【ライブレポート】秦 基博、OKAMOTO’S、長澤知之、忘れらんねえよが出演のイベント<待ち人のフェイバリット>の貴重なセッション

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音楽イベント<待ち人のフェイバリット~on the street corner~>が6月2日、日比谷野外音楽堂にて開催された。例年より10日ほど早い梅雨入りにより心配された天気も一転、晴れ間が差し込む最高のコンディションに恵まれ、新緑溢れるこの場所に、秦 基博、OKAMOTO’S、長澤知之、KAN、山内総一郎(フジファブリック)、杏子、いまみちともたか、小山田壮平(andymori)、忘れらんねえよ、が集結。“フェイバリット”に挙げるアーテイストを“待ち人”として招いた様々なスペシャルセッションが繰り広げられる特別な一夜となった。

◆<待ち人のフェイバリット>画像

16:15。会場にはBGMが心地よく流れている。そのラインナップは洋楽邦楽問わず、実に個性豊かだ。それもそのはず、開場時や転換時のBGMは出演者が選んだ“待ち合わせソング”とのこと。今回のイベントならではの細部にまでこだわった演出がイベントに華を添える。

17:00、いよいよ開演の時間だ。トップを飾ったのはボーカルの柴田隆浩、ベースの梅津拓也、ドラムの酒田耕慈からなる、今年大注目の3ピースバンド、忘れらんねえよ。出演発表時、彼らの待ち人が一体誰なのか、様々な憶測を呼んだりもしたが、この日は単独のステージでオープニングを一気に盛り上げた。

「イベントの企画を揺るがしかねないのですが、僕らには待ち人がいません。でも、僕らはあんたらを待ってたから!」

のっけからのMCで客席を湧かせると、音源未発表曲「バンドワゴン」からスタート。続いて6月12日リリースのニューシングル「僕らパンクロックで生きていくんだ」をパフォーマンスした。3ピースというシンプルな構成ながら迫力のある演奏と相まって、力強いメッセージが突き刺さる。「心の一番底にある衝動だけでできた歌を届けます」と叫ぶと「この高鳴りをなんと呼ぶ」「Cから始まるABC」を魂で歌い上げ、ステージをあとにした。

次にステージに登場したのは長澤知之だ。ギター1本で「いつものとこで待ってるわ」、続いてキーボードの山本健太と共に「風を待つカーテン」を披露すると、いよいよ待ち人である小山田壮平(andymori)がステージに登場した。

「ゆっくり楽しみましょうね」

長澤の曲、andymoriの曲、そして長澤と小山田による共作曲、お互いの作品にもコーラスやアコースティックギターで参加するほど仲がよく、またそれぞれの音楽性も尊敬しているという2人は、一緒にステージで演奏するのは久しぶりだというが、そんなことはまったく感じさせない息の合ったパフォーマンスで観客を魅了する。小山田を送り出し、ラストは現在制作中の長澤が“昨日歌詞を仕上げたばかり”という新曲「Goodbye Hello」を初披露、次作への期待も残しながら長澤のステージが終了した。

三番目に登場したのはOKAMOTO’Sだった。ボーカルのオカモトショウ、ギターのオカモトコウキ、ベースのハマ・オカモト、ドラムのオカモトレイジによる、パワフルなパフォーマンスに、観客が一気にヒートアップする。ギターから始まる「Sing A Song Together」、「ラブソング」などを立て続けに演奏した彼らは、いよいよ待ち人を呼び込んだ。

かねてからBARBEE BOYSのファンを公言しているOKAMOTO’Sの待ち人はギタリストのいまみちともたかだ。自身の楽曲「マジメになったら涙が出るぜ」でのいまみちとの競演に、メンバーのテンションの上がり方がハンパない。

そして、BARBEE BOYSの名曲「タイムリミット」のイントロと共に、満を持して杏子の登場だ。今回のイベントのためにレコーディングを行った杏子の新曲「あなたにアディクション」をOKAMOTO’Sと初披露。なおこの日、初披露された「あなたにアディクション」は、オーガスタサウンドプラスからリリースが決定、イベント終了後より着うたのみ独占先行配信がスタートした。

トリをつとめたのは秦 基博だ。現在敢行中の全国ツアーのメンバーを従え、屋外にふさわしい爽やかな楽曲「グッバイ・アイザック」からステージをスタートした。

「早速ですが、待ち人を呼びたいと思います」と、フジファブリックの山内総一郎を呼び込むと、1月にリリースした4thアルバム『Signed POP』から山内がギターでレコーディングに参加した「ひとなつの経験」を披露した。“エッジの効いたロックなギター”にしたかったという秦たっての希望により実現したコラボレーションは、今回のライブパフォーマンスでも遺憾なく発揮された。

秦の楽曲「猿みたいにキスをする」の曲途中ではRapを歌いながらもうひとりの待ち人、KANが登場、まさかの猿に扮したその姿が会場を大いに湧かせる。その後、KANの楽曲「よければ一緒に」では“ラララ”コーラスで会場を煽り、誰もが知っている名曲「愛は勝つ」を3人で歌うと会場がひとつになった。最後は5月29日にリリースされたばかりの秦の新曲「言ノ葉」で本編の幕を閉じた。

鳴り止まない拍手の中、アンコールに登場したのは、秦 基博。「かれこれ7年くらい待っていました。ようやく彼と一緒にやれる日が来たなと」と、同期の長澤知之を呼び込むと、会場は大歓声に包まれる。アコースティックギターで「帰れない二人」を披露。2人きりでステージ立つのは初めてということもあり、とても貴重なセッションとなった。

大盛況のうちに終了したこのイベント<待ち人のフェイバリット>は、早くも<待ち人のフェイバリットvol.2の開催が決定している。出演は、あらきゆうこ meets くるり、秦 基博。“最高の待ち人”たちが繰り広げる、真夏の響演に期待していてほしい。

<待ち人のフェイバリット~on the street corner~>
2013年6月2日(日)@日比谷野外大音楽堂セットリスト
【忘れらんねえよ】
M1 バンドワゴン(未発表曲)
M2 僕らパンクロックで生きていくんだ
M3 この高鳴りをなんと呼ぶ
M4 CからはじまるABC
【長澤知之 with 小山田壮平】Band:山本健太
M1 いつものとこで待ってるわ
M2 風を待つカーテン
M3 会いに行くよ(未発表曲/長澤・小山田による共作)
M4 MEDAMAYAKI 
M5 北極大陸(未発表曲/長澤・小山田による共作)
M6 投げKISSをあげるよ(オリジナル:andymori)
M7 Goodbye Hello(新曲)
【OKAMOTO’S with 杏子/いまみちともたか】
M1 Sing A Song Together
M2 ラブソング
M3 Beek
M4 マジメになったら涙が出るぜ
M5 タイムリミット(オリジナル:BARBEE BOYS)
M6 あなたにアディクション(杏子新曲)
M7 マイティウーマン(オリジナル:BARBEE BOYS)
【秦 基博 with KAN/山内総一郎(フジファブリック)】Band:久保田光太郎(G)、河村"カースケ"智康(Dr)、鹿島達也(B)、皆川真人(Key)
M1 グッバイ・アイザック
M2 ひとなつの経験
M3 Small World(オリジナル:フジファブリック)
M4 猿みたいにキスをする
M5 よければ一緒に(オリジナル:KAN)
M6 愛は勝つ(オリジナル:KAN)
M7 言ノ葉(5/29リリース最新シングル)
EC 帰れない二人(オリジナル:井上陽水)秦 基博、長澤知之

<待ち人のフェイバリット vol.2 supported by 第7回境港サウンドアミューズメント>
2013年7月31日(水) OPEN 18:30 / START 19:00
境港シンフォニーガーデン(境港市文化ホール) 鳥取県境港市中野町2050番地
http://sakaiminato-bunka.jp/
出演:あらきゆうこ meets くるり、秦 基博
料金・席種:前売 ¥6,300 /当日 ¥ 6,825(全席指定・税込)
一般発売日:2013年6月29日(土)
※先行発売などの詳細は随時HPにて発表していきます。
[問](株)さかい大黒屋 0859-42-1000(9時~18時)
イベント公式サイト http://www.office-augusta.com/machibito/
イベント公式facebook https://www.facebook.com/machibitono

●杏子 配信リリース情報
新曲「あなたにアディクション with いまみちともたか&OKAMOTO’S」
オーガスタサウンドプラスにて着うたのみ独占先行配信中
オーガスタサウンドプラス URL http://s.augusta-mobile.com/
http://www.office-augusta.com/kyoko/

◆待ち人のフェイバリット オフィシャルサイト
◆秦 基博 オフィシャルサイト
◆OKAMOTO’S オフィシャルサイト
◆長澤知之 オフィシャルサイト
◆忘れらんねえよ オフィシャルサイト
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