スカパラ×細美武士、国内初登場
4月にアメリカのカリフォルニア州インディオで開催された世界屈指のロックフェス<コーチェラ2013>で、日本人アーティストとして初めてメインステージに立ち、その後はメキシコのグアダラハラ、メキシコシテ、さらにはニューヨーク公演を大成功させた東京スカパラダイスオーケストラ。そんなスカパラが帰国後初のツアーを開催した。
◆スカパラ×細美武士 5月11日愛知・DIAMOND HALL 画像
今ツアーは “新たなる欲望” と銘打たれた東名阪限定ツアー。5月11日愛知・DIAMOND HALLからスタートとなった。オフィシャルのライブレポートをお届けしよう。
◆ ◆ ◆
DIAMOND HALLでの公演2日目、コーチェラのメインステージに日本人アーティストとして初めて立った実力をいかんなく発揮し、1曲目から白熱したライブを展開していく。
最初のMCで谷中敦(B.sax)が名古屋が大好きだと言うと、オーディエンスが大歓声で応える。その大歓声に対して「もっとくれよ! もっとくれよ!」と煽り、最後は「闘うように楽しんでくれよ!」といつものキメ台詞でオーディエンスをさらに熱狂させていく。
熱狂はオーディエンスのみにとどまらずスカパラメンバーのプレイの激しさも加速していき、加藤隆志(G)がステージから客席にダイブするシーンも見受けられる。
ライブ中盤、谷中敦が「スペシャルゲスト、細美武士!」と叫ぶと、突如、細美武士がステージに登場し、オーディエンスがこの日いちばんの大歓声で迎え入れる。スカパラと細美の共演は、ロスアンゼルスでレコーディングが行なわれたあとそのまま、コーチェラのメインステージ、メキシコのグアダラハラ、メキシコシティとすでに3公演行なわれているが、国内ではこれが初披露だ。
スカパラと細美武士のコラボ曲「Diamond In Your Heart」のイントロが鳴り響くなか、細美は両手を挙げながらステージセンターまで来て、そこでオーディエンスに向かって一礼する。細美の力強くも美しいハイトーンのヴォーカルとスカパラメンバーの奏でるアンサンブルが融合し、オーディエンスをさらなる熱狂へと導いていく。
スカパラも細美も、もちろんオーディエンスもみんな笑顔。このライブを心から楽しんでいるのがよくわかる光景が広がっている。最後は細美武士の大ジャンプで夢の時間は締めくくられた。その後も新曲をはさみながら灼熱のライブは展開していき、熱狂と笑顔に溢れたライブは終演を迎えた。
アンコールを求めるオーディエンスの拍手に導かれスカパラメンバーが再びステージに登場。
谷中敦が「レッドゾーンまで振り切ってて最高だね。やっぱり名古屋凄いね!」とオーディエンスへの賛辞を述べたあと、再びステージに細美武士を呼び寄せる。
ステージの真ん中で谷中敦と細美武士がロスでレコーディングした、たった2日後にアメリカ最大のフェスであるコーチェラのメインステージで細美に歌ってもらい、翌日にはメキシコのグアダラハラでライブ、さらにその翌日にはメキシコシティでライブ、というあまりにも濃密過ぎた3日間の想い出話を繰り広げ、お互い「一生の想い出」と語り合う場面も。
そして、谷中敦から促され、細美武士がしびれるくらいかっこよく「Pride of Lions」の曲紹介をすると、「Pride of Lions」のイントロがはじまった。かつてゲストヴォーカルとして伊藤ふみおが歌ったナンバーを、この日は細美武士が歌い踊る。ステージ上ではスカパラメンバーが、フロアではオーディエンスが踊りまくる。細美武士がオーディエンスにマイクを向けて歓声を煽り、最後もまた細美武士の大ジャンプで締めくくられた。
あまりにも濃密だったライブのラストナンバーは「DOWN BEAT STOMP」となった。スカパラメンバーの手招きにより細美武士もステージに登場し、スカパラメンバーとともに笑顔で踊りまくっている。こうしてスカパラメンバー、細美武士、オーディエンス、と会場にいたすべての人たちが笑顔になったライブは幕を閉じた。
細美武士がゲストヴォーカルとして参加したスカパラのニューアルバム「Diamond In Your Heart」は7月3日発売であり、その発売を記念して7月9日渋谷O-EASTにて開催されるレコ発ライブには、細美武士(the HIATUS)がゲスト出演することも発表されているので、濃密なライブを体感したい人はぜひアルバムをチェックしてO-EASTに足を運んでみよう。
【ライブ情報】
東京スカパラダイスオーケストラ
「Diamond In Your Heart」発売記念ライブ
Special Guest:細美武士(the HIATUS)
公演日:2013年7月9日(火)
会場:SHIBUYA O-EAST
OPEN 18:00 / START 19:00
チケット料金 5,500円(ドリンク代別)
一般チケット発売日:2013年6月1日
◆BARKSライブレポート
◆東京スカパラダイスオーケストラ オフィシャルサイト
この記事の関連情報
スカパラ、ニューアルバム『35』解説動画公開
スカパラ、デビュー35周年の締めくくりに横アリワンマン<DOWN BEAT ARENA PARTⅡ>開催
スカパラ、最新曲「教えてウロボロス feat.宮崎朝子 (SHISHAMO)」がドラマ『離婚弁護士 スパイダー』主題歌に決定
スカパラ、デビュー35周年記念アルバム『35』アートワーク解禁。収録内容詳細やCDショップ特典絵柄も解禁
スカパラ、「散りゆく花のせいで feat.菅田将暉」ジャケ写&MVティザー公開
【速レポ】<京都大作戦2024>東京スカパラダイスオーケストラ、太陽が丘が音楽の楽園化「思いっきり闘うように楽しんでってくれよ!」
クリープハイプ、全11組参加トリビュートアルバムの発表6組目は東京スカパラダイスオーケストラ
スカパラ、SUPER EIGHTを迎え新曲リリース
the HIATUS、初の日比谷野外大音楽堂ワンマンを8月開催