【nexusニュース】 「音小屋」生徒による音楽雑誌第2弾『yajirushi』4月25日発売
音楽ジャーナリスト鹿野 淳が、未来の音楽ジャーナリストを育成しようと2012年4月に開校した学校「音小屋」。その第四期ジャーナリスト科のうちの1クラスによる音楽雑誌『OTONARI』が3月28日に発売された。続いて、もうひとつのジャーナリスト科の生徒による音楽雑誌『yajirushi』が4月25日に発売される。
この雑誌は、OTONARI同様に生徒自らが企画・取材・執筆・編集を行った。人々と音楽が今いる現在地とは? そしてこれからの音楽、音楽シーン、音楽リスナーに向けて音楽ジャーナリズムが発信できることとは何か? という難儀かつ音楽ジャーナリズムの根源的なテーマに、生徒11人が真っ向から挑んだもの。
音楽の今と未来について、音楽ファンが音楽愛をもって、自分達だからこそ発信できる音楽ジャーナリズムを追求しようと作り上げた音楽雑誌『yajirushi』。是非注目したい。
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3月28日に音小屋初の音楽雑誌「OTONARI」を刊行しました。既存媒体でもなく、素人である生徒が作っているので、ジャーナリズム側に知名度がないという、いまだかつてない音楽雑誌を全国発売しましたが、有り難い事に現在も全国で売れ続け、その新しい音楽雑誌としてのスタンスは、音楽ファンから大いなる歓迎を受ける事となりました。
来る25日にはもう一クラスの音小屋生11名が作った音楽雑誌「yajirushi」が刊行されます。これはOTONARIとはまったく異なるコンテンツを、OTONARIに勝るとも劣らぬ執念と無邪気さで作り上げた一冊です。表紙は現在発売中のMUSICAと同じく星野源にお願いしました。音楽に対する想いをアーティストと共有し、それを読者にプレゼントし、分かち合う。音楽ジャーナリズムとして当ったり前の事ですが、なかなかない一冊がまた、生まれようとしています。音楽ファンとして、音楽ファンの底力に賭けるべく、是非ともお手に取って読んでみてください。
鹿野 淳
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『yajirushi』は、こんな音楽雑誌です――――
特集1:音楽の歩き方――カッコいい音楽とは?
「カッコいい音楽」ってなんだろう? 「音楽のカッコよさ」を体現しているアーティストたちに、あえてこの疑問をぶつけてみた。今をときめく星野 源、山口一郎(サカナクション)、Vampire Weekend、そして向井秀徳(ex.NUMBER GIRL)……。それぞれの「カッコよさ」を通じて、浮かび上がってきた音楽の「今」とは。
特集2:10代と音楽――制服を着た音楽のリアル。
「初期衝動」とは、音楽を語る上でとても便利な言葉だ。すべてのアーティストが初めて楽器を手にした時、マイクを握った時、そこにはまぎれもなく初期衝動の熱い血が脈々と流れている。だが多くのアーティスト達は、音楽家として成熟する過程で初期衝動の熱さをテクニックやビジネスセンスに置き換えていく。音楽を始めることと続けること、そこには埋めがたいギャップがある。そんなジレンマを抱えながらも、10代の魂を忘れきれないアーティスト達、そして今まさに初期衝動のまっただ中を走る10代のアーティスト達に話を聞く。10代を通り過ぎた後もその魂を忘れないの子(神聖かまってちゃん)、木下理樹(ART-SCHOOL)。そして今10代を生きるPAGE、宮崎朝子(SHISHAMO)。そして、10代のリスナー達の生の声を聞いた。
特集3:ロックフェス特集――フェスブームの表と裏を探る
「ロックフェスブーム」という言葉が聞かれるようになって久しい。世界有数のフェスとなったフジロック・フェスティバルの存在を頂点に、今や日本各地で様々なスタイル、規模のフェスが行われている。「夏フェスで数万人の観客が熱狂」という見出しが踊るのは、もはや音楽専門誌の専売特許ではない。だが、「フェス」はただアーティストを集め、客を集めれば成立するものではない。そこに「フェスティバル」、つまり非日常の祝祭空間を現出させなければ、それはただの大規模なコンサートだ。
この特集では、ライジング・サン・ロックフェスティバル、ロック・イン・ジャパン・フェスティバル、TAICOCLUBという開催地もコンセプトも異なるロックフェスのオーガナイザーに、それぞれのフェスが何を目指しているのか聞いた。
特集4:音楽と社会、ロック精神とその時代を読み解く
時代や社会から色濃く影響を受け生まれる「音楽」。音楽とは、歴史との闘争史でもある。人種差別、性差別、政治問題……様々な社会的事象と音楽のルーツとを関係付けて今一度明らかにするととともに、社会性の高いロックミュージックを作り続け時代のオピニオンリーダーとなったASIAN KUNG-FU GENERATION・後藤正文とBlock Party・Kele Okerekeに、真意と真相をそれぞれに語ってもらった。
特集5:注目企画「音楽って高いの?」
我々の音楽生活と密に関係していながら、ライヴやCDに関しての「お金の巡り方」はこれまでなかなか明かされていない。CDやライヴに必要なお金とは? 音楽を生み出す人にとってのお金とは? 僕たちと音楽をつなぐお金のこれからとは?――yajirushiは、みんなの疑問符に対して、具体的に明確に徹底解明します。お金の面から、「音楽の価値」を再考する注目企画です。
他にも、ceroやDirty Projectorsにインタヴューした「街に息づく音楽特集」、新進気鋭の写真家・奥山由之がサウンドスケープを写真で描いた企画など、オリジナリティ溢れるコンテンツが満載です!!
■『yajirushi』
MUSICA 6月号増刊
2013年4月25日発売
定価:600円(税込)
発行:株式会社FACT
雑誌コード:08522-06
※全国書店、TOWER RECORDで販売。
■「音小屋」生徒によるもうひとつの音楽雑誌『OTONARI』 絶賛発売中
MUSICA 5月号増刊
定価:550円(税込)
雑誌コード:08522-05
発売:2013年3月28日(全国書店、TOWER RECORDで絶賛発売中!!)
yajirushiオフィシャルサイト
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