レッド・ツェッペリンの1970年代を完全再現、ZOSO来日公演迫る

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レッド・ツェッペリンの1970年代の完コピ・パフォーマンスで全米を震撼させるZOSOの初来日公演が月20日に開催となる。

◆ZOSO画像

『レッド・ツェッペリン 狂熱のLIVE ~The Song Remains The Same~』の完全再現とベスト選曲で、伝説のマディソン・スクエア・ガーデン公演のステージをパーフェクトに再現するというZOSOは、全米のマスコミ、LED ZEPPELINのファンに賞賛されて、全米ツアーは常に数千人規模でSOLD OUTが続出する公演を敢行している状況だ。

18年に渡るZOSOのパフォーマンスは全盛期のLED ZEPPELINを彷彿させるもので、今回の初来日公演は日本のLED ZEPPELINファンの期待に応えるものとなることだろう。

以下は、初代レッドツェッペリンFCの会長でもある大野祥之と、MR.JIMMYのギタリストJimmy SAKURAIからの熱きコメントだ。

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「その時代に生きていたからといって、誰もが歴史の目撃者になれるわけではない。だけど、歴史はくり返される……。

1971年9月、レッド・ツェッペリンは日本に降り立った。現在と違って、来日するアーティストが年に数組という時代に、世界的な大人気を獲得している彼らの来日は、日本のロック・ファンにとって幕末の黒船の来航にも匹敵する“大事件”だった。

9月23・24日に日本武道館、27日に広島県立体育館、28・29日に大阪フェスティバルホールで行なわれたZEPの初来日ツアーは、その後の日本のロック・シーンをガラリと変えるほどの衝撃を与えてくれた。

当時、外タレの来日コンサートといえば、1時間から1時間半ほどのメニューが普通で、誰もがその内容に満足していた時代だった。そんな形の決まった時代に、ZEPは普通でも2時間ほど、気分がのってしまえば3時間ものステージを、ロック未開の地である日本にぶつけてきたのだ。まずは常識を覆すところから、ロックは始まったのだった。

ジョン・ボーナムが他界してしまって、ZEPがその活動を停止して以来、ボクたちロック・ファンはレプリカでもいいから、そのステージを見たいと熱望したものだ。

そんな願いのなかから、海外ではアイディアで飛び抜けていたドレッド・ツェッペリンが登場し、2000年代に入ると、“コピー・バンド”という位置づけをされていた、そういったバンドたちが、“トリビュート・バンド”という呼び方をされるようになってくる。

なかでもL.A.を中心にして、18年もの活動歴を誇るZOSOというZEPトリビュート・バンドの存在は、サウンド的にもヴィジュアル的にも、他のバンドとは次元の違うそっくりぶりで、その映像を見た誰もが、ZEPのトリビュート・バンドの最高峰がZOSOであると感じるほど、衝撃的なものだった。

これまでにも完成度の高いトリビュート・バンドは存在しているものの、音が似ていてもルックスはそれほど似ているわけではなかったり、メンバーひとりのルックスが似ていても、他のメンバーたちは似ても似つかなかったりする場合も多かったのだが、ZOSOはその高いハードルさえもクリアーしているのだ。

YOUTUBEで見てさえ感動を覚えるZOSOだが、なんと4月20日に、川崎クラブ・チッタで来日公演を行なうという。しかも、本能的にロックのワイルドな部分が押し出されていたところから、完成されたバンドとして、オトナのロックな部分をも打ち出すようになった73年の全米ツアーを、この日本で再現するという!

つまり、かつてはあの映画のスクリーンで見た、いまでは家族が寝静まってから居間のTVでこっそりと見ている、あの「永遠の詩(狂熱のライヴ)」の世界がリアルに体験できるということである。

たぶん、あなたはあの時代に生きていただろう。でも、あの空間に行くことはできなかった。ボクも、73年のマジソン・スクエアに行くことはできなかった。

でも、4月20日、川崎クラブ・チッタで、ボクたちは時間も空間も超えて、マジソン・スクエア・ガーデンの空気を吸うことができるかもしれないのだ。

いまこそ、その現場に立ち会いたい。その現場を目撃したい。そして、その場にいる数多くの人たちと、笑顔を共有したいものだ。

かつて、ZEPのライヴを見られなかった世代も、あの時代に生まれてはいなかった世代も、すべてを超えてひとつになれる時間が、もうすぐやってくる……。」(抜粋)

Led Zeppelin公認ファン・クラブ初代会長/音楽評論家 大野祥之

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「LED ZEPPELINトリビュートバンドとして米国で絶大な人気を誇るというZOSOの初来日公演が決定した。

昨年、急遽実現したジミー・ペイジ来日をピークに、ここ数年のZEPP人気のウエーヴは今年もまだまだ続きそうな気配のある中でZOSOがZEPPの黄金期である1973年U.S.公演を完全再現してくれるそうなのだ。コスチューム、楽器、演奏法など完全に網羅する事は不可能としても生で73年のZEPPを体感出来るというのはその時代を知らないファンにとっては絶好の機会になるのではないだろうか。

トリビュートバンドの活動は海外と日本では大きく違う。日本のようにオリジナル音楽が至上という音楽経済社会に於いては"トリビュートバンド”というのは著作権に管理されるが故に制限があったり稚拙なジャンルの扱いにされる傾向にあり、それがまたプレイヤーの活動や成長の妨げとなっているのも事実。

スタンダードな楽曲を再演するステージに違和感を持たない欧米社会ではトリビュートバンドのコンサートはエンターテイメントショーという要素も持ち始めていて業界一部にとっては今後ちょっとしたビジネスケースになるかもしれない。

そのトリビュートバンドのショーとして2400回という公演回数はZOSOの持つ魅力が作り上げたレコードであり、オリジナルのLED ZEPPELINの音楽がいかに多くの人々に愛されているかという証明にもなろう。

ZOSOと同じフィールドで活動する同志としても今回の彼らの日本公演は楽しみでもあるし、これを機にメンバー達と交流が持てるようになったら共にトリビュートシーンを活気つけていけるかもしれない。日本のZEPPファンも温かくZOSOを迎えて当日は会場で皆がZEPP MUSICで一つになれる事を期待するとしよう。

とにかくみんな、LED ZEPPELINが大好きなんだから!」

Jimmy SAKURAI (MR.JIMMY,LED ZEPAGAIN,The VooZe)

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<THE LED ZEPPELIN EXPERIENCE ZOSO>
2013年4月20日(土)
@CLUB CITTA'
OPEN 17:00 / START 18:00
前売:¥ 6,800-(税込)
※入場の際にドリンク代\500が必要となります。
http://clubcitta.co.jp/001/theledzeppelinexperience-zoso/
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