のあのわ、アルバム『Cry Like a Monster』が好評。「神がかり的な作品」

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のあのわが3月6日にリリースしたアルバム『Cry Like a Monster』が好評だ。

◆のあのわアルバム『Cry Like a Monster』画像

チェロを弾くボーカル・Yukkoを中心としたバンド編成で、オリジナリティー溢れるのあのわサウンドと、バンドとしてのアイデンティティを構築した彼ら。2011年には資生堂アネッサのCM曲「Have a Good Day!」で、その名と音が広く一般にも認知される。しかし、2012年7月にはドラムの本間シュンタが脱退。またバンドとしてもレコード会社を移籍するなど、新しいのあのわの形を模索・再構築した上で発表されたのが、今回の作品だった。

「『Cry Like a Monster』はメンバーの散り散りになった心をもう一度繋げようと作ったアルバム。今一度のあのわをどうしよう、、と考えた時、まだ私たちはつながっていたいなって思ったんです。そしてこのアルバムで叫んでいるものは夢がもつ生命力と喪失感。音楽をやることで私は救われて生きていけた、今までもきっとこれからも。音楽に傷つけられることもあったけど、それでもやっぱり歌いたかった。埋れていたそんな情熱をめいっぱい吐き出して取り戻したかったんです。」── Yukko(『Cry Like a Monster ALBUM SPECIAL INTERVIEW』より)

これまで、のあのわが全面に押し出していたポップな感覚。しかし本作から鳴るのは、それだけではない。ルーツでもある欧米のインディロックから、DNAレベルで記憶された日本の歌謡曲まで、彼らがこれまで触れてきた様々な音楽の融合。のあのわは、内なる部分に再度向き合い、深堀りして、自分たちの表現を作品に注ぎ込んだ。

そんなアルバムにまず反応したのは、全国のラジオ局だった。デビュー時からラジオディレクターからの評価が高いのが、のあのわサウンドの特徴。九州のcross fmでは、本作が3月前半の“GREEN RECOMEND”に選出されたり、J-WAVEのお昼の番組『BEAT PLANET』からは<六本木アートナイト>への参加オファーを受けてメンバー全員で出場するといった大きな動きはもちろん、各局の番組のディレクターやパーソナリティからのレコメンドとして、リリースから1ヶ月以上経った今もなお、度々紹介されている。またそのため、リード曲の「Hurry Up!」以外のアルバム収録曲から幅広くオンエアされる機会も多いのだという。

そしてラジオ番組や実際にCDを手にとって新生のあのわサウンドを耳にしたファンや、これまでファンではなかった番組リスナー、しばらくのあのわから離れていた人たちからもSNSを中心に「神がかり的な作品」「邦楽の女性ボーカルバンドで初めてやられたかも!」「アルバムめちゃくちゃいい」「のあのわ聞いてる。 アネッサのCMの時は興味なかったのに」「音が凄い」といった反応が。また、アルバム発売に伴って行なわれた東名阪ツアー<Cry Like a Monster Tour 2013>でも、ファンを中心に各所で「のあのわ覚醒!」と高評価を獲得した(なお、新生のあのわのライブを体験できるよう、Shibuya WWWで収録したライブ映像が、近日中にのあのわオフィシャルYouTubeにて公開される予定だ)。

チェロ=のあのわというイメージを突き破る力強い鼓動で、2年半ぶりのフルアルバムとともに返ってきたのあのわ。現在、彼らのバンドとしてのライブはいろいろとプランが水面下で進行中なようだが、4月22日には、ボーカル・Yukkoが末光篤(a.k.a SUEMITSU & THE SUEMITH)と、渋谷duo music exchangeの企画<duo de duo Vol.6>にてコラボレーションライブを実施する。当日はこのライブのために末光が書き下ろした新曲も披露されるとのこと。

◆のあのわ オフィシャルサイト
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