【ライヴレポート】VAMPS、<VAMPS LIVE 2013[BEAST PARTY]>二日目の詳細「今日は僕の友達のギターのうまい人が来てて。kenちゃん!」

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VAMPSが8月10日と11日の両日、山中湖交流プラザきららにて<VAMPS LIVE 2013 BEAST PARTY>を開催した。その初日にはスペシャルゲストにDAIGOとSHINPEIが登場。DAIGO☆STARDUST時代のグラマラスな衣装で「GLAMOROUS SKY」をHYDEと熱唱する姿に、会場が驚きと爆笑に包まれるといったハッピーなパーティムードも名場面として記憶に残る。

迎えた2日目は初日の晴天とは打って変わり、開演前の山中湖に集中豪雨が降り注ぐ。轟く雷鳴に会場内休憩エリアのファンはすぐさまテント下へ非難するという場面もあったが、開演直前にはすっかり雨が上がった。地元のスタッフ曰く、「雨がモヤを消し去ったみたい。こんなに綺麗に見えるのは、一ヶ月に一度くらいなもの」と、ステージ後方の世界遺産、富士山を指差して教えてくれた。

◆VAMPS 拡大写真

開演時間となる17時30分の山中湖畔は、まだ明るい。緊迫感を煽るオーケストラの調べが場内に流れると、初日同様、ステージの上手下手からバギーに乗ったHYDEとK.A.Zが登場、広い会場を埋め尽くす観客の大歓声がSEをかき消した。そしてブルーが鮮烈なK.A.ZのフライングVタイプから弾き出されたイントロリフは、「LOVE ADDICT」だ。初日の後半ハイライトに披露されたナンバーを二日目のオープニングに持ってきてしまうあたりが心ニクイ。続く、「HELLO」のインターでは、HYDEがステージ下手へ、Ju-kenが上手へ、そしてK.A.Zがセンターのランウェイへ移動して観客を煽ると、会場のボルテージが空へ突き抜けるように高まった。

「今日も一緒にハメ外そうぜ。はっちゃけようぜ。血が足りねえ。一番イカレたヤツが喰いてえな」と、この日最初のHYDEのMCに続くナンバーは、「HUNTING」だ。ライフル銃よろしく、HYDEが大型の水鉄砲を抱えて狩りに向かうという光景がなんとも野外に似つかわしい。そして「ANGEL TRIP」ではタオルが空高く舞う、それらは実に開放感に溢れたものだった。

辺りはすっかり夏の夕暮れ時、オレンジに輝く斜陽とステージが発するブルーの光が絶妙なコントラストを描く。「SEASON'S CALL」はバンドとしての卓越したアンサンブルを、そんな自然の照明によってくっきりと浮かび上がらせるようにクールで熱い。また、「AHEAD」イントロのHYDEによる開放弦交じりのリフとK.A.Zの高揚感を煽るフレーズの絡み合いがゾクゾクするほどに絶妙だ。灼熱のステージが硬質なサウンドに乗って疾走していくと、「HIDEAWAY」のエンディングではARIMATSUのドラムソロによるコール&レスポンスで会場の熱をさらに高めた。

そして中盤。初日のレポートでも触れられていたように<VAMPS LIVE 2013 BEAST PARTY>は三部構成となっており、第二部はステージ中央から客席に向かって伸びたランウェイ先のサブステージでアコースティックセットが繰り広げられる。

「(客席に)近づいたから、ちょっと恥ずかしいくらい。ちょっと恥ずかしいくらいが気持ちいいよね(笑)。そうですよねJINさん? まずはJINさんとふたりきりでちちくり合おうと思うんですけど」と、披露されたナンバーは矢沢永吉の名曲カバー「時間よ止まれ」だった。暮れかけた空にオルガンの音色が優しく浮遊するはじまりだ。インターではHYDEによるブルースハープが朱色に染まった空に広がる。「ちょうどイイ感じの夕暮れなんで、しばらくアコースティックな感じで聴いてもらおうかな」とHYDE。ARIMATSUによるカホン、Ju-kenのベース、K.A.Zのアコースティックギターという編成で、アンプラグドを基調にアレンジが施されたボサノヴァバージョンの「MEMORIES」、「MY FIRST LAST」、「MISSION」が夏の夜に清涼感たっぷり染み渡る。

なお、このアコースティックセットではメンバー5人によるクロストークも楽しめた。前日の晩餐会で、次に<BEAST PARTY>を行うなら?という話題が盛り上がったというメンバーは、“島を買って年中ディズニーランドみたいなVAMPARK(Ju-ken)”、“酒が呑めれば(JIN)”、“野外ならどこでも(ARIMATSU)”、“1ヵ所じゃなくてもいいかも。夏の期間に点々と野外ライヴを開催する感じで(K.A.Z)”と思い思いの構想を語り、2014年の<BEAST PARTY>開催を期待させる。

すっかり陽も沈み、赤いライトが妖しく映えるステージが後半へ突入すると、ここからますますVAMPS=吸血鬼たちの本領発揮。ヘヴィなリフが全身を震わせる「KYUKETSU -SATSUGAI VAMPS Ver.-」、「夜が来た。夜は任せろ!」と叫ぶHYDEの熱量の高さを象徴するかのような火柱が上がった「REPLAY」など、<VAMPS LIVE 2013 BEAST PARTY>は、そのタイトル通り野獣の如く駆け抜ける。

また、この野外イベントは現在開催中の籠城型ZEPPツアー<VAMPS LIVE 2013>とは主旨が異なるもの。前述のARIMATSUによるドラムソロやJINの鍵盤がフィーチャーされたアコースティックセット、そして「TROUBLE」の前に披露されたJu-kenによるベースソロが、バンドとしてのVAMPSの卓越した演奏力の高さを物語るものであり、選曲もある種、集大成的なものとなっていたのが印象的だった。

「ちょっと楽しみ過ぎちゃうか(笑)。君たちはすごくクレイジーだよね。いろんなスタイルでVAMPSはライヴをやっているけど、順応してくるよね。そこが誇らしい。たぶん、今、ここが、この夏、最高の場所ですよね。昼間も山中湖周辺がVAMPS TOWNみたいになっていて、素敵な光景でした」とHYDE。K.A.Zもそれに「楽しいねー」と応える。そして、「あ、そうだ。今日は僕の友達の、ギターのうまい人が来てて。ちょっと弾いてもらっていいですか?」とのHYDEのMCに、悲鳴にも似た大歓声が上がった。「kenちゃん!」と紹介された二日目のサプライズゲストkenは、ステージに登場するなり、紙袋に入ったお中元をVAMPSメンバーに配るというパフォーマンスで会場中の爆笑をさらう。

「ここが日本で一番おっぱいが揺れてるって聞いたんで来ました」とken。「楽しもうぜ!」というHYDEのひと言から演奏されたナンバーはL'Arc~en~Cielの「I'm so happy」だった。同曲は2012年の<BEAST ON THE BEACH>でkenがサプライズ出演した際にも披露されたナンバーであり、大陸的なリズムや“月”や“水”という言葉が散りばめられた歌詞が野外の広大なシチュエーションに実にマッチして心地よい。HYDEが下手のランウェイへ、kenが上手のランウェイへ広がると会場が大歓声に包まれる。

「もう1曲いっちゃっていいですかね。kenさん、大丈夫ですか?」というHYDEの言葉に、「乳揺らせ!」と客席を煽るken。そして曲はL'Arc~en~Cielの「HONEY」へ。K.A.Zが弾くコードストロークにHYDEがハンドマイクで歌をかぶせるというイントロアレンジは、HYDEの弾き語りで始まるL'Arc~en~Cielのそれとは異なり、新鮮に響く。ギターソロ前ではHYDEがkenの背中を押して、ランウェイ先のサブステージへいざなった。それに続いてK.A.ZとJu-kenもサブステージへ移動するなど、客席熱狂の豪華なセッションが繰り広げられた。

ちなみに、コアなHYDEおよびkenファンはお気づきだったかもしれないが、このステージでkenが使用したギターはフェンダー製ムスタングだった。これはHYDEのサブギターとしてセッティングされていたもの。つまり、HYDEのサウンドシステムとkenのギタープレイというもうひとつレアなコラボによって、ひと味違ったサウンドが奏でられていたこともここに記しておきたい。

kenをステージから送り出したVAMPSは、「最後に暴れようぜ!」というHYDEの言葉から「SEX BLOOD ROCK N' ROLL」へ。コール&レスポンスやK.A.Zのギター回しなどアグレッシヴなプレイに場内が沸くが、それ以上にサウンドが拡散しがちな野外とは思えぬほどバンドとしての音のまとまりが素晴らしい。「また帰ってくるから。浮気すんなよ。首を洗って待ってろ! ありがとう!」と告げて、2日間にわたって行われた<VAMPS LIVE 2013 BEAST PARTY>が幕を閉じた。すべての演奏が終了すると、山中湖畔には盛大な花火が何十発も打ち上げられ、夏の野外ならではのスペシャルな演出に客席からの大歓声が。さすがVAMPS、闇と光といい、そしてド派手なパーティといい、爆音と閃光がよく似合う。

取材・文◎BARKS編集部 梶原靖夫
撮影◎田中和子/岡田貴之

<VAMPS LIVE 2013[BEAST PARTY]>
2013年8月10日@山中湖交流プラザきららセットリスト
01.LOVE ADDICT
02.HELLO
03.HUNTING
04.ANGEL TRIP
05.I GOTTA KICK START NOW
06.SEASON'S CALL
07.AHEAD
08.HIDEAWAY
09.時間よ止まれ
10.MEMORIES(BOSSA Ver.)
11.MY FIRST LAST
12.MISSION
13.KYUKETSU -SATSUGAI VAMPS Ver.-
14.DEVIL SIDE
15.REPLAY
16.TROUBLE
17.REVOLUTION II
18.I'm so happy
19.HONEY
20.SEX BLOOD ROCK N' ROLL



レーベル移籍第1弾両A面シングル
「AHEAD / REPLAY」
2013.7.3. OUT
UICV-9034 / UICV-9035/ UICV-5022
【初回限定盤A(CD+DVD)】UICV-9034 \1,600(税込)
1.AHEAD ※Xperia UL CMソング
2.REPLAY ※ダークシリーズ最新作「ダークラビリンス」メインテーマ
3.AHEAD (Instrumental)
4.REPLAY (Instrumental)
<DVD>
AHEAD Music Video

【初回限定盤B(CD+DVD)】UICV-9035 \1,600(税込)
1.REPLAY ※ダークシリーズ最新作「ダークラビリンス」メインテーマ
2.AHEAD ※Xperia UL CMソング
3.REPLAY (Instrumental)
4.AHEAD (Instrumental)
<DVD>
REPLAY Music Video
ダークラビリンス Trailer Movie

【通常盤(CD)】UICV-5022 \1,200(税込)
1.AHEAD ※Xperia UL CMソング
2.REPLAY ※ダークシリーズ最新作「ダークラビリンス」メインテーマ
3.AHEAD (Instrumental)
4.REPLAY (Instrumental)

※3タイトルJ写違い
※初回盤Aには、「AHEAD」のMVと、Xperia UL CM映像等を収録したDVD付!
※初回盤Bには、「REPLAY」のMVと、ダークシリーズ最新作ゲームアプリのTrailer Movie等を収録したDVD付! 更に初回盤Bのみ封入特典として、上記ゲームアプリ内のレアモンスター・レアアイテムをダウンロード出来るシリアルコード封入!
※各商品別に1枚のVAMPS CHANCE応募シリアルナンバーを封入(シリアルナンバーA・B・Cの全3種類)
※初回盤A, Bには、それぞれタイアップ楽曲のMVとCMメイキング等を収録したDVD付!

<VAMPS LIVE 2013>
■東京 ZEPP DIVERCITY TOKYO -7Days-
6月28日(金)ZEPP DIVERCITY TOKYO
6月29日(土)ZEPP DIVERCITY TOKYO
7月01日(月)ZEPP DIVERCITY TOKYO
7月02日(火)ZEPP DIVERCITY TOKYO
7月04日(木)ZEPP DIVERCITY TOKYO
7月06日(土)ZEPP DIVERCITY TOKYO
7月07日(日)ZEPP DIVERCITY TOKYO
[問]ディスクガレージ 050-5533-0888
■名古屋 ZEPP NAGOYA -5Days-
7月10日(水)ZEPP NAGOYA
7月11日(木)ZEPP NAGOYA
7月13日(土)ZEPP NAGOYA
7月14日(日)ZEPP NAGOYA
7月16日(火)ZEPP NAGOYA
[問]サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
■大阪 ZEPP NAMBA -7Days-
7月19日(金)ZEPP NAMBA
7月20日(土)ZEPP NAMBA
7月22日(月)ZEPP NAMBA
7月23日(火)ZEPP NAMBA
7月25日(木)ZEPP NAMBA
7月26日(金)ZEPP NAMBA
7月28日(日)ZEPP NAMBA
[問]キョードーインフォメーション 06-7732-8888
■福岡 ZEPP FUKUOKA -2Days-
8月31日(土)ZEPP FUKUOKA
9月01日(日)ZEPP FUKUOKA
[問]キョードー西日本 092-714-0159
■札幌 ZEPP SAPPORO -2Days-
9月22日(日)ZEPP SAPPORO
9月23日(月・祝)ZEPP SAPPORO
[問]問い合せ:マウントアライブ 011-211-5600
開場 18:00 / 開演 19:06(全日程)

<VAMPS LIVE 2013>追加公演
■東京 ZEPP TOKYO(全日程)
9月04日(水)*VAMPADDICT ONLY
9月05日(木)*VAMPADDICT ONLY
9月07日(土)*BEAUTY AND THE BEAST
9月08日(日)*UNDER 20 ONLY
9月10日(火)
9月11日(水)
9月13日(金)*VAMPADDICT ONLY
9月14日(土)
9月17日(火)
9月18日(水)
*VAMPADDICT ONLYはオフィシャルファンクラブVAMPADDICT限定公演
*BEAUTY AND THE BEASTは男性と女性のフロアを分けた公演
*UNDER 20 ONLYは公演日に20歳未満の方を対象とした公演

■<VAMPS LIVE 2013 「BEAST PARTY」>
2013 年8月10 日(土)11 日(日)
山梨県 山中湖交流プラザ きらら
山梨県南都留郡山中湖村 平野479-2
休憩エリア開放時間 10:00~21:00
開場時間 16:00 / 開演時間 17:30
スタンディングブロック指定 6,660 円(税込)当日券 7,160 円
スタンディングブロック指定(特典付) 8,500 円(税込)*FC 先行限定

◆VAMPS 2013年海外公演
9.28[土]バルセロナ(スペイン)@APOLO
10.1[火]パリ(フランス)@Olympia
10.3[木]ベルリン(ドイツ)@KESSELHAUS
10.7[月]ロンドン(イギリス)@O2 Academy Islington

◆VAMPS BEST ALBUM『SEX BLOOD ROCK N' ROLL』
2013年秋発売決定!世界に向けて全英詞で再レコーディング!詳細後日発表!

◆VAMPS オフィシャルサイト
◆VAMPS レーベルサイト
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