ケツメイシ、2年ぶりのツアーを爆笑トークで振り返る。「飲み屋で仲のいい近所のおじちゃんもツアーに来てくれたんです」
2012年12月にリリースした8枚目のアルバム『KETSUNOPOLIS 8』を引っさげて約2年振りに全国12カ所24公演で行なわれた、ケツメイシの全国ツアー<闇から光へ尿意ドーン!ケツメイシTOUR 2013 ~ここが噂のパワースポットです♪~>。同ツアーから5月19日のさいたまスーパーアリーナ公演を全曲ノーカットで完全収録したライヴDVD&Blu-ray『ケツの穴...らへん』がリリースされた。
◆<ケツメイシ 闇から光へ尿意ドーン!ケツメイシTOUR 2013 ~ここが噂のパワースポットです♪~>画像
そこで、ケツメイシメンバーが、あらためて今回の全国ツアーを振り返った。
◆ ◆ ◆
──今回の2年ぶりとなるツアーはいかがでしたか?
RYOJI:「あっという間というような早さは感じなかったけど、これまでのツアーのなかで一番テンポよく、楽にまわれたかも。」
DJ KOHNO:「(笑)僕も楽しいツアーでしたね。今までとは違うことも取り入れて、緊張感もあったし。そういう状況のなかで、ストイックに(パフォーマンス)できた部分もあったし、またぶっ飛んだこともできた。RYOさんが、ステージ上で突然坊主になったりして(笑)。そういう破天荒な人もいるからこそ、面白いツアーができたのかなって」
大蔵:「充実したツアーでしたね。いろいろと新しいことを試せましたし。なので、1公演が終わるたびに、修繕点をメンバーやスタッフと話しあう機会が自然と多くなって、ステージを重ねていくごとによいものを作れるようになった。追加公演の横浜アリーナでは完成型を見せることができたかなって思います。また、今回は納得のいくステージが多かったぶん、打ち上げの回数も増えて、おかげでかなりのお酒を消費してましたね」
DJ KOHNO:「アベノミクスならぬケツノミクスが、日本各地で起こっていたという噂もありますから(笑)。それくらい豪快に飲んでいたので」
RYO:「僕は、今回全国各地の風俗やおっぱいパブを廻らせていただきまして……」
──そこメインですか(笑)。
RYO:「ライヴの延長線上のご褒美にそれが待っている、みたいな」
大蔵:「いや、ライヴ前にも行ってたじゃないですか!」
RYO:「まぁ、土地土地によっていろんなカラーがありまして、楽しかったんですけど。事前に、ネットの批評サイトを調べてから、足を運ぶんですけど、批評ってあんまりアテになんなくって(笑)。現場で自分で経験しないといけないなと、改めて感じました」
RYOJI:「おかげで、そろそろ風俗本を出版できるくらいになってますから(笑)」
RYO:「また、ライヴ自体も今回は楽しいものになりました。実は、今回舞台演出の監督がいまして、そいつがよく難癖つけてくるんですよ。この年齢になって、怒ってくれる人がいるのは有り難いんですけど、その理由があまりにも正論過ぎるから、逆にイラッとくる(笑)。まぁ、今まであまり気にしていなかったことを気にするようになったし、いい経験だったなとは思いますが」
──そんな今回のツアーですが、タイトル<ケツメイシ 闇から光へ尿意ドーン!ケツメイシTOUR 2013 ~ここが噂のパワースポットです♪~>ここには、どんな意味が隠されていたのでしょう?
DJ KOHNO:「それ聞いちゃいます?(笑)。ある時、占い師さんに診断してもらう機会があって、そこで文字は丸みを持ったもので、タイトルはRYOさんのひらめきに任せたほうがいいと言われましたので、丸投げしました(笑)」
RYO:「静から動へ、暗闇から光のあるほうへ進んでいくイメージが浮かんで、その際に尿意も起こってくるのかな?と(笑)。パワースポットはRYOJI君のアイデアですね。一時期パワースポットって流行ったし。ちなみに僕らがパワースポットじゃないですからね。お客さんからエネルギーをもらうという意味ですから。おかげで、終演後みんなカッサカサになっていたとか(笑)」
──そんなことはないですよ。終演後、お客さん全員が汗や涙、尿意で潤っていた感じですから。でも本当に興奮と感動、そして笑顔でいっぱいの、充実のステージでしたよね。
RYOJI:「今って、歌が上手いだけで受け入れられるような時代じゃないというか。いい曲さえあれば、それでいいという感じではないと思うんです。それ以外で何ができるか? 考えた結果、自分たちらしいものが表現できたツアーにはなったと思いますね」
──今回は、エレクトロなサウンドを取り込んで話題をさらった最新アルバム『KETSUNOPOLIS 8』を携えてというツアーだけあって、宇宙船を連想させるようなステージになっていましたね。このステージの構想って、いつ頃に思い浮かんだものなのでしょう?
RYOJI:「いつもツアーを見越して、アルバムを作っているワケじゃなくて、自分達が作った音楽を、どうライヴで生かしていいのか?考えたものです。そのへんは、うまく表現できたのかなって」
DJ KOHNO:「また『KETSUNOPOLIS 8』の楽曲も生かしつつ、昔の曲をどう入れ込んでいったらいいのか?考えた結果<ケツメイシ名曲劇場>が生まれたり。自分達の曲をどう生かしたらいいのか?を考えた結果の構成になっていますね」
──最初、バルーンが膨らんで破裂したら、MCの3人が登場という演出には、驚きました。
RYOJI:「できればアレ、コンドームにしたかったんですけどね。そうしたら、もっと尿意感が出たと思うし……」
──なるほど。確かに(笑)。
大蔵:「この登場を含め、今回僕らが悪のりで話していたアイデアを、スタッフの皆さんが全力で実現させようと努力してくださったことには、本当に感謝しています」
──また、みなさんお揃いのサングラスに、闇のなかでキラキラ光るエレクトロニックなアウターを羽織ってステージに登場する姿もクールで印象的でした。
RYOJI:「本当にいつもバラバラな格好しているんで。僕だけポロシャツ着て、他はTシャツだったりとか。たまには揃いの衣装を着て、グループ感を出してみるのもいいのかなって」
大蔵:「サングラスを付けて登場するってのも、初めてだったんですよね」
RYOJI:「これまでって、カッコつけないことが美徳みたいな流れがあったと思うんですけど、時代が移り変わってカッコつけてみることもたまにはいいんじゃないかって、風潮になりつつあるじゃないですか。その流れに逆らうだけでなく、たまには乗っかってみるのもいいのかな?と思いまして」
RYO:「レディー・ガガみたいな感じでしたよね(笑)」
──そんなクールなスタイルで「脳内開放 - know ya mind free」など、最新アルバム収録曲のなかでも、ケツメイシの新機軸といえるエレクトロ(EDM)要素の高い楽曲を冒頭では披露されていましたが、そこでの観客の反応とかステージ上でどのように感じていましたか?
RYO:「今回、飲み屋で仲のいい近所のおじちゃんもツアーに来てくれたんですけど、<曲を知らないから何かよくわかんないけど、すごく面白かった>とイッてくれまして。そこなんじゃないかな? ライヴの面白さって。観て楽しいと思えること、それを感じてもらえたらよしって」
──また、楽しいと言えば、MCも毎回心を掴む、ウイットに富んだものですよね。
DJ KOHNO:「実は、MCの面白いネタって大蔵くんが考えていることが多くて。この間、終演後にご飯食べながら『何でいつも面白いこと考えているのに、自分で言わないの?』って」
大蔵:「いやぁ、使い方が難しいんですよ……」
RYO:「同じセリフでも人によって伝わり方が全然違いますからね」
RYOJI:「つまり大蔵が言ったら、面白くないってことだよ!(笑)」
──また、MCだけではなくコントも披露しています。
RYOJI:「コントをやるのは、今回で3回目なんですけど、いつもアンタッチャブルの柴田(英嗣)くんが考えたもので、いつも彼を信頼してやっています。今やパートナー的存在ですね」
──かなりセリフも多いし大変なのでは?
DJ KOHNO:「そうですね。かなりの時間をかけてリハーサルをします。もしかしたら歌より時間かけているかも?また、今回は大蔵くんのセリフが、かなり多かったよね」
大蔵:「毎回勉強させてもらってます。柴田さんと打ち合わせをしながら。反省会はしょっちゅうでした(苦笑)」
RYO:「ハリセン・ノックが厳しいんですよね(笑)」
RYOJI:「でも、前半のノリがうまく掴めなかった時に、コントを挟むと後半のムードがよくなる時があったりとか。また息抜きにもなるし、プラス要素が多いんですよね。僕ら、実力派グループじゃないんで、歌のレベルを下げるという意味でも、いい効果があるので。それに他で出来る人もいないと思うし、自分たちのウリのひとつになっているのかなと。ただ、最近コントのボリュームが増えてきているような……」
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