コルグ2013春の新製品内覧会レポ、MS-20 mini、KingKORG、WaveDrum Global Edition、KAOSSILATOR&KAOSS PAD新モデルなど多数登場
コルグは、新製品内覧会を開催し、シンセサイザーやパーカッション・シンセサイザー、デジタルピアノ、チューナーなどのコルグ製品、KID(KORG Import Division)取り扱いの海外ブランド製品を関係者向けに披露した。
今回の内覧会に出展されたのは、1月にアメリカのアナハイムで開催されたNAMM Showで発表された新製品。その一部は2月6日の内覧会開催を前にNAMM開催に合わせニュースリリースが出されていたが、今回が国内で実機に触れられる最初の機会となった。本レポートでは展示内容を中心にお届けする。
●名機をミニサイズで復刻、アナログ・シンセサイザー「MS-20 mini」
▲オリジナルを86%にリサイズしたMS-20 mini。左下に見える梱包もオリジナルを再現している。
新製品の目玉はなんと言ってもアナログ・シンセサイザーの名機「MS-20」の復刻版である「MS-20 mini」だろう。展示機周辺には最も多くの来場者が集まり、その注目度の高さをうかがわせた。オリジナルMS-20のエンジニアが責任感集を務め、当時のアナログ回路を完全再現した2VCO/2VCA/2VCF/2EG/1LFO構成。ボディサイズはオリジナルから86%に縮小しているものの、パッチ・コードによるサウンドメイクも同様に行える、まさに本物のアナログ・シンセ。パッケージの装丁や同梱マニュアルもオリジナルを再現するこだわりようだ。オリジナルと異なるのはMIDI入力端子とMIDI送受信に対応したUSB端子の存在。ただし、やりとりができるのはノート情報のみでつまみの動きなどはMIDIで出さないというのもこだわりの1つだ。魅力の1つであるアナログならではパラメータ変化のなめらかさ(無段階!)はMIDIをいっさい通さないことで得られているとも紹介された。鍵盤はミニ鍵盤だが、新たに開発された奥行きが長いタイプの専用鍵盤となっており、見た目以上に弾きやすいのもポイントだ。発売は4月中旬予定で価格は52,290円。
▲パッチングによるサウンドメイクもオリジナル同様(写真左)。外部アナログシーケンサーによるコントロールもデモ(写真右)。シーケンス再生状態でMS-20 mini本体のつまみによる音の変化をチェックする人が多数。
●ライブ向けのアナログ・モデリング・シンセサイザー「KingKORG」
MS-20、MONOPOLYなどのアナログ・シンセの名機の思想を継承し、PROPHECY、Z1、MS-2000、RADIUSなどコルグのアナログ・モデリング・シンセサイザーの系譜に連なる7年ぶりの新製品が「KingKORG」。MMTから進化したXMT(eXpanded Modeling Technology)シンセエンジン、直感的に使えるエフェクト、ライブ演奏に特化したユーザーインターフェイスが特徴の61鍵セミ・ウェイテッド鍵盤搭載モデルだ。オシレーターはアナログ・モデリングからデジタルの波形、PCMまで127種類を搭載。フィルターはオーバーハイムやMOOG、MS-20などの名機をシミュレートした18種類を用意。エフェクターは6タイプ×3系統に加え、効きのいいEQ、ブーストスイッチでさらに強力なサウンドが得られるTUBEを備える。EQとTUBEはエフェクトプログラムとは別になっており、バンドの中でより存在感を出したいという場合にすぐONにできる点もアピールされた。大きなノブをはじめとした本体パネル上の厳選された操作子を使ってカンタンにさまざまな変化が得られるのも注目。余裕のある配置でミスがない直感的な操作が可能。ポルタメントやアルペジエーターも独立したボタンのほか、お気に入りのサウンドを登録できるフェイバリットスイッチも用意、まさにライブで使えるモデルとなっている。また、プリセット音色の9割は有名な曲のサウンドとなっており、UnderworldやUsherなど聞いただけでわかる「あの曲のあの音」を多数収録。フォルマント・シフト、フォルマント・ホールド機能を備えた16バンド・ボコーダーも見どころだ。発売は2月23日、価格は126,000円。
●大幅にパワーアップしたパーカッション・シンセ「WAVEDRUM Global Edition」
▲ボディ外周は鮮やかなブルーに。背面コネクタの上に新たにロゴが入っているのもデザイン上の変更点。
2009年の衝撃的な復活を経て、「WAVEDRUM Oriental」、「WAVEDRUM mini」、限定カラーとバリエーションを増やしてきたパーカッション・シンセサイザーWAVEDRUM。そのラインナップに最新サウンドを追加、各音色のクオリティ、操作性を高めた「WAVEDRUM Global Edtion」が加わった。Orientalから50音色追加の200音色を搭載。パーカッショニストやクリエイターを満足させるよりマニアックな音色が追加されている。たとえばジャンベなら木やファイバーなど胴体の素材が異なる音色が追加されたほか、コンガやスネアはサイズ違い、ティンバレスはハイとローなどバリエーションが増加。和太鼓も多数揃っている。また、PCMのメモリーが増えたことでプログラムチェンジが早くなっている(従来よりメモリーした音は瞬時に呼び出せたが、VALUEつまみで切り替えた場合にちょっと待たされていたのが、2拍ほどになっているとのこと)。レスポンスも向上。特にセンターを叩いた時のローが出しやすいと紹介された。さらにヘッドフォン出力のレベルが上がったことで、周りがうるさい場所でも聴きやすくなっていることがアピールされた。価格はオープンですでに発売中(2月10日発売)。
●圧倒的な視認性を誇るポリフォニック・チューナー「picthblack Portable」
コルグといえば、チューナー製品も忘れてはいけない。「picthblack Portable」は大型ワイド・ディスプレイに高輝度LEDによる圧倒的な視認性を誇るポリフォニック・チューナー。足元やアンプの上、離れた位置、暗いステージなど、どんなシチュエーションでも高い視認性が強い味方となってくれる。2012年発売の「pitchblack Poly」同様の新開発ポリフォニック・チューニングを搭載。表示方法はレギュラー/ストロボ/ハーフ・ストロボの3種類。ストロボ・メーター時は±0.1セントの超高精度チューニングが可能だ。ケーブルの両端をケーブルチェック端子とインプット端子にそれぞれつなぐことで断線をチェックできるケーブル・チェッカー機能も大きな特徴となっている。本体カラーはブラック、レッド、シルバーの3色。レッドとシルバーは初回数量限定。価格は8,400円ですでに発売中(2月16日)。
●弾くのが楽しいスタイリッシュなデジタル・ピアノ「SP-280」
特徴あるデザインで好評を博したデジタル・ピアノ「SP-250」の思想を引き継ぎ、さらに軽量・スタイリッシュに仕上げたのが「SP-280」。ステージ映えするこだわりのデザインは、「ピアノは壁に向かって弾く」という固定観念を取り払い自由なレイアウトを可能にするものと紹介された。クラス最高の22W×2の出力アンプを装備、小規模なライブならPAにつながず、本体スピーカーだけで対応可能なのもウリ。アコースティック・ピアノに限りなく近い演奏フィーリングを実現するため、演奏の強弱により4つのピアノサンプルを切り替え。グランドピアノでは、ダンパーペダルを踏み込んだ時のリアルな響きも再現し、弾いて楽しい、気持ちいい音を実現している。エレクトリック・ピアノ音色にも力を入れており、タッチによる音色の違いだけでなく、キー・オフ時のノイズも再現。ライブでも使えるクオリティであることが強調された。音色は30種類、エフェクトは音の明るさを調整できるブリリアンスのほかリバーブ、コーラス(各3段階)を備える。本体カラーはブラックとホワイトをラインナップ。オープンプライスで2月16日発売。
▲4本の金属製スタンドで設置もカンタン、足元もすっきり。スタンド込みで19kgの重量は持ち運びも容易。
●人気モデルが最新サウンドでアップデート「KAOSSILATOR PRO+」「KAOSS PAD KP3+」
人気のKAOSSILATOR、KAOSS PADシリーズは上位モデルに最新サウンドを追加したバージョンが登場している。まず、ガジェット楽器の先駆けとなったKAOSSILATORシリーズには、ハイスペックモデル「KAOSSILATOR PRO」をブラッシュアップした「KAOSSILATOR PRO+」が登場。ドラム音色を中心に一段とバラエティ豊かなサウンドで、幅広いジャンルに対応する。新規サウンド・プログラムは62種類。ドラム系のPCM波形がメモリーが大幅に増加、ダブステップ向けのキットや、ドンカマのサウンド、8bitチップチューン的なサウンド、WAVEDRUMの特徴的なサウンド、80年代リバイバルなゲートリバーブの効いたドラムなど、多数が追加されている。
強力なエフェクトと充実のサンプリング機能を備えたKAOSS PADのフラッグシップモデル「KAOSS PAD KP3」は、最新のダンスミュージックシーンに対応すべくエフェクトを42種追加し、「KAOSS PAD KP3+」となってアップデート。新エフェクトとしてはKAOSS PAD QUADからはターンテーブルをシミュレートするヴァイナル・ブレイクを追加。ある帯域の音だけを抜き出してループさせられるエフェクトは、原曲の元のビートを崩さず、特にボーカルに効果的に使える点をアピール。リバーブではブレイク時に印象的な残響が得られる現場仕様のエフェクトやバンドパス/ハイパス/ローパスを指1本で自由に行き来できるフィルターなども紹介、マイナーアップデートにとどまらない進化を感じさせるデモが実演された。
発売日はいずれも2月23日、価格は「KAOSSILATOR PRO+」が50,400円「KAOSS PAD KP3+」が42,000円。
▲KAOSSILATOR PRO+(写真左)とKAOSS PAD KP3+(写真右)はいずれも前モデルと同サイズのボディに、最新のサウンドを搭載。
●リズム機能を搭載した軽量・コンパクトなモデリング・アンプVOX「MINI5 Rhythm」
輸入商品では、抜群のフットワークを誇る軽量・コンパクトなVOXのモデリング・アンプ「MINI5」にリズム機能をプラスした「MINI5 Rhythm」(15,700円)が4月に登場する。上位モデルValvetronixシリーズを継承した11種類のアンプ・モデル、8種類のエフェクトを搭載。リズムは10種類のジャンルに分類された99種類(メトロノーム・パターンを含む)を内蔵する。マイク・インプット、AUXインプット、E音専用チューナーをコンパクトなボディに詰め込んでいる。単三乾電池6本で約19.5時間(0.1W時)のロング・プレイが可能なのも見逃せない。
●VOX Virage IIにカスタムギターが限定数量で登場、LAG GUITARSのアコギ、WARWICKのアコースティックベースも
このほか、ギターではVOXのVirage II ButterflyにカスタムギターVG2-1300シリーズ4種類12モデルが限定数量で登場(2月16日発売、いずれもオープンプライス)。単板削り出しによる3次元コンターボディ、3種類のサウンドメイキングが可能なCoaxeピックアップ、スーパー・スムーズ・チューナーを特徴とする。ボディはコリーナとスプルース(バックはマホガニー)で、それぞれダブルカッタウェイとシングルカッタウェイを用意。
▲左からスプルースのシングルカッタウェイ、コリーナのシングルカッタウェイ、コリーナのダブルカッタウェイモデル。
フランスのギター・メーカーLAG GUITARSからは、クリアなサウンド、クラフトマンシップに支えられた仕上げ、モダンなルックル、抜群なコストパフォーマンスを備えたTramontane SeriesのT66、T100、T200、T300、T400の5シリーズがラインナップ。Dreadnought、Auditorium、Jumbo、Auditorium SlimBodyの4種類のボディシェイプを用意。12弦モデル、LeftHandモデル、エレクトリック・モデルのオプションも充実している。発売は2月23日。
WARWICKからはコストパフォーマンスに優れたRockBass Alienシリーズが登場。RockBassシリーズのアコースティック・ベースで、Standard(67,200円から)、Deluxe(94,500円から)の2つのラインナップを用意する。それぞれ、4弦、5弦、6弦モデルがラインナップされる。Alien Standardはスプルーストップ、アガチスボディにFishmanのSonicoreピエゾ・ピックアップとプリアンプを搭載。Alien Deluxeはスプルーストップ、ブビンガボディを採用。4弦と5弦モデルはFishman Presysピックアップ、6弦モデルはFishman Prefix Tプリアンプを搭載する。発売は2月23日予定。
▲5シリーズをラインナップするLAG GUTARSのTramontane Series(写真左)。写真右はスタンダードとデラックスの2つのラインナップを用意したWARWICKのアコースティックベース。
▲新製品以外にもPRSのギター、VOXのエレクトリック・ウクレレVEU-33C、KORGのシンセサイザーKRONOSなども展示されていた。
◆MS-20 mini 製品詳細ページ
◆KingKORG 製品詳細ページ
◆WAVEDRUM Global Edition 製品詳細ページ
◆picthblack Portable 製品詳細ページ
◆SP-280 製品詳細ページ
◆KAOSSILATOR PRO+ 製品詳細ページ
◆KAOSS PAD KP3+ 製品詳細ページ
◆MINI5 Rhythm 製品詳細ページ
◆KAOSS PAD KP3+ 製品詳細ページ
◆VOX Guitars 製品詳細ページ
◆LAG GUITARS Tramontane Series 製品詳細ページ(英語)
◆WARWICK RockBass Alien 製品詳細ページ
◆コルグ
◆BARKS 楽器チャンネル
今回の内覧会に出展されたのは、1月にアメリカのアナハイムで開催されたNAMM Showで発表された新製品。その一部は2月6日の内覧会開催を前にNAMM開催に合わせニュースリリースが出されていたが、今回が国内で実機に触れられる最初の機会となった。本レポートでは展示内容を中心にお届けする。
●名機をミニサイズで復刻、アナログ・シンセサイザー「MS-20 mini」
▲オリジナルを86%にリサイズしたMS-20 mini。左下に見える梱包もオリジナルを再現している。
新製品の目玉はなんと言ってもアナログ・シンセサイザーの名機「MS-20」の復刻版である「MS-20 mini」だろう。展示機周辺には最も多くの来場者が集まり、その注目度の高さをうかがわせた。オリジナルMS-20のエンジニアが責任感集を務め、当時のアナログ回路を完全再現した2VCO/2VCA/2VCF/2EG/1LFO構成。ボディサイズはオリジナルから86%に縮小しているものの、パッチ・コードによるサウンドメイクも同様に行える、まさに本物のアナログ・シンセ。パッケージの装丁や同梱マニュアルもオリジナルを再現するこだわりようだ。オリジナルと異なるのはMIDI入力端子とMIDI送受信に対応したUSB端子の存在。ただし、やりとりができるのはノート情報のみでつまみの動きなどはMIDIで出さないというのもこだわりの1つだ。魅力の1つであるアナログならではパラメータ変化のなめらかさ(無段階!)はMIDIをいっさい通さないことで得られているとも紹介された。鍵盤はミニ鍵盤だが、新たに開発された奥行きが長いタイプの専用鍵盤となっており、見た目以上に弾きやすいのもポイントだ。発売は4月中旬予定で価格は52,290円。
▲パッチングによるサウンドメイクもオリジナル同様(写真左)。外部アナログシーケンサーによるコントロールもデモ(写真右)。シーケンス再生状態でMS-20 mini本体のつまみによる音の変化をチェックする人が多数。
●ライブ向けのアナログ・モデリング・シンセサイザー「KingKORG」
MS-20、MONOPOLYなどのアナログ・シンセの名機の思想を継承し、PROPHECY、Z1、MS-2000、RADIUSなどコルグのアナログ・モデリング・シンセサイザーの系譜に連なる7年ぶりの新製品が「KingKORG」。MMTから進化したXMT(eXpanded Modeling Technology)シンセエンジン、直感的に使えるエフェクト、ライブ演奏に特化したユーザーインターフェイスが特徴の61鍵セミ・ウェイテッド鍵盤搭載モデルだ。オシレーターはアナログ・モデリングからデジタルの波形、PCMまで127種類を搭載。フィルターはオーバーハイムやMOOG、MS-20などの名機をシミュレートした18種類を用意。エフェクターは6タイプ×3系統に加え、効きのいいEQ、ブーストスイッチでさらに強力なサウンドが得られるTUBEを備える。EQとTUBEはエフェクトプログラムとは別になっており、バンドの中でより存在感を出したいという場合にすぐONにできる点もアピールされた。大きなノブをはじめとした本体パネル上の厳選された操作子を使ってカンタンにさまざまな変化が得られるのも注目。余裕のある配置でミスがない直感的な操作が可能。ポルタメントやアルペジエーターも独立したボタンのほか、お気に入りのサウンドを登録できるフェイバリットスイッチも用意、まさにライブで使えるモデルとなっている。また、プリセット音色の9割は有名な曲のサウンドとなっており、UnderworldやUsherなど聞いただけでわかる「あの曲のあの音」を多数収録。フォルマント・シフト、フォルマント・ホールド機能を備えた16バンド・ボコーダーも見どころだ。発売は2月23日、価格は126,000円。
●大幅にパワーアップしたパーカッション・シンセ「WAVEDRUM Global Edition」
▲ボディ外周は鮮やかなブルーに。背面コネクタの上に新たにロゴが入っているのもデザイン上の変更点。
2009年の衝撃的な復活を経て、「WAVEDRUM Oriental」、「WAVEDRUM mini」、限定カラーとバリエーションを増やしてきたパーカッション・シンセサイザーWAVEDRUM。そのラインナップに最新サウンドを追加、各音色のクオリティ、操作性を高めた「WAVEDRUM Global Edtion」が加わった。Orientalから50音色追加の200音色を搭載。パーカッショニストやクリエイターを満足させるよりマニアックな音色が追加されている。たとえばジャンベなら木やファイバーなど胴体の素材が異なる音色が追加されたほか、コンガやスネアはサイズ違い、ティンバレスはハイとローなどバリエーションが増加。和太鼓も多数揃っている。また、PCMのメモリーが増えたことでプログラムチェンジが早くなっている(従来よりメモリーした音は瞬時に呼び出せたが、VALUEつまみで切り替えた場合にちょっと待たされていたのが、2拍ほどになっているとのこと)。レスポンスも向上。特にセンターを叩いた時のローが出しやすいと紹介された。さらにヘッドフォン出力のレベルが上がったことで、周りがうるさい場所でも聴きやすくなっていることがアピールされた。価格はオープンですでに発売中(2月10日発売)。
●圧倒的な視認性を誇るポリフォニック・チューナー「picthblack Portable」
コルグといえば、チューナー製品も忘れてはいけない。「picthblack Portable」は大型ワイド・ディスプレイに高輝度LEDによる圧倒的な視認性を誇るポリフォニック・チューナー。足元やアンプの上、離れた位置、暗いステージなど、どんなシチュエーションでも高い視認性が強い味方となってくれる。2012年発売の「pitchblack Poly」同様の新開発ポリフォニック・チューニングを搭載。表示方法はレギュラー/ストロボ/ハーフ・ストロボの3種類。ストロボ・メーター時は±0.1セントの超高精度チューニングが可能だ。ケーブルの両端をケーブルチェック端子とインプット端子にそれぞれつなぐことで断線をチェックできるケーブル・チェッカー機能も大きな特徴となっている。本体カラーはブラック、レッド、シルバーの3色。レッドとシルバーは初回数量限定。価格は8,400円ですでに発売中(2月16日)。
●弾くのが楽しいスタイリッシュなデジタル・ピアノ「SP-280」
特徴あるデザインで好評を博したデジタル・ピアノ「SP-250」の思想を引き継ぎ、さらに軽量・スタイリッシュに仕上げたのが「SP-280」。ステージ映えするこだわりのデザインは、「ピアノは壁に向かって弾く」という固定観念を取り払い自由なレイアウトを可能にするものと紹介された。クラス最高の22W×2の出力アンプを装備、小規模なライブならPAにつながず、本体スピーカーだけで対応可能なのもウリ。アコースティック・ピアノに限りなく近い演奏フィーリングを実現するため、演奏の強弱により4つのピアノサンプルを切り替え。グランドピアノでは、ダンパーペダルを踏み込んだ時のリアルな響きも再現し、弾いて楽しい、気持ちいい音を実現している。エレクトリック・ピアノ音色にも力を入れており、タッチによる音色の違いだけでなく、キー・オフ時のノイズも再現。ライブでも使えるクオリティであることが強調された。音色は30種類、エフェクトは音の明るさを調整できるブリリアンスのほかリバーブ、コーラス(各3段階)を備える。本体カラーはブラックとホワイトをラインナップ。オープンプライスで2月16日発売。
▲4本の金属製スタンドで設置もカンタン、足元もすっきり。スタンド込みで19kgの重量は持ち運びも容易。
●人気モデルが最新サウンドでアップデート「KAOSSILATOR PRO+」「KAOSS PAD KP3+」
人気のKAOSSILATOR、KAOSS PADシリーズは上位モデルに最新サウンドを追加したバージョンが登場している。まず、ガジェット楽器の先駆けとなったKAOSSILATORシリーズには、ハイスペックモデル「KAOSSILATOR PRO」をブラッシュアップした「KAOSSILATOR PRO+」が登場。ドラム音色を中心に一段とバラエティ豊かなサウンドで、幅広いジャンルに対応する。新規サウンド・プログラムは62種類。ドラム系のPCM波形がメモリーが大幅に増加、ダブステップ向けのキットや、ドンカマのサウンド、8bitチップチューン的なサウンド、WAVEDRUMの特徴的なサウンド、80年代リバイバルなゲートリバーブの効いたドラムなど、多数が追加されている。
強力なエフェクトと充実のサンプリング機能を備えたKAOSS PADのフラッグシップモデル「KAOSS PAD KP3」は、最新のダンスミュージックシーンに対応すべくエフェクトを42種追加し、「KAOSS PAD KP3+」となってアップデート。新エフェクトとしてはKAOSS PAD QUADからはターンテーブルをシミュレートするヴァイナル・ブレイクを追加。ある帯域の音だけを抜き出してループさせられるエフェクトは、原曲の元のビートを崩さず、特にボーカルに効果的に使える点をアピール。リバーブではブレイク時に印象的な残響が得られる現場仕様のエフェクトやバンドパス/ハイパス/ローパスを指1本で自由に行き来できるフィルターなども紹介、マイナーアップデートにとどまらない進化を感じさせるデモが実演された。
発売日はいずれも2月23日、価格は「KAOSSILATOR PRO+」が50,400円「KAOSS PAD KP3+」が42,000円。
▲KAOSSILATOR PRO+(写真左)とKAOSS PAD KP3+(写真右)はいずれも前モデルと同サイズのボディに、最新のサウンドを搭載。
●リズム機能を搭載した軽量・コンパクトなモデリング・アンプVOX「MINI5 Rhythm」
輸入商品では、抜群のフットワークを誇る軽量・コンパクトなVOXのモデリング・アンプ「MINI5」にリズム機能をプラスした「MINI5 Rhythm」(15,700円)が4月に登場する。上位モデルValvetronixシリーズを継承した11種類のアンプ・モデル、8種類のエフェクトを搭載。リズムは10種類のジャンルに分類された99種類(メトロノーム・パターンを含む)を内蔵する。マイク・インプット、AUXインプット、E音専用チューナーをコンパクトなボディに詰め込んでいる。単三乾電池6本で約19.5時間(0.1W時)のロング・プレイが可能なのも見逃せない。
●VOX Virage IIにカスタムギターが限定数量で登場、LAG GUITARSのアコギ、WARWICKのアコースティックベースも
このほか、ギターではVOXのVirage II ButterflyにカスタムギターVG2-1300シリーズ4種類12モデルが限定数量で登場(2月16日発売、いずれもオープンプライス)。単板削り出しによる3次元コンターボディ、3種類のサウンドメイキングが可能なCoaxeピックアップ、スーパー・スムーズ・チューナーを特徴とする。ボディはコリーナとスプルース(バックはマホガニー)で、それぞれダブルカッタウェイとシングルカッタウェイを用意。
▲左からスプルースのシングルカッタウェイ、コリーナのシングルカッタウェイ、コリーナのダブルカッタウェイモデル。
フランスのギター・メーカーLAG GUITARSからは、クリアなサウンド、クラフトマンシップに支えられた仕上げ、モダンなルックル、抜群なコストパフォーマンスを備えたTramontane SeriesのT66、T100、T200、T300、T400の5シリーズがラインナップ。Dreadnought、Auditorium、Jumbo、Auditorium SlimBodyの4種類のボディシェイプを用意。12弦モデル、LeftHandモデル、エレクトリック・モデルのオプションも充実している。発売は2月23日。
WARWICKからはコストパフォーマンスに優れたRockBass Alienシリーズが登場。RockBassシリーズのアコースティック・ベースで、Standard(67,200円から)、Deluxe(94,500円から)の2つのラインナップを用意する。それぞれ、4弦、5弦、6弦モデルがラインナップされる。Alien Standardはスプルーストップ、アガチスボディにFishmanのSonicoreピエゾ・ピックアップとプリアンプを搭載。Alien Deluxeはスプルーストップ、ブビンガボディを採用。4弦と5弦モデルはFishman Presysピックアップ、6弦モデルはFishman Prefix Tプリアンプを搭載する。発売は2月23日予定。
▲5シリーズをラインナップするLAG GUTARSのTramontane Series(写真左)。写真右はスタンダードとデラックスの2つのラインナップを用意したWARWICKのアコースティックベース。
▲新製品以外にもPRSのギター、VOXのエレクトリック・ウクレレVEU-33C、KORGのシンセサイザーKRONOSなども展示されていた。
◆MS-20 mini 製品詳細ページ
◆KingKORG 製品詳細ページ
◆WAVEDRUM Global Edition 製品詳細ページ
◆picthblack Portable 製品詳細ページ
◆SP-280 製品詳細ページ
◆KAOSSILATOR PRO+ 製品詳細ページ
◆KAOSS PAD KP3+ 製品詳細ページ
◆MINI5 Rhythm 製品詳細ページ
◆KAOSS PAD KP3+ 製品詳細ページ
◆VOX Guitars 製品詳細ページ
◆LAG GUITARS Tramontane Series 製品詳細ページ(英語)
◆WARWICK RockBass Alien 製品詳細ページ
◆コルグ
◆BARKS 楽器チャンネル
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