SOIL&“PIMP”SESSIONS、10周年記念スペシャルライブ開催。椎名林檎との熱い一夜
SOIL&“PIMP”SESSIONSの10th Anniversary記念ライブ<SOIL&“PIMP”SESSIONS 10th Anniversary! LIVE CIRCLES>が、9月21日に椎名林檎を迎えてBillboard Live TOKYOで行なわれた。
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SOIL&“PIMP”SESSIONSが10周年を記念したスペシャルライブ<SOIL&“PIMP”SESSIONS 10th Anniversary! LIVE CIRCLES>をビルボードライブ東京/大阪、そして名古屋ブルーノートで開催。ライヴハウスやクラブではないラグジュアリーな会場も、ジャズというジャンル的にはハマりそうだが、彼らの場合は“DEATH JAZZ”である。さらに、それぞれに豪華なゲストを迎えることも発表されており、初日である東京公演には椎名林檎! 何だか愉快な事件が起こりそうな予感だ。
オーディエンスがゆったりと食事やお酒を楽しんでいると、開演時間を回り、薄暗くなる。そしてメンバーが現れ、沸き上がる歓声。丈青が厳かにグランドピアノを奏で出し、「Darkside」がはじまると、椅子に座りつつ体を揺らす人が続出。さらに社長が煽れば、拍手が起きる。どんな場所だって、バンドとオーディエンスの熱さは変わらない。
続いては、社長が拡声器を持ち、『Waltz For Goddess』へ。タブゾンビと元晴の掛け合いが過熱していき、みどりんのドラムに合わせてハンドクラップも起きる。社長のMCも、最初こそ「ここでしかできない音を出そうと思います」とビシッと決めたが、あまりの距離感に「近くね? あと、ここにいると、みんなのご飯においがする(笑)」と、いつものキャラクターに戻っていた。
アグレッシヴな「SABOTAGE」では、タブゾンビのトランペットや元晴のサックスを、最前列のオーディエンスが触れるんじゃないかと思うほどに前のめりなパフォーマンス。「POP KORN」では、コールアンドレスポンスを起こし、「SUMMER GODDESS」では、元晴とタブゾンビが客席に降りる大暴走。こんなに音楽を楽しめるやんちゃな大人たちが集ったことに、感動を覚えてしまった。
メンバー紹介から、ムーディーな「ピンプパンサー」がスタートすると、社長が「今日は、このステージに、もう一方」と言い、遂に椎名林檎が登場! はじまったのは、6月にリリースされたコラボ曲「殺し屋危機一髪」。すらりとしたヴィジュアルと艶やかな歌声で、あっという間にステージに大輪の花を咲かせていく。演奏を終えて社長が「いつも男所帯のスタジオに、素敵なお土産を持って現れてくれるんです」と明かすと、椎名は「私も15周年。みなさんのおかげです」と返す。そして、「過去に何度も共演しているので、今日はもう一曲」という社長の言葉から、2009年にリリースされたアルバム『6』に収録されている「MY FOOLISH HEART~Crazy in Shibuya」もしっとりと披露。長い間、お互いの才能に惚れ込んできた両者だからこそ生み出せるグルーヴを感じた。
最後は6人に戻り、「どの場所に行っても、みんなと遊んでいるみたいに音を作ってこれたから、ここまでこれたんだよ」と社長が温かく感謝を述べ、「Fuller Love」へ。激しく音をぶつけ合い、テンションを上げに上げて締め括った。
もちろんアンコールが起こり、現れた社長が「こういう声を毎回聞いて、楽しくライブが出来ます」と挨拶すると、客席から「マジメ!」と声が飛ぶ。さすがは彼らのオーディエンスだ。そして、「僕マイク持ってるけど、もう一個マイクあるね……もう一度呼びたいと思います!」と、再び椎名林檎がオン・ステージ。ここで、社長が勢いよく演奏をはじめようとしたものの噛んでしまい、椎名が「えー!?」と突っ込みを入れる場面も。いい感じでグシャーっとなったところで、「全員スタンダップ!」とオーディエンスを立たせて「カリソメ乙女(DEATH JAZZ ver.)」へ雪崩れ込む。ステージの後ろのカーテンがするすると開いたが、そこから見える六本木の夜景に負けないほどに、会場はきらびやかに輝いていた。
演奏を終えても、名残惜しそうに楽器を鳴らし続けるメンバーたち。彼らの10周年のお祭りに相応しい、予定調和なしのゴージャスでスリリングな夜だった。(2ndステージより)
SOIL&"PIMP"SESSIONS 10th Anniversary! LIVE CIRCLES
2013.9.21 Billboard Live TOKYO
Special Guest:椎名林檎
1st Stage
1. Darkside
2. Waltz For Goddess
3. SABOTAGE
4. POP KORN
5. A Wheel Within A Wheel
6. ピンプパンサー
7. 殺し屋危機一髪 w/椎名林檎
8. MY FOOLISH HEART~Crazy in Shibuya~ w/椎名林檎
9. SUMMER GODDESS
<ENCORE>
カリソメ乙女 (DEATH JAZZ ver.) w/椎名林檎
2nd Stage
1. Darkside
2. Waltz For Goddess
3. SABOTAGE
4. POP KORN
5. SUMMER GODDESS
6. ピンプパンサー
7. 殺し屋危機一髪 w/椎名林檎
8. MY FOOLISH HEART~Crazy in Shibuya~w/椎名林檎
9. Fuller Love
<ENCORE>
カリソメ乙女 (DEATH JAZZ ver.) w/椎名林檎
◆BARKSライブレポート
◆SOIL&“PIMP”SESSIONSオフィシャルサイト
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