【ライブレポート】カラパナ、東京公演に杉山清貴とEXILEのATSUSHIがサプライズ出演
カラパナが7月23日、東京公演を行った。2013年に結成40周年を迎えるメンバーは大阪および名古屋のファンを卓越した技量で魅了、その後一日オフを挟み、体調万全で東京コットンクラブ公演に臨んだ。久しぶりの東京でのライブとあって、本番前からメンバーのテンションも高い。
◆カラパナ 拡大画像
大阪と名古屋公演同様、4曲目はMalani Bilyeuの名曲であり、1977年のサーフムービーのテーマ曲にもなった「MANY CLASSIC MOMENTS」が披露される。この楽曲は、良い波を求め旅へ出て、恋人とも別れ、人生をサーフィンに捧げた男の回想といったもの。大きな波に乗ることを生きがいとするサーファーの生活と高揚感、その人生の悲喜を歌ったナンバーが、会場の元サーファー達を一気に青春時代へタイムスリップさせた。続いて、1976年のアルバム『KalapanaⅡ』に収録された代表曲「MOON AND STARS」をサポートのZanuck Lindseyが熱唱。永く愛されて来た名曲に会場が酔いしれた時間となった。
そんな余韻もつかの間、客席の誰もが知るインストナンバー「BLACK SAND」で、再びヒートアップ。続く「NATURALLY」ではSaxのTodd Yukumotoが場内を練り歩き観客とハイタッチをして廻り、ステージとの間にさらなる一体感を生んだ。
中盤では、ここで東京ならではのサプライズが。MCで Malani Bilyeuが、「今日は僕らのOHANA(家族)が来てくれている」と杉山清貴を紹介した。客席にいた杉山はそのままステージに上がり「Juliette」を熱唱。久しぶりの再会をメンバーも杉山も純粋に楽しんでいる様子が微笑ましかった。ライブは「Water Song」「Velzyland, You Make It Hard」といったナンバーで、多彩にして多様な演奏力を見せつけて会場のファンをうならせた。
そしてこの日、2つ目のサプライズは本編後半に。メンバーに呼ばれてステージに登場したのは、EXILEのATSUSHIだった。日本のトップボーカリストを迎えたステージは「Nightbird」を披露。ATSUSHI曰く、「KALAPANAほど最高にピースフルでグレートなミュージシャン達はいない」と、敬意を表してステージを後にする。本編は DJ Pratt の壮絶ギターリフをフィーチャーした「COMING HOME」、そして「THE HURT」で幕を閉じた。
鳴り止まないアンコールに応えてメンバーが再びステージに戻ると、KENJI SANOが日本語で伝えたメッセージが客席を興奮させる。
「2014年のデビュー40周年イヤーはデカイことをやるので宜しく!」
まだまだ現役で続ける決意を表明した彼らは、「WHEN THE MORNING COMES」で2013年のジャパンツアーを締めくくった。2年振りの来日となったこのツアーはこれまで以上の盛り上がりをみせ、KALAPANAの時代がまたやって来ることを予感させる活力に満ちたものだった。2014年、KALAPANAは待望の新作を引っさげて再び暑い夏を届けにやってくることだろう。
『ザ プレミアムベスト カラパナ 祝40周年』
2013年06月19日発売
<カラパナ東京公演>
2013年7月23日(火)
@Tokyo,Cotton Club
MEMBER
Malani Bilyeu (vo)、DJ Pratt (g)、Gaylord Holomalia (key)、Kenji Sano (b)、Todd Yukumoto (sax)、Zanuck Lindsey (g,vo)、Garin Poliahu (ds)
スペシャルゲスト:杉山清貴 (vo)
サプライズゲスト:ATSUSHI from EXILE
◆コットンクラブ・オフィシャルサイト