コルグ、バンド演奏や弾き語り・作曲で活躍するアレンジャー・ワークステーション「Pa900」が61鍵セミウェイテッド・キーボード搭載で登場
コルグは、より充実したサウンドとバッキング・パターン、そして新搭載のボイス・プロセッサーやサンプリング機能などで、バンド演奏や弾き語り、作曲で活躍する「Pa900」を7月中旬より発売する。
思い描いた楽曲イメージやメロディを手軽に素早く形にできるコルグの“作曲アシスト・キーボード”。2011年登場の「microARRANGER」、2012年登場「Pa600」に続いて登場するのが今回の最新モデル「Pa900」だ。
「Pa900」は、コルグ・ワークステーションで定評あるEDS音源を採用、「SV-1」から継承したエレピ音色など、シリーズ随一の高品位なサウンドを実現。おなじみバッキング・パターン「スタイル」で、左手でコードを押さえながら、思い浮かんだメロディを右手で弾くだけで、すぐさまハイクオリティな楽曲を形にすることができる。また、タッチにこだわった61鍵セミウェイテッド・キーボードや、高出力のスピーカー、ボーカル・ハーモニーを生むボイス・プロセッサーを新搭載。バンドやソロでのリアルタイム・パフォーマンスにおいても、活躍するキーボードとなっている。
作曲アシスト・キーボードとしての機能は、1993年に音楽ジャンル別の「スタイル」を搭載したたInteractive Music Workstation i2/ i3の系譜に連なるもの。世界中で活躍するトップ・ミュージシャンによって制作された豪華なバッキング・パターン「スタイル」は、さまざまなジャンルの音楽を網羅。プリセットだけでその数実に400種類以上。「Pa900」で初収録となる新規スタイルはもちろん、従来のスタイルについてもサウンドやミックスを改良しブラッシュ・アップを施している。スタイルは、オートフィルやブレイク、イントロ/アウトロを各種揃え、テクニカルなアレンジをごく自然かつ簡単に演奏に盛り込むことができる。
自分だけのオリジナル・スタイルを制作することも簡単なので、ソロ演奏や弾き語りはもちろん、バンド演奏にも力を発揮する。たとえば「バンドにベーシストがいない、ドラマーがいない、ブラスアンサンブルがいない……」というメンバー不足に悩む人でも、それを補うスタイルで演奏すれば、自分のやりたい音楽で好きなだけライブができるというわけだ。
コードを弾くだけで音楽が生まれる「スタイル・プレイ」作曲したい人にうってつけの機能。スタイルを使って、リズムにあわせて鍵盤からコードを入力するだけですぐに演奏を楽しめる。浮かんだメロディにぴったりのスタイルを選んで曲のイメージを膨らませたり、また逆にスタイルを選びながら弾いてみることによって思いがけないメロディが浮かんできたりと、曲作りの上でガイドとなる伴奏やアレンジの部分をすべて本体に任せることができるので、最初に浮かんだイメージを逃すことなく作曲に集中して、曲全体のラフ・スケッチまでを簡単に構成することができる。また、シーケンサーは作曲に便利なバッキング・シーケンサーと標準仕様のソング・シーケンサーの2種を搭載する。
音源システムのEDS(Enhanced Definition Synthesis)は、同社の「M3」や「M50」に採用され、多くのミュージシャンやクリエイターから高い支持を得たもの。ストリング・レゾナンスやダンパー・サウンドも表現可能なステレオ・グランド・ピアノや、ステージ・ピアノとして定評ある「SV-1」に内蔵されたエレクトリック・ピアノ、新規サンプルによる木管楽器やベース/ギター、さらにデジタル・ドローバーによるリアルなオルガン・サウンドなど、リッチで鮮明、ナチュラルで洗練された高品位サウンドを1,100種類以上内蔵。
また、RX(Real eXperience)やDNC(Defined Nuance Control)テクノロジーなどのアーティキュレーション技術により、奏法によって変化するさまざまな音色をリアルに再現。情熱的なサックスのグロウル、トランペットの息づかい、ストリングスのピッチカートなど、音の深みやニュアンスなども繊細に表現する。
世界中のプロが絶賛する「TC Helicon」のボイス・プロセッサーによるEQ、高品位なエフェクト(コンプレッサー、リバーブ、ディレイ)、ボーカル・ハーモニーを搭載するのも大きな特徴だ。マイクを本体に接続すれば、ハイ・クオリティなマイク・プリアンプで最大3声のボーカル・ハーモニーを加えることが可能。フロント・パネルにはボーカル・エフェクトのコントロール・ノブ/ボタンを装備し、ライブ・パフォーマンス時にもボーカル・コントロールを確実に行える。このほか、125種のステレオ・マスター・エフェクト4基、各トラックには3バンドEQを内蔵、最終段にはリミッター、4バンド・パラメトリックEQを内蔵する。
鍵盤はナチュラルなタッチの61鍵セミウェイテッド・キーボード。通常のキーオン・ベロシティやアフタータッチだけでなく、キーオフ・ベロシティにも対応。直感的かつ音楽的でシンプルなパネル・レイアウトや、グラフィカルで分かりやすいタッチ・ビュー付きカラー液晶ディスプレイの搭載により、非常に優れた操作性を確保しているのもポイントだ。内蔵スピーカー部には、20W×2の高品位アンプに、2ウェイ・バスレフ・スピーカー・ユニットを搭載。USBフラッシュ・メモリーやmicroSD カードへのデータの保存のほか、PCとUSB接続してのMIDI情報の送受信も可能となっている。
さらにMIDIファイル、KAR(カラオケ・ファイル)、MP3ファイルを使用可能。それらのファイルに埋め込まれている歌詞/コード情報を活用できるほか、MIDIファイルにマーカーをリアルタイムで入れていくことも可能だ。また、楽譜を表示するスコア・ビューワーも装備。選択したトラックの音楽情報を、楽譜やコード譜、歌詞、コード・ネーム付きの楽譜として表示させることができる。また、次に演奏すべき音符を表示する機能も内蔵し、演奏の練習に効果的(歌詞表示は英語のみ)だ。MIDIソング・データやスタイル・データなどを、ジャンル/タイトル/アーティスト名ごとに管理、スピーディーに検索できる「ソング・ブック」機能もライブやリハーサルで活躍してくれる。このほか、タイムスライス機能を備えたサンプリング機能、ギター・サウンドをリアルに演奏できる「ギター・モード」も搭載するなど、非常に多機能なキーボードに仕上がっている。
◆Professional Arranger Pa900
価格:225,750円
発売日:2013年7月中旬
◆Pa900 製品詳細ページ
◆コルグ
◆BARKS 楽器チャンネル
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