原 由子、15年ぶりに書籍を発売。『あじわい夕日新聞 ~夢をアリガトウ~』

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原 由子が朝日新聞夕刊に連載をしていた大人気コラム「あじわい夕日新聞」が、一冊の書籍『あじわい夕日新聞 ~夢をアリガトウ~』としてまとめられ、5月21日に発売されることが決定した。原にとって自身の著書を発売するのは、『娘心にブルースを』以来、15年ぶりのこと。

「あじわい夕日新聞」は2009年の4月から2013年の3月まで4年にわたって隔週金曜日に掲載されたコラム。原の仕事から日常生活までを、彼女らしい優しく温かな視点で描き、多くの人から支持されていた。連載が行なわれていた2009年からの4年間といえば、ソロシングルの発売、ソロシンガーとしてのベストアルバム発売、そして19年ぶりに行ったソロコンサートと、ソロ活動を充実させていった時期。そして、桑田佳祐の病気が発覚。桑田は約半年の後に無事に音楽活動を再開したものの、直後に東日本大震災が発生した。震災を受けて「チーム・アミューズ!!」としてチャリティーソングに参加、さらに震災半年後に行なわれた、桑田の復帰ライブでもあった<宮城ライブ>へのゲスト出演。さらに映画の主題歌となった自身の楽曲の制作……。原 由子にとって、まさに激動の4年間だったといえる。

本書には、そんな激動の毎日を常に音楽に助けられながら、希望を忘れることなく乗り越えてきた様子が力強く綴られている。そして、それを決しておしつけがましくなることなく、優しく言葉と文体で。これは、他には真似をすることができない原ならではの才能といえるだろうし、それがこの連載が多くの読者の支持を得てきた所以だろう。穏やかで優しい雰囲気を保ちながらも、その奥底からは原 由子という人物の音楽に対する真摯な姿勢や、人間としての芯の強さが透けて見えてくる。

今回、書籍化にあたって、「天然由語」と題された4本のコラムが追加されるという。母校である青山学院大学の思い出、ソロ活動について、東日本大震災とそれに伴うチャリティー・プロジェクトだった「チーム・アミューズ!!」についてなどどれもが興味深いテーマ。また、各回テーマに合わせた一枚ずつの写真に加え、口絵には舞台裏のレア・ショットも多数掲載される。


◆sas-fan.net
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