DIR EN GREY、京が写真集の発売を記念して初の個展を京都と東京で開催

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6月に初の写真集『失格』と『for the human race』を2冊同時に発表したDIR EN GREYのヴォーカル、京。京が被写体となり全てをさらけ出した『失格』、京がカメラを手にし撮影した『for the human race』は、共に1年以上の制作期間が費やされた。“被写体”と“カメラマン”という異なるアプローチをとっているが、2冊の中でリンクする写真もあり、2冊が共鳴しあい京という唯一無二のアーティストの世界観を表現した作品となっている。

写真集の発売を記念して、6月7日(金)~9日(日)に京都、7月2日(火)~7日(日)に東京で初の個展が開催された。京の出身地である京都で開催された京都個展「失格」の会場は、京町屋を使用し、展示が行なわれた部屋も和室で静粛な雰囲気だった。

一方、東京個展「失格 / for the human race」の会場は、黒い壁とコンクリートがむき出しのギャラリーで、所々に真っ赤なライトが設置されていた。京の意向でモノクロ服のドレスコードがあり、赤く照らされた暗い空間にモノクロ服の来場者はまるで作品の一部のように静かに溶け込んでいた。

どちらの会場も、展示する写真の選択、配置、照明、BGM、映像まですべてを京がプロデュース。展示された写真も自然な奥行き感が表現されるフレスコジクレーという印刷技術と、こだわりの照明によって、写真集とはまた違った表情を見せていた。また写真集の中では明かされていなかった作品のタイトルも会場では公開され、例えば「絶望」というタイトルがつけられた作品では、多くの来場者が写真から受けるイメージとタイトルとのギャップに驚いていた。

完全入れ替え制で開催された個展は、京都23回、東京42回のチケットがすべて完売。日本国内だけでなく、海外からの来場者の姿もあり、大盛況のうちに終了した。最終日にはサイン会も行なわれ、京は終了後にコメントも残している。

「皆の顔を直接みれて嬉しかったです。写真の個展というより空間的に作り込めたので、満足しています。京都は少しでも京都の空気感を大事に作り込めたら、と思い個展をしました。東京は自分の感じてる色や世界をなるべくそのまま作り込み、再現しました」

写真については「歌と違う表現の一つ」と語り、次回の個展開催に強い意欲も。さらに「内容はまだ内緒」としつつも、新たな創作活動や企画も予定していることを示唆していた。

なお7月19日発売の「CUT」8月号、7月25日発売の「Leaf」9月号には、個展会場での写真とインタビューが掲載されることになっている。

また8月にはオフィシャル携帯サイト「京 ONLINE」のオープンも決定。最新情報や作品紹介といったコンテンツが無料で楽しめるほか、待ち受け画像や京による日記など見逃せない有料コンテンツも用意されている。

『失格』
B4サイズ 200ページ
価格:9,800円(税込)
『for the human race』
A5サイズ 272ページ
価格:7,600円(税込)
※京公式サイト内オンラインストアにて発売中
※数量限定生産商品につき、在庫がなくなり次第販売終了となります。

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