【ライブレポート】耽美派歌手Kayaが新章「デカダンス」を発表。3月9日渋谷WWW公演をリポート
◆Kaya 画像◆
Kayaは“ヴィジュアル系” といわれるジャンルだが、バンド編成ではなく、ソロシンガーとし活躍している。テーマに合わせダンサーやコーラスを迎え今まで独特のステージショーを展開してきた。
今回は新たな試みである生楽器サポートメンバー編成、そして新章・デカダンスの披露と特別なライブとなった。
「操られて…操られて…操られてるのは誰だと思う?」
妖しくKayaの声が暗闇に響く。ライブハウスではなく、まるで舞台と化した渋谷WWW。真紅の幕に覆われたステージにマリオネットの様に糸に絡まれたKayaは「Coppelia-Prologue-」を妖艶に歌う。糸から解き放れたKayaは大きく手を広げ声を求める。サポートヴァイオリン(Rookie/A-エース-)が登場し、Kayaの歌声とヴァイオリンの音色の融合が美しい「funerary dream」。
「わたくしの夜の世界へようこそ。Kayaでございます。最初に3曲、恋の歌を聴いて頂きましたが、哀れなものでしょう?惚れちゃったらね、その人の一言一言に翻弄されたり、動揺したり、傷ついたり。お人形みたい」と愛について独自の目線で語る。
今回のライブショーのテーマは「人形」。ただの人形ではなく、「人間関係に潜む逆説」が裏テーマになっている。様々な人間模様に絡められた“人形”が次々に表現されていく。
しっとりと悩ましい恋の歌「Silvery Dark」。“操ってるのは誰だと思う?”妖しくクールな歌声が印象的な「Coppelia」。「Coppelia」を主軸に表情は一転、続く「鏡鬼」、「Medusuana」では「一緒に踊りましょうか!」と一気に客席を煽る。客席も手を伸ばし“Kaya”と叫ぶ。激しくも人形のようにもみえるKaya。ここで本公演の真骨頂。ドラム(CHARGEEEEEE.../Omega Dripp、ZIZ)、ギター(TaNa/劇情テノール)の生の音色の煽り。激しさもいつもより倍増しているように感じる。ファンも扇子を掲げ踊る。ヴァイオリンも加わり激しさの中に繊細な旋律も加わる。「もっと乱れますかー!」Kayaの声にさらに会場はヒートアップ。「Rase Jail」はヘドバン(ヘッドバンキング)の嵐となる。
「操られてるんじゃないの。操らせてるの」
本編ラストの「傀儡-Kugutsu-」。先ほどの激しさから一変、吸い込まれそうなKaya独自の妖しい世界が戻ってくる。
アンコールではゴシック新章のテーマである「デカダンス」色を全面に打ち出した新曲を発表。これまでのお人形のようなKayaとうってかわって、黒のコートにレザーのショートパンツ。女性的な妖艶な感じは残しつつも男らしさも醸し出し、まるで両性具有のよう。
「形(見た目)は変わっても核心は変わらないので、ずっと信じてついてきてください」と語るKayaが魅せる“退廃的な美”の世界は、これからもさらなる美しさをみせてくれるだろう。
(SET LIST)
SE~蠢く微笑~
01.Coppelia-Prologue-
02.Marionette
03.funerary dream
04.Sink
05.Silvery Dark
SE~蠢く微笑~
06.Coppelia
07.鏡鬼
08.Medusiana
09.Epicurean-New ver.-
10.Pourriture noble
11.Rose Jail
SE~蠢く微笑~
12.傀儡-Kugutsu-
EN01.楽器陣セッション
EN02.新曲
EN03.Addict
◆記事提供:Kawaii girl Japan
◆Kaya オフィシャルサイト
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