【インタビュー】LoVendoЯ、田崎あさひと<ミュージックフェスタ>音楽監督・中島卓偉に訊く。「『ザ・ベストテン』みたいなイベントに」
■ 子どもの頃、『ザ・ベストテン』を観てた感覚で
── では実際にvol.0を開催して、イベントをやられた感想はいかがですか?
卓偉:や、よかったですよ。観てくれた人も「すごいいいものだった」っておっしゃってくれて。あと「こういうイベントでも筋通った、成立するものだったんですねー。」って。観る前は、言い方悪いですけど、“とってつけた感”あったんでしょうね。でもそれは最初に言ったとおり、やっていくことで見え方も変わってくるでしょうし。<ミュージックフェスタ>のファンっていう人が出てくるといいですし。また一緒に演ったことで、その人のライブのほうにも、<ミュージックフェスタ>つながりで観に行ってくれる人が増えたりすれば、それは理想ですね。
── 私も、演歌って普段そんなに触れることなかったんですけど、<ミュージックフェスタ>で松原健之さんのステージを拝見して、「いいボーカリスト、いいエンターテナーだなぁ」っていうのが知れて、個人的にもいいイベントでした。
卓偉:子どもの頃、あの、TBSの『ザ・ベストテン』とか……。あれ、80年代ってTOP10に演歌入ってましたよね?
橋本:入ってたよ。細川たかし、五木ひろし……。
卓偉:にも関わらず、そこにBOØWYやZIGGYが入ってたりとか。そしてアイドルやジャニーズがあって。そういうのを45分くらいの時間の中で全員観れたじゃないですか。あれって、子どもの頃に観てた時って、別に異ジャンルって思わなかったじゃないですか。そういうもんだと思って観てるわけですよ。
── あ、言われてみれば!
卓偉:で、大人になると、なぜか「ジャンルが、ジャンルが」ってのが始まるんですよ。……そうそう、(<ミュージックフェスタ>を)そういうふうにしてやろうとも思ってましたよね。子どもの頃に『ザ・ベストテン』観てた感覚。1時間番組の中で、ジャンル関係ないのがバッて出てくるみたいな。でも番組としてはOKみたいな。だから、「司会者を立ててほしい」ってリクエストして、タイムマシーン3号にお願いしたんですよ。
── えっ! そういう狙いで?
卓偉:そう。そういう狙いがあったんですよ。だから、タイムマシーンのふたりと打ち合わせして、「昔の音楽番組みたいなふうにやってくれ。」って伝えましたね。で、ふたりだけの司会じゃ胡散臭いんで(笑)、「よっすぃ~、ちょっと引き立ててくれ。」って、よっすぃ~(吉澤ひとみ)に出てもらって。
── あー、今、まさに納得しました。『ザ・ベストテン』みたいなイベント。なるほど。
卓偉:だから最初「テレビっぽい」って言っていただいたじゃないですか。そういうことですよ。なんですけど、『ベストテン』と違うのは、出たアーティストが帰らずにコーラスに参加しているってことで。でもそれもほら、歌い終わった後、観覧席にいるじゃないですか(笑)。
── 一緒に聴いて、手を叩いたりしてね(笑)。
卓偉:観覧席でマイク回して1曲歌っちゃうってのもありましたけどね(笑)。それに近いものを、より音楽的なアプローチでできたら、というのがこのイベントですね。だから次は3月のものとはまた違う、もっと発展したものをやりたいなって思っています。
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