ソロ活動10年目の土岐麻子、初のホール公演開催。「今日は壊れますから、私! みなさんも壊れてください!!」
3年ぶりのオリジナル・フルアルバム『HEARTBREAKIN'』をリリースしたばかりの土岐麻子が、6月30日に日本青年館にてワンマンライブ<TOKI ASAKO LIVE 2013 heartbreakin' (壊れたっていいじゃない。)>を開催した。比較的小さい会場でじっくりと音楽を聴いてもらうスタイルが多かった土岐にとって、ワンマンライブとしてのホール公演は今回が初めて。
◆土岐麻子 <TOKI ASAKO LIVE 2013 heartbreakin' (壊れたっていいじゃない。)>画像
この日のライブは、オープニングでステージに登場した土岐が、静寂の中、いきなり詩を朗読するという演出で幕を開けた。
<終電を過ぎた、ひと気のないラフォーレの交差点。そこへ差し掛かるとき、私はいつも何体もの私の幻を見つける。たとえば、ギターを抱えた16歳の私。歩行者天国、ライブハウス、音楽雑誌、シングルCD、深夜のラジオ…全てに憧れをつめて、胸はパンパンだった。何もかもがこわいようで、そのじつ、何もこわくなかった。…>
続いて披露された「トーキョー・ドライブ」の歌詞に通ずる世界観を“言葉”だけでパフォーマンスし、一気に観客を土岐ワールドに引き込むと、ツアータイトル通り「今日は壊れますから、私! みなさんも壊れてください!!」とMCで宣言。ニューアルバム収録曲を中心に、「Gift~あなたはマドンナ~」などの代表曲を含む全19曲、2時間半にも及ぶライブをホールライブにふさわしいエネルギッシュなステージで展開。集まった約1200人の観客を魅了した。
なお、ステージに上がったバンドメンバーは3人。土岐バンドとしてはおなじみのキーボード・渡辺シュンスケ、ドラム・片山タカズミ。そして今回初めての共演となったベーシストは元・マルコシアス・バンプの佐藤研二。「中学生の時に日比谷野音で初めて観て以来、同じステージに立てるなんて夢のよう。」という土岐のラブコールに答え、佐藤は、マルコシアス・バンプ時代から知られるハードな超絶テクニックで土岐を強力にサポートした。
なお、6月12日にリリースされたニューアルバム『HEARTBREAKIN'』は、オリコンアルバムデイリーランキングで自己最高位となる7位(6/11付)を獲得する好調なスタートを切り、自他ともに認める「土岐麻子最高傑作」として高い評価を得ている。
土岐麻子にとって2013年は、バンド・Cymbalsの解散後ソロ活動をスタートして10年目に突入した節目の年。これまでは一部の音楽通のファンが支持するアーティストというイメージが強かった彼女だが、ソロ10年目にして初のホールワンマンライブの成功やオリコンチャート最高位の獲得と、まさに今、乗りに乗っている。
<TOKI ASAKO LIVE 2013 heartbreakin' (壊れたっていいじゃない。)>
セットリスト
00.Overture
01.トーキョー・ドライブ
02.Little Prayer
03.heartbreak
04.Awakening
05.Waltz For Debby
06.How Beautiful
07.ロマンチック
08.Skindo-Le-Le
09.TALK SHOW
10.都会
11.プロフィール
12.私の恋と東京
13.COME ON A MY HOUSE
14.It Don’t Mean A Thing
15.読唇術
16.Gift~あなたはマドンナ~
17.Flamingo
アンコール
18.Take Me Out To The Ballgame
19.僕は愛を語れない
◆BARKSライブレポ
◆土岐麻子 オフィシャルサイト
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