【ライブレポート】イベント<MUSIC FESTA>がついにシリーズ化、ジャンルの枠を越えて想いをひとつに
◆<MUSIC FESTA Vol.1>画像
6月11日(火)の赤坂BLITZ公演を皮切りにスタートした<MUSIC FESTA Vol.1>は、これから行われる札幌・大阪・名古屋公演を合わせた計4公演を実施。出演者は、バンマスを担当する中島卓偉を筆頭に、松原健之/(元モーニング娘。の田中れいな率いる)LoVendoЯ/エリック(アルマカミニイト)/田崎あさひ/RYOTAの6組。東京公演には、ゲストとしてシャ乱Qのはたけ、元モーニング娘。の石川梨華/吉澤ひとみ、藤本美貴が。さらにMCとして、タイムマシーン3号が参加。その日の模様を、ここにお伝えしよう。
■意外性を持った嬉しい幕開け
開演前には、札幌から足を運んだ城太郎がアコギ1本携え、ステージへ。しっとりとした演奏を響かせながら、透明感を持った歌声を魅力に、これから始まるイベントへ優しく弾みをつけていった。
満員の観客たちが見つめる中、舞台上にこの日の出演者たちが集合。舞台上にいたのは、中島卓偉・松原健之・エリック・RYOTA・田崎あさひ・LoVendoЯの岡田万里奈という面々。このメンバーがアカペラで唄ったのが、OASISの「Don't Look Back In Anger」。サビ歌を中心に、とても美しい声のハーモニーを響かせてくれた。歌い終わり、中島卓偉の「逃げろー!」の合図で、全員が楽屋裏へ一目散。その遊び心もいいじゃない。
<MUSIC FESTA Vol.0>のときと同じよう<MUSIC FESTA Vol.1>でも、まずは、このイベントのリーダーである中島卓偉のステージからスタート。LoVendoЯの魚住有希をギタリストに迎え披露したのが、新曲の「誰もわかってくれない」。冒頭から、魚住有希のヘヴィ・リフなギター・サウンド響き渡るハード&ドライヴィンなロック・ナンバーが炸裂!!低音効いた音に乗せ徹底して攻めゆく挑戦的な姿勢に、中島卓偉の熱きロックな魂を感じた気分。
■レギュラー・アーティストたちのコーナー&セッション
感情揺さぶる中島卓偉のステージから、一転。二番手を飾ったのが、田崎あさひ。中島卓偉もギターを携え、演奏メンバーとして参加。さらにコーラスには、LoVendoЯの岡田万里奈・エリック・RYOTAが参加。
エレピの前に座った田崎あさひが最初に披露したのが、軽快なロックロールの音色響き渡る、爽やかで晴れ晴れとしたポップロック・ナンバーの「Rolling Days」。楽曲も、彼女自身もピュアな表情を魅力に、観客たちへみずみずしい歌の風を運んでくれた。
続いて演奏したのが、真野恵里菜の「My Days For You」。事務所の先輩であり、彼女と同じスタイルで活動していた先輩の楽曲を受け継ぐ姿勢は、「名曲を語り継ぐ」想い内包したこのイベントにピッタリの選曲だ。しかも、この楽曲の作曲が中島卓偉。まさに、いろんな運命の糸が交錯していたと言えようか。
最後は、中島卓偉が作曲をした、新曲の「DREAM GIRL」。カラッとした笑顔がチャーミングな田崎あさひにとても似合う、気持ちをウキウキ弾ませゆくアップ系のナンバー。観客たちも、彼女の弾む歌声に合わせ、一緒に拳を振りながら楽しんでいた。小さい身体を思いきり揺らしながら歌い続けた、田崎あさひ。そのパワフルな姿は、嬉しいインパクトにあふれていた。
歌のバトンを次に受け取ったのが、RYOTA。柔らかいエレピの演奏と中島卓偉のブルースハープの音色を背に、優しく包み込むように「ヒマワリ広場」を唄いかけてきた。RYOTAの歌声は、触れた人の心を郷愁な想いへと連れてゆく。その深い温もりを持った歌声に、何時しか気持ちもスーッと引き寄せられていた。まさに、ホロッとした涙のドラマを心に描いてくれるシンガーだ。
雰囲気は、またも一転。登場したのが、LoVendoЯの田中れいなと宮澤茉凜の2人。彼女たちが演奏したのは、相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」。宮澤茉凜の歪みを上げたギターの音を身体で感じながら、田中れいながパワフルに唄いあげてゆく。感情をガンガン揺さぶってゆく演奏と歌。満員の観客たちも熱狂の声援を舞台上に返しながら、ともにロックなライブ空間を作りあげていった。
熱狂のバトンを引き継いだのが、アルマカミニイトのエリック。歌ったのが一青窈の「もらい泣き」。しかもエリックは、日本語と英語をミックスした歌詞を用いながら。楽曲もバラードからレゲエ・スタイルに変化させるなど、エリックの趣向性を巧みに活かした形で楽曲をカバー。そのセンスに、彼の持つ音楽的な懐の深さを感じさせられた。
続くアルマカミニイトの「雨粒パール」では、身体を躍動させる演奏に乗せ、観客たちの気持ちに光に与えていった。彼自身の存在が輝く太陽のよう、その表情に、こちらも嬉しい笑顔をもらえた気分。最後に舞台上で披露した空中一回転にも、素直に驚かされた。
このイベントでは、ひと際異彩を放つ松原健之がステージへ登場。それまでのロックなムードとは異なり、松原健之はムード歌謡曲「金沢望郷歌」を唄いながら、その芯を持った深い声の味わいを通し、会場中の人たちをここではない望郷な舞台へと誘ってくれた。歌い終わったときに起きた大きな拍手が、彼の歌が如何に説得力を持って響いていたかの証明と言えようか。この楽曲の演奏時には、RYOTAがフルートも担当していたことも触れておこう。
さらに松原健之は、アルマカミニイトのエリットをパートナーに、デュエットを披露。じつはエリックは大の演歌好き。そんな関係から、2人の共演が実現。エリックは民族楽器のチャランゴを手に演奏。まずは松原健が「望郷じょんがら」を唄い始めた。その声を受け、エリックも歌のバトンを受け継いでゆく。2人がコブシを廻しながらハモってゆく様は圧巻のひと言。さらに演奏は「コンドルは飛んで行く」へ。エリットのリードのもと、松原健之もスペイン語で歌を重ね合わせてゆく。日本とペルー、二つの国に根付いた音楽スタイルを通した共演。なんて、素敵な空間なんだろう。
松原健之のコーナーの最後は、新曲の「北の冬薔薇」。とても雄大な、大地の息吹を感じさせる郷愁抱く楽曲を、哀愁味たっぷりに彼は唄いあげていった。瞬時にして、その空間を自分の色に染め上げ、聞き手の心さえもしっかり松原健之カラーに塗り上げてゆく。その卓越した実力に、惚れ惚れさせられた。
■ポップでチャーミングなガーリーたちが、心踊らす嬉しいセッション
これまでのレギュラー陣からバトンを受け継ぎ、続いてステージへ姿を現したのが、石川梨華と吉澤ひとみ。2人が歌ったのは、HANGRY ANGRYが歌っていた「レコンキスタ」。歪みを上げたギターの音に乗せ、何処か開放的な表情のもと、力強くロックな躍動性を持った楽曲を2人は歌いあげていった。可愛くも凛々しい、その表情がとても魅力的じゃない。場内も、拳振り上げた熱狂の空間にすっかり様変わっていた。
「MUSIC FESTA Vol.1はホントたくさんのアーティストの方が出られてるので、様々なファンの方がいると思います」──吉澤ひとみ
幻惑的な、何処かゴシックな装いを持った旋律が流れ出した。石川梨華と吉澤ひとみが続いて披露したのも、HANGRY ANGRYの「Sadistic Dance」。かなり刺激的でスリリングな、ゴシック要素も内包したロックナンバーだ。2人は、互いに声のバトンを交わしながら、挑発的に唄いかけていった。可愛くも凛々しく攻めてゆく。その姿勢がとても刺激的に見えていた。
ここでLoVendoЯの田中れいなが舞台へ。「れいなはこの間モーニング娘。を卒業したのでOG仲間。いっぱいいるよ、仲間が」と語ったのは、石川梨華。この3人が出揃ったということは…。
このメンバーで歌ったのが、モーニング娘。の「ザ☆ピース」。元OG3人が舞台に横並びし、みずから歴史を作りあげてきたモーニング娘。の楽曲を歌う。まさに、このイベンだからこそ生まれたサプライズな風景だ。客席も、一気にハロプロ・コンサートのノリを作りあげていたのも印象的。でもそれ以上に、3人が同じ振りをしながらハモってゆく様には、本当に視線が釘付け状態。そのカラフルなステージングは本当に魅力的。石川梨華の、何処か照れた仕種で歌ったセリフも含めてね。
晴れやかな熱狂のバトンを受け取ったのが、藤本美貴。場内から沸き起こった「ミキティー」コール。その声を受け、藤本美貴が舞台上へ降臨。
「バンドさんと一緒にライブをやるのは本当に久しぶりですね」と藤本美貴も語っていたよう、この臨場感を彼女自身が思いきり楽しんでいた。
最初に披露したのが、「ボーイフレンド」。まだまだみずみずしさとチャーミングな魅力を振りまいてゆく藤本美貴。でも、その歌声に何処か艶っぽさを感じたのも、歌の成長や説得力という年輪を感じさせてくれたゆえか?
「今日は久しぶりに歌わせていただくということで、次は、アルバムの中からしっとりした曲を聞いてください」
弦楽の音色響き渡る演奏を背景に、しっとり艶っぽい表情を持ったバラード・ナンバー「銀色の永遠」を藤本美貴は披露。この手の胸にジンと響き渡る歌が、当時とは違った輝きを持って響いてきた。まさに歌が成長してゆくという意味を、彼女の歌に教えられた気分。
「いろんな方が集まっていることで、普段お会いしないみなさんも会場にいるよう、それもまた楽しいですね。そんな掛け声あるんだとビックリしている方も…舞台上のわたしたたちよりも、そっちに気を取られる方もいると思います。わたしも唄いながら、みなさんを観てるのが楽しかった。でも、それでいいの、それぞれが自分の世界で楽しんでもらえれば」──藤本美貴
最後に披露したのが、藤本美貴の顔とも言えよう「ロマンティック浮かれモード」。この楽曲ではタイムマシーン3号のメンバーがサイリウムを持ってステージに参加。歌に合わせ2人がヲタ芸を必死に披露していく姿も見どころ(?)のひとつ。もちろん、客席では熱狂炸裂していたのは言う間でもあるまい。藤本美貴も、思いきり身体を揺らし、会場中にカラフルな熱狂を描きあげていた。
■はたけを迎え届けたのは、シャ乱Qコーナー
これまでのガーリーでポップな表情から変わり、舞台上に姿を現したのがシャ乱Qのはたけ。女性陣に負けない派手な出で立ちながらも、「パジャマで出てきちゃってすみません」とサラッと洒落を飛ばすセンスが、はたけらしさ?!
ステージ上には、中島卓偉とはたけの姿が。2人が演奏したのは、シャ乱Qの人気バラード歌「こんなにあなたを愛しているのに」。これは、はたけが「卓偉と一緒にこの歌を演りたい」と選んだ楽曲。
「こっからは男の世界ですから、シャ乱Q史上最も艶っぽい曲を届けたいよね」というはたけの言葉に相応しく、哀切浸らせたバラード・ナンバーの「こんなにあなたを愛しているのに」を、哀愁味漂わせるムーディなはたけのギターの音色へ、ねっとりとした男の色気持った歌声をはべらせてゆく中島卓偉。どっぷりとした男の哀切さ響かせた雰囲気は、やはりこの2人にしか出せない味。
ここからは、リード・シンガーを変えながら、次々とシャ乱Qナンバーをメドレーで披露。まずはエリックが、シャ乱Qの運命を変えた代表曲のひとつ「上京物語」を歌い、場内に熱い風を起こせば、LoVendoЯの田中れいなと岡田万里奈、田崎あさひの3人が、ヘヴィさを持った「いいわけ」をガーリーなロック色に華麗に染め上げていった。続いてRYOTAが、「My Babe 君が眠るまで」を何処か艶めいた表情に塗っていけば、松原健之が、シャ乱Qの代表曲であり名バラードである「シングルベッド」を、哀愁味たっぷりに唄いあげてくれた。最後は、歌い手が全員舞台上に集まり、とても爽快な歌声重ね合わせ、「空を見なよ」を合唱。心晴れやかな一体感を描きあげていった。
■熱狂描きあげたLoVendoЯのコーナー
後半戦のトップを飾ったのが、田中れいな率いるLoVendoЯ。魚住有希のギターが唸りを上げると同時に、演奏がスタート。田中れいなと岡田万里奈の煽りを絡めつつ、最初に届けたのが、身体中のエナジーを熱くたぎらせてゆく躍動的な「この世に真実の愛が一つだけあるなら」。激しくも情熱的な、疾走性を持った演奏の上で、田中れいなの歌声に岡田万里奈の声が重なりあってゆく。ときには、互いに見つめ合いながら、ときには挑発的なポーズも見せながら、場内を熱情的な空間に染め上げていったLoVendoЯ。
続く『人生マニアック』では、ハード&ドライヴィンな演奏の上で、2人のボーカリストが艶めいた声色混ぜながら、セクシーに、挑発的に観客たちを煽りだした。凛々しく攻めたててゆく、その姿勢がLoVendoЯらしさ??艶やかさを持ったその姿に視線釘付けになりながらも、感情の昂りも抑えられない挑発的なステージングをLoVendoЯは見せてくれた。
ここで、LoVendoЯのステージに、石川梨華と吉澤ひとみが登場。
「いろんなことにどんどん挑戦して、いろんなことを作りあげているこの日のステージ。MUSIC FESTA Vol.1ではいろんな方々がセッションしていくやん。LoVendoЯも、あの方たちとセッションしましょ」
田中れいなに呼ばれて登場したのが、石川梨華と吉澤ひとみ。しかも演奏したのがモーニング娘。の「浪漫 ~My Dear Boy~」。この歌を、2本のギターの音が全面に出た感情アッパー系な表情へと彩り、演奏。歌い手4人も一体化した振りも見せながら、場内に熱狂の空間を作りあげていった。いいよね、この派手やかな雰囲気が。
「MUSIC FESTA Vol.1がなかったら、絶対にこのコラボはないよ」。そう言った田中れいなの言葉が、この日のイベントの意義を伝えてくれたようにも胸に響いてきた。
LoVendoЯコーナーの最後は、新曲「思うがままを信じて」。中島卓偉作曲ナンバーということで、彼もギターで参加。感情の内側からガンガンとハートのエナジーを高ぶらせてゆく楽曲だけに、気持ち一つに心で繋がりあってゆける楽曲へと成長していきそうだ。
■事務所の大先輩、森高千里のメドレー・コーナーを披露
ふたたび、中島卓偉のコーナーへ。とある物語を、語り口調で歌にした新曲の「サイトウダイスケ」。途中に出てくる、テレビのニュース番組での現場とスタジオとのやり取りシーンでは、タイムマシーン3号の2人がキャスターとレポーター役で登場。しっかりその役割も演じてくれた。この「サイトウダイスケ」はノリ良いリズムを活かした楽曲だけに、演奏に身を預けつつも、中島卓偉の唄い語る物語に終始耳が引き寄せられ続けていた。
さらに中島卓偉は、シャ乱Qのはたけをゲストに招き入れた。奏でたのは、ドライブ性満載な激熱ロックンロール・ナンバー『BOOM BOOM BOOM』。誰もが思いきり腕を振りまわし、ロックな熱狂の渦に溺れていった。
ライブも終盤戦へ。舞台に登場したのは、中島卓偉・エリック・RYOTA・田崎あさひ・LoVendoЯ・石川梨華・吉澤ひとみ・はたけという、この日出演し豪華な面々。ここで披露したのが、事務所の大先輩である森高千里の楽曲たち。今回は、メドレーという形で実施。
軽快でウキウキなロックンロールなサウンドに乗せ唄いだしたのが、『気分爽快』。舞台前方には女性ボーカルたちがズラッと居並び、唄っていた。みんなで同じ振りをしながら嬉しい一体化を作りあげていたのも、見てて嬉しい風景。
続く爽快歌謡ナンバー「私の夏」を通し、爽やかな風を場内に送り込んでゆく。女性ヴーカル陣の、軽いステップ踏みながら一つになって唄い踊ってゆく姿も嬉しい見どころ。
メドレー・コーナーの最後は「私がオバサンになっても」。会場中の人たちが手拍子をしながら、満面の笑顔で溶け合ってゆく。舞台上でも、ボーカル陣が次々と歌のバトンを渡しながら歌っていた。そのやり取りも見どころだが、全員で歌声重ねあったときの爽快さこそ、何よりも至福の興奮!途中、松原健之が女性陣に混じりながら「わたしが叔父さんになっても」と歌っていたことも、ここに報告しておこう。
本編最後は、日本のロック界で長年唄い継がれてきた永遠のスタンダート・ナンバー。そう、RCサクセションの「雨上がりの夜空に」のセッションだ。この日の出演者全員で、「雨上がりの夜空に」を熱唱。田崎あさひは、エレピも弾きながら演奏へ参加。こちらでも、田中れいなを中心に、数多くのボーカル陣がマイクをリレーしながら、ときには全員で合唱しながらと、ホンキートンクでロックンロールな演奏を通し、場内中にパーティな熱狂を描き出していった。そうそう、途中に登場したギター陣の大セッションもとても派手やかな見どころだった。
■アンコールでは、お馴染みの名曲を大セッション
「最後に全員でぶち噛ませるやつで終わりたいと思いマース。全員集合!」
アンコールの声を受け、やたたび舞台上には、この日の出演者が全員集合。最後のこのメンバーでセッションするなら、やはりこの歌しかないでしょということで、演奏したのが、シャ乱Qの「ズルい女」。会場中の人たちが舞台上へ熱いエールを送りながら、そのファンキーなビートに楽しく身を預け、最後のパーティ気分を満喫。もちろん舞台上でも、全員で振りをひとつに、この日の熱狂をしっかりと身体に、心に染み込ませていた。最後の最後には、シャ乱Qのたいせーの乱入まであったほどでしたからね。
<MUSIC FESTA Vol.1>、今回が第一回目。次にこの熱狂を味わえるのは、何時なのか?3時簡以上に及ぶ熱狂を体感してしまうと、ホント次が待ち遠しくなる。
TEXT:長澤智典
◆<MUSIC FESTA>オフィシャルサイト
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