【インタビュー】家入レオ「いかにお客さんに楽しんでもらえるかを追求するのがプロ。だから自分らしくいいライヴをしていきたい」

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家入レオが初のライヴDVD&BlueLay作品『LEO ~1st Live Tour~』をリリース。即日完売となった2013年1月のツアー、その大阪公演を完全収録した本作には、時に強い目力で、時にセクシーに、時に弾けるように表情を変えて歌う“ライヴアーティスト・家入レオ”が熱く生き生きと刻印されている。特典映像にはインタビューやドキュメント映像も収録。この春、高校を卒業し、同時に“現役女子高校生シンガー”という肩書きからも卒業した家入レオが、ツアーの舞台裏秘話やライヴに対する想い、さらには5月に出る新曲のヒントまで語ってくれた。

◆家入レオ『LEO ~1st Live Tour~』~拡大画像~

■楽曲って人の前で歌うことによって深くなるんだ
■リアクションを受けることで歌って変わっていくんだ

──もう高校の卒業式は終わったんですか?

家入レオ(以下、家入):はい。3月上旬に卒業式があって、無事卒業しました。

──おめでとうございます。

家入:ありがとうございます。卒業して、デビューの時からついていた“高校生シンガーソングライター”っていう肩書きがなくなるのは、ちょっと怖くもあるんですけど。でもそのぶん、自由にもなれると思うので、どんどん前に進んでいきたいなと思ってます。


▲『LEO ~1st Live Tour~』DVD-VIDEO
──これからは時間も全部、アーティストとしての活動に使えるようになるしね。

家入:そうなんですよ。学校があった時はどうしても時間的に制限があったので。で、この間取材に行った場所で、早く着いちゃって時間があったので、その辺をちょっとブラブラしてたんですね。そしたら神社があって、おみくじを引いたら大吉で、“願い事は何でも叶う”って書いてあって、うわ~、これは幸先い~い、と思って(笑)。だから、ほんとに頑張ろうと思いました。

──そんな幸先いいレオちゃん初のライヴDVDがリリースされます。これは2013年1月に行った1stワンマンツアーの模様が収録されてる映像作品ですが、画面からもその場の熱が伝わってきたし、1曲1曲、表情を変えて歌うレオちゃんにぐいぐい惹き込まれました。

家入:うれしいです。ありがとうございます! 私自身、今回初めてワンマンツアーをやらせていただいて、ビックリしたことがいっぱいあったんです。楽曲って人の前で歌うことによって、こんなに深くなるんだとか、人の感情とかリアクションを受けることで、そのつど歌って変わっていくんだとか。今までいろんなアーティストさんがインタビューや自伝で“歌は生ものだ”っておっしゃってるのを、今回初めて本当の意味でわかった気がしました。で、ライヴって本当に楽しい!って思えたし、やみつきになりました(笑)。

──ライヴ前は緊張とかしませんでした?

家入:いやもう、すごかったです。たぶん今までに体験した緊張を全部超えるくらい緊張して。顔も青ざめてたみたいで、スタッフが「レオちゃん、顔……ヤバくない!?」って固まってました(笑)。ライヴ自体はこれまでにもやってるんですが、やっぱりワンマンは違うじゃないですか。お客さんも皆さん、家入レオに会いに来てくださってるわけだし、スタッフも私のために頑張ってくれてる。だから、頑張らなきゃと思って、よけい肩に力が入ったりして(笑)。それで本番直前、楽屋に一人で引きこもって部屋を暗くして集中してたら、涙が止まらなくなっちゃったんですよ。で、どうしようと思ったら、スタッフも一緒に集中してくれて。自分はほんとに支えてもらってるんだなぁって改めて思いました。


▲『LEO ~1st Live Tour~』Blu-ray
──今回、ツアーの初日は福岡だったんですよね。

家入:はい。福岡は特に緊張しました。初日っていうのもあるし、地元っていうのもあるし。もちろん福岡は楽しい思い出もあるんですが、ある意味、自分を偽っていた場所でもあるので……。

──自分を偽っていた、というのは?

家入:本当は明るくないのに学校ではみんなを笑わせなきゃと思って明るく振る舞ったり、あとは大人の人に対して反抗してみたり、家に帰りたくなくて福岡の街をさまよい歩いたり……。そういう場所で「Linda」みたいな自分の弱さを全部さらけ出した歌を歌うっていうのは、ちょっと怖くもあったんです。でも歌って、そこで初めて“自分はこういう弱い人間なんです”って宣言できたことは、新しい一歩につながったし、やってよかったなって本当に思います。それに、福岡には母も来てくれたし、友達もサプライズで来てくれたんですよ。直前になって急に「今から行きま~す!」みたいな連絡をくれて。

──お母さんやお友達は何か言ってた?

家入:母は「良かったよ」って。友達も「いつもの家入じゃなかったね」って言ってましたけど(笑)、「良かった」って言ってもらえてうれしかったです。

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