって思えたら、ちょっとだけ救われた気持ちになるんじゃないかなって思うんです。ひとりぼっちで寂しいなとか、誰も自分のことなんて解ってくれないって思ってる子たちが、そうじゃないってことが解ってくれたら、少しだけ幸せになれるんじゃないかなって。
――そうだね。「Only U」は、恋愛ソングにも聴こえるけど、「Lonely Hearts」と繋がったテーマを感じたりも出来るよね。
加藤:そう。私としては、「Lonely Hearts」の延長線上に「Only U」があるイメージで作ったんです。「Lonely Hearts」で大切な友達に出逢えて、そんな大切な友達と一緒にカラオケとかに行ったときに、“この曲、貴方に歌うよ!”って「Only U」を歌ってもらえるような、そんな曲にしたかったんです。でも、聴いてくれる人たちの状況で、相手が恋人であってくれてもいいなって思います。
――そして3曲目には「Aitai(Loneliness Remix)」が収録されていますが。
加藤:はい。もうこれはRemixというより、もはや別のリアレンジヴァージョンというくらいの違いがありますが、個人的にはすごく気に入ってます。「Aitai」の原曲は、メジャーコードのすごく簡単なコード進行なんですけど、今回のLoneliness Remixは、マイナーコードなので、切なくてちょっと大人っぽい印象になってます。今回のシングルは、10代の子に向けて作った1枚でもあったので、みんなが好きだった曲を入れたいなって思ったのもあって、この曲を選んだんです。
――ある意味、今回のシングルはコンセプトシングルでもあったんだね。ところで、メッセージ性の強いミディアムな楽曲は、音質でも大きく印象が変わってくると思うけど、選ぶ音色は意識している? 「Lonely Hearts」はピアノの音もとても印象的だったから。
加藤:そうですね。やっぱりこういう曲のときは、歌をメインに考えたいので、歌がいかに伝わるかというところを一番に考えますね。「Lonely Hearts」は、150トラック集めた中から選んだんです。上はピアノが引っぱっていって、下はどっしりと低音が支えるというのは、最初からイメージしていたところでした。ギターの生音にもこだわりましたね。歌詞をそっと運んでくれるオケになったんじゃないかなと思います。CDももちろん、早くみなさんに生で聴いてもらいたいです。
――生で聴いたら、もっと深く入ってくるんだろうな。PVで実際に「Lonely Hearts」を歌っているミリヤちゃんを見たら、すごく引き込まれるものがあって。歌いながら涙を流すとことか、すごく胸にきたというか。
加藤:私は、演技とかまったく出来ない人なので、そこで泣いて! って言われて泣いた訳じゃないんですよ。なんか自然と涙が出てきちゃって……。泣くつもりなんていつもまったくないんですけど……。「Lonely Hearts」を歌うと泣けてきちゃうんです……。それくらい入っちゃうんです。だからこそ、伝わってくれるんじゃないかなって思っているんです。この曲で笑顔になってくれる子が1人でもいてくれたらって本当に心から思います。
●インタビュー:武市尚子
■「Lonely Hearts」着うた(R)配信中
http://recochoku.jp/artist/20002527/
■「Lonely Hearts」
10月2日発売
初回生産限定盤 SRCL-8359-60 ¥1,680(tax in)
通常盤 SRCL-8361 ¥1,300(tax in)
◆加藤ミリヤ オフィシャルサイト
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