BiS階段、<夏の魔物2013>で電撃ネットワークと電撃BiS階段に
9月14日に青森で開催された野外フェス<夏の魔物2013>に、オルタナティヴアイドル・BiSと日本が世界に誇るノイズバンド・非常階段が合体したノイズアイドルバンド・BiS階段と、過激なパフォーマンスでおなじみ電撃ネットワークの合体ユニット“電撃BiS階段”の衝撃ライブが行なわれた。
◆電撃BiS階段(BiS×非常階段×電撃ネットワーク)<夏の魔物2013>画像
朝8時というまったくよくわからない時間ながらも、会場には早起きな1500人以上の観客が集まった。
非常階段が放つ轟音ノイズの中、BiSが登場。そして戸川純のカヴァー曲「好き好き大好き」を披露。さらにこれに電撃ネットワークが、あのテーマソングとともにロケット花火を撒き散らしながらステージ上へ。
そこから続けざまにファーストサマーウイカの手の蝋燭漬け、T.Mikawaとテンテンコの真空パック、ヒラノノゾミがエフェクターで負けじと鳴らすノイズ、火花散らすグラインダー、ドライアイス食べなどなど過激パフォーマンスを連発。朝っぱらから観客の度肝を抜いた。
最後のノイズセッション「BiS_kaidan」では、中央リングステージから投げ込まれる大量の鶏の手、ステージ上から放たれる大量のトイレットペーパー、飛び散る火花、会場中に響き渡る轟音ノイズ、ステージから飛び降り謎の色水を撒き散らしながら客席を疾走するBiSメンバー、逃げ惑う観客、モッシュ、ダイヴの嵐と化した客席、沸き上がる歓声と叫び声……。
大狂乱の中、会場の興奮は最高潮に達したのだった。
BiS階段は、イギリスの有名音楽雑誌『The Wire』でも取り上げられ、その特異な音楽性とアーティスト性が注目を集めている。同誌編集長クリス・ボンは、その魅力を以下のように語っている。
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非常階段はBiSというとてつもない盟友を見出しBiS階段を結成した。
このBiS階段が持つ極度の破壊衝動は非常階段のそれを上回るものとなった。
BiSの持つ群がるハイエナのような存在感によって、ノイズを極めた非常階段が明らかに新たなエネルギーを手に入れているように感じる。
BiSが放つ剥き出しの欲望と冷酷なポップアンビションが、日本のノイズシーンのキングである非常階段のアングラ界のカルト的な不動のステイタスと突如混ざり合い、BiS階段は危険極まりないロックカクテルを作り出した。
このロックカクテルは最後の一滴まで、1967年にケルヴォーンで行われたTHE KINKSのライブを彷彿とさせる程のヒステリカルで毒性が高い厄介な欲望が溢れ出す。
『The Wire』編集長クリス・ボン
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【電撃BiS階段 夏の魔物2013 セットリスト】
1:好き好き大好き
2:電撃ネットワークパフォーマンス
3:PPCC
4:primal.
5:nerve
6:BiS_kaidan
◆BARKSアイドル
◆BiS オフィシャルサイト