【インタビュー】eliは渋谷系をどう見ていたのか。本当は何をやりたかったのか?

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■宇多田ヒカル以降、日本語も聴くようになった

──そういえば、DRAMATIC SOULと繋がってるんですか?

eli:うん。繋がってる。Hiro-a-keyとルンヒャンと…。

──竹本さんとMARUさん。

eli:ルンヒャンと12月にいっしょにやりますよ。(渋谷)花魁で。

艦長:限定何十名とかで。

eli:そうそうそうそう。あの狭い世界で。ルンヒャンとウチのパーカッションの稔くんがつながってるので、それで紹介してくれて。

──では最後です。音楽で何を表現したいのか教えてください。なんで音楽をやってるのかってあるじゃないですか。

eli:なに、その難しい質問。音楽をなんでやってるか? わかんない。これしかできないからでしょ。

──何を伝えたいかとかあります?

eli:ないないない。

──ただ楽しんでくれればいい?

eli:そのときあたしがこういうの作りたいとか、「Call Me Call Me」や「Midnight Parade」、なんであんなの出したのか、そういうの作りたかっただけだからさ。それだけだよ。それをポンってやるだけだから。

──いまこういうもの作りたいってのあります?

eli:うーん。ないことはないんだけどね。日本語でやりたい。

──日本語の歌は苦手とかいってませんでした?

eli:うん。でもまぁ、日本語で歌詞を書いて。宇多田ヒカル以降、聴くようになったらよかった。日本語は。

──宇多田ヒカルの何がよかったんですか?

eli:最初から好き。デビューからずっと好き。

──歌詞の世界?

eli:歌詞の世界よりも歌詞の乗せ方。メロディの付け方と乗せ方と。あそこからメソッドができていると思うので。次の世代のAIちゃんだったり、あとラッパーで鎮座DOPENESSってのがいるんだけど、あの子とかはすごいなと思って、ああいう風に歌詞乗せるって、自由すぎちゃって。すごいカッコいいよ。ラップなんだけど、絶対歌も歌える。これはチェックしないと。

この日は練馬でアコースティック・ライヴがあり、この後急いでリハに向かった。時間ギリギリまでたくさん話していただいた。インタビューでラウドネスの話を出したからか、MCで「M.Z.A.!」(註:ラウドネス「Crazy Nights」のコーラスの有名なフレーズ。デモテープで語呂が良かったからと適当に言ったのがそのまま採用されただけで、意味はない)と言ったのを僕は聞き逃しませんでしたよ。

取材・文:池上尚志

<Tokyo Chitlin' Circuit>
2013年10月20日
@高円寺JIROKICHI
open 18:00 / start 19:00
charge 2700yen + order
eli (ex. Love Tambourines) x FREEFUNK

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Tokyo Chitlin' Circuitブログ
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