甲斐バンド<Rolling Birthday 60>。そして、若さへの危機感
2013年4月7日、甲斐よしひろの60歳の誕生日を記念する一夜限りのロックンロール・パーティー<Rolling Birthday 60>を開催する甲斐バンド。甲斐と親交の深いゲストも登場するということで、内容が非常に楽しみだ。そして、このライブの様子は、4月14日にWOWOWで放送される。
◆甲斐よしひろ画像
<Rolling Birthday 60>開催の発表は、甲斐バンド<ROCKS>ツアー2013の初日。このツアー、東京では2月11日にNHKホールで開催された。<Rolling Birthday 60>を前に、その時のことを書かせていただいたい。
1974年にデビューをした甲斐バンドは2013年、39周年を迎えている。そして、1986年に解散して27年。その時間は、おそらく「長い」と呼ばれるのだろう。しかし、曲を聴くほどに今だから感じることがある。
「ビューティフル・エネルギー」の<もう二度とこの若さに会えない 会えないかもしれないから>という歌詞。「若さ」という言葉は、とても主観的な言葉だ。30年前に聴いたとき、この言葉は耳を通り過ぎていった。しかし、今その言葉がセレクトされた意味を自分なりに考える。そして、この言葉を選んだ甲斐よしひろ、という人を尊敬せずにはいられない。アンチエイジングが叫ばれる今、見た目年齢をいかに若くするかを競う時代。しかし、見た目ではなく「若さ」は、メンタルなものではないだろうか? あの頃のちょっとしたやんちゃや向こう見ずなところを今も持っているか。もう会えないあの「若さ」というか青臭さだ。
そして、「東京の一夜」は、地方から上京した人であれば、共感する部分があるだろう楽曲。東京という街は、時に恐ろしいマジックで人を変えていく。両手いっぱいに抱えてきた夢を一瞬で、それも笑顔で奪うというマジックだ。曲を聴きながら思うのは、「それと闘うだけの覚悟があるのか?」ということ。上京して時が経つほど慣れていく日常に、甘えてはいないか?と。
「破れたハートを売り物に」「翼あるもの」。過去に聴いた曲ではあるが、戻るという表現がしっくりこない。「戻る」よりも、今、どう受け取りどう解釈するかを考えている。
そして、甲斐バンドという存在は、とても異質でありとても魅惑的だったことを思う。毒を感じた。それは、バンドが発する匂いのようなもの。だからこそ、懐かしいとか良い時代だったではなく、今に続いているのだ。そして、そのなかに居られることを嬉しく思い、正直に言葉にしていいのだと感じる。そういう意味で今、彼らのような毒を持つバンドはあるのだろうか?
アンコールでは、中島みゆきと歌ったシーンが忘れられない「港からやってきた女」。「嵐の季節」は、日常の情景から始まり<若さは仮面>と言い切る。まさに若さへの危機感だ。「ポップコーンをほおばって」でフランス映画を知り、「HERO」で自分の夢を叶える覚悟を決めたあの「若さ」。
ダブルアンコールの「冷血(コールド・ブラッド)」はドラマを見ているよう。そして、ラストは「ダニーボーイに耳をふさいで」。
ロックンロール・パーティー<Rolling Birthday 60>は、「ROCKS」ツアー2013とはまったく違うものになるのだろう。開催が非常に楽しみである。
<ROCKSツアー@NHKホール 2013年2月11日>
1.破れたハートを売り物に
2.翼あるもの
3.感触(タッチ)
4.きんぽうげ
5.ビューティフル・エネルギー
6.テレフォン・ノイローゼ
7.カーテン
8.東京の一夜
9.裏切りの街角
10.ナイト・ウェイブ
11.BLUE LETTER
12.男と女のいる舗道
13.安奈
14.ボーイッシュ・ガール
15.氷のくちびる
16.ポップコーンをほおばって
17.漂泊者(アウトロー)
18.HERO
ENCORE1
E1.港からやってきた女
E2.ダイナマイトが150屯
E3.嵐の季節
ENCORE2
E4.冷血(コールド・ブラッド)
E5.ダニーボーイに耳をふさいで
『ROCKS』
初回限定盤 CD+DVD \3,600(税込)XQKZ-91005
通常盤CD \3,000(税込)XQKZ-1005
1.ポップコーンをほおばって
2.東京の一夜
3.翼あるもの
4.HERO (ヒーローになるとき、それは今)
5.きんぽうげ
6.漂泊者(アウトロー)
7.ダニーボーイに耳をふさいで
8.安奈-2012-
9.裏切りの街角
10.氷のくちびる
11.テレフォン・ノイローゼ
<ローリング・バースディ60>
2013年4月7日(日)
@TOKYO DOME CITY HALL
16:00開場 / 17:00開演
[寄稿] 伊藤緑 http://www.midoriito.jp/
◆甲斐よしひろオフィシャルサイト
◆甲斐よしひろ画像
<Rolling Birthday 60>開催の発表は、甲斐バンド<ROCKS>ツアー2013の初日。このツアー、東京では2月11日にNHKホールで開催された。<Rolling Birthday 60>を前に、その時のことを書かせていただいたい。
1974年にデビューをした甲斐バンドは2013年、39周年を迎えている。そして、1986年に解散して27年。その時間は、おそらく「長い」と呼ばれるのだろう。しかし、曲を聴くほどに今だから感じることがある。
「ビューティフル・エネルギー」の<もう二度とこの若さに会えない 会えないかもしれないから>という歌詞。「若さ」という言葉は、とても主観的な言葉だ。30年前に聴いたとき、この言葉は耳を通り過ぎていった。しかし、今その言葉がセレクトされた意味を自分なりに考える。そして、この言葉を選んだ甲斐よしひろ、という人を尊敬せずにはいられない。アンチエイジングが叫ばれる今、見た目年齢をいかに若くするかを競う時代。しかし、見た目ではなく「若さ」は、メンタルなものではないだろうか? あの頃のちょっとしたやんちゃや向こう見ずなところを今も持っているか。もう会えないあの「若さ」というか青臭さだ。
そして、「東京の一夜」は、地方から上京した人であれば、共感する部分があるだろう楽曲。東京という街は、時に恐ろしいマジックで人を変えていく。両手いっぱいに抱えてきた夢を一瞬で、それも笑顔で奪うというマジックだ。曲を聴きながら思うのは、「それと闘うだけの覚悟があるのか?」ということ。上京して時が経つほど慣れていく日常に、甘えてはいないか?と。
「破れたハートを売り物に」「翼あるもの」。過去に聴いた曲ではあるが、戻るという表現がしっくりこない。「戻る」よりも、今、どう受け取りどう解釈するかを考えている。
そして、甲斐バンドという存在は、とても異質でありとても魅惑的だったことを思う。毒を感じた。それは、バンドが発する匂いのようなもの。だからこそ、懐かしいとか良い時代だったではなく、今に続いているのだ。そして、そのなかに居られることを嬉しく思い、正直に言葉にしていいのだと感じる。そういう意味で今、彼らのような毒を持つバンドはあるのだろうか?
アンコールでは、中島みゆきと歌ったシーンが忘れられない「港からやってきた女」。「嵐の季節」は、日常の情景から始まり<若さは仮面>と言い切る。まさに若さへの危機感だ。「ポップコーンをほおばって」でフランス映画を知り、「HERO」で自分の夢を叶える覚悟を決めたあの「若さ」。
ダブルアンコールの「冷血(コールド・ブラッド)」はドラマを見ているよう。そして、ラストは「ダニーボーイに耳をふさいで」。
ロックンロール・パーティー<Rolling Birthday 60>は、「ROCKS」ツアー2013とはまったく違うものになるのだろう。開催が非常に楽しみである。
<ROCKSツアー@NHKホール 2013年2月11日>
1.破れたハートを売り物に
2.翼あるもの
3.感触(タッチ)
4.きんぽうげ
5.ビューティフル・エネルギー
6.テレフォン・ノイローゼ
7.カーテン
8.東京の一夜
9.裏切りの街角
10.ナイト・ウェイブ
11.BLUE LETTER
12.男と女のいる舗道
13.安奈
14.ボーイッシュ・ガール
15.氷のくちびる
16.ポップコーンをほおばって
17.漂泊者(アウトロー)
18.HERO
ENCORE1
E1.港からやってきた女
E2.ダイナマイトが150屯
E3.嵐の季節
ENCORE2
E4.冷血(コールド・ブラッド)
E5.ダニーボーイに耳をふさいで
『ROCKS』
初回限定盤 CD+DVD \3,600(税込)XQKZ-91005
通常盤CD \3,000(税込)XQKZ-1005
1.ポップコーンをほおばって
2.東京の一夜
3.翼あるもの
4.HERO (ヒーローになるとき、それは今)
5.きんぽうげ
6.漂泊者(アウトロー)
7.ダニーボーイに耳をふさいで
8.安奈-2012-
9.裏切りの街角
10.氷のくちびる
11.テレフォン・ノイローゼ
<ローリング・バースディ60>
2013年4月7日(日)
@TOKYO DOME CITY HALL
16:00開場 / 17:00開演
[寄稿] 伊藤緑 http://www.midoriito.jp/
◆甲斐よしひろオフィシャルサイト
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