THE BAWDIES、大阪城公園野外ライブに4000人。「振り切って楽しむことを教えてくれたのは、アンタたちだからな!!」

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4枚目のアルバム『1-2-3』が、ウィークリーチャート第2位を記録して勢いに乗っているTHE BAWDIESが、1月27日に寒空の下、大阪で野外フリーライブを行なった。

◆THE BAWDIES 大阪城公園野外ライブ 画像

ライブ会場は、大阪城公園の“城天”と呼ばれる公園内スペース。6月28日に予定されている初となる大阪城ホールでのワンマン公演を前に、「ツアー前の1月中にでっかいお祭りを開催したい」というメンバーの想いから、MBS(毎日放送)の人気音楽番組『MUSIC EDGE』とタッグを組んだ形で、バンドとしても初となる無料の野外ライブを開催することを決意した。

この日の大阪は昼間に小雪が舞うほど肌寒く、決して野外ライブを開催するにふさわしい環境とは言えない状況。しかし、THE BAWDIESがフリーライブを行なうということで早朝からスペースを確保するファンが多数。開演前からTHE BAWDIESの登場を心待ちにする人たちでごった返していた。

開演予定時間の16時を少し過ぎた頃、番組パーソナリティーのU.K.とジョンさんが「THE BAWDIESの登場です!」と威勢よく呼び込むと同時に、ライブでもおなじみのTHE BAWDIES登場曲「SOUL MAN」が野外特設ステージに鳴り響く。今か今かとTHE BAWDIESの登場を心待ちにしていたファンが、彼らの姿を目撃するや否や、割れんばかりの声援が飛び交った。

恐らく150cmはあるであろう、高めに設定されたステージの上に元気よく現れると、「はじめまして! オレたちが、THE BAWDIESだ!」と、ROYが気合い充分に挨拶。それに負けず劣らず元気いっぱいの声援で応えるファンたち。

「ワン! ツー! スリー!」とMARCYのカウントで始まったこの日の1曲目は「IT'S TOO LATE」。先程まで小雪が舞っていた中、スーツ姿で挨拶代わりの熱い演奏がスタートする。

「ロックンロールを注入しにやってまいりました!」というROYの声に、将棋倒しになってしまいそうなぐらいに揉みくちゃになって揺れる客席。2曲目は「ROCK ME BABY」。イントロを聞くと同時に客席からは大歓声が巻き起こった。演奏の途中でマイクの音が出なくなってしまうというトラブルがあったが、ROYのマイクがオフになった代わりに客席から「ROCK ME BABY! ROCK ME BABY!!」と大合唱が巻き起こるという一幕も。

「人間いろんな感情がありますよね。悲しいこと、嬉しいこと、悔しいこと……そんなどうしようもなく表に出てしまったこの感情の爆発こそがロックンロールなんですよ! 歌え!!」というROYの熱い言葉で3曲目「SING YOUR SONG」がスタート。4枚目のアルバム『1-2-3』からのリード曲であるこの曲をクールにアグレッシブな演奏でキメた。

「2月から全国ツアーが始まりますが、ファイナルは6月28日の大阪城ホールなので、まさにここからがスタートなんです! なぜ今回ここ(大阪城ホール)をファイナルにしたかというと、インディーズの頃初めて大阪でライブをやらせてもらったとき、“おい!もっと全力で振り切ってライブしろよ!”と(お客さんから)言われているような気がして……。ライブってもっと自分をさらけ出して楽しむものなんだなって感じたんです。」とROY。大阪の観客にライブの楽しみ方を教わったというTHE BAWDIESは、大阪で今回のツアーファイナルを飾ることを志願したのだという。

「(ライブの楽しみ方を教わって)ライブで愛を叫べるようになりました! つまりこういうことです。」というMCから「LEMONADE」に突入。寒空の下、心温まるメロディーに会場全体が酔いしれていた。

「それじゃあ、いきましょうか!」と始まった5曲目「1-2-3」。アルバムのボーナストラックとなっているこの楽曲をライブで披露するのは今回が初めて。ファンキーかつ疾走感溢れるこの楽曲が始まると、会場から自然と手拍子が起こった。

さらに「HOTDOG召し上がれ!!」とお得意の掛け声で「HOTDOG」がスタート。待ってましたといわんばかりの観客の反応にバンドも応える形で、会場のボルテージはMAX状態。公園内のスペースにも関わらず、地面が揺れるほどの盛り上がりをみせる。演奏中に客席で倒れかけた人を見て、歌っている途中にROYが「大丈夫?」と声を掛ける場面があったりと、それは異常なほどの盛り上がり。約30分の本編はあっという間に終了を迎えた。

「ありがとうございました!」とステージ前後に溢れる観客にきっちりと挨拶をするも、ボルテージがMAXに達している客席は、すぐさまアンコールを要求。メンバーもその声に即応える形で、アンコールへ突入する。

「もしかしてですけど、まだロックンロールが足りてませんか? わかった!」というROYは間髪いれず、「そのままKEEP ON ROCKIN'!」とアンコール曲「KEEP ON ROCKIN'」へ。コール・アンド・レスポンスがお決まりの痛快なライブ・アンセムだ。最高潮にテンションが上がったROYが「(ライブを)振り切って楽しむことを教えてくれたのは、アンタたち(大阪のファン)だからな!!」とまくし立てると、客席はこの日一番の盛り上がりを見せた。野外にもかかわらず異様な熱気に包まれたまま、全7曲(アンコール1曲を含む)に渡る初の野外フリーライブは幕を閉じた。

「ありがとう! 6月28日、あそこで会いましょう!」と、大阪城ホールを指差すROY。「これから始まるツアー、なんか頑張れる気がします!」というTAXMANは最後に客席全体を巻き込んだ“360度ワッショイ”で締めくくった。

このライブの模様は、2月4日MBS『MUSIC EDGE』(深夜0:55~)でオンエアされる予定。またTHE BAWDIESは、2月2日の京都磔磔を皮切りに、全59公演にわたる全都道府県ツアー<1-2-3 TOUR 2013>をスタートさせる。

photo by SLOT 渡邉一生、渡邉佳子
◆ライブレポ チャンネル
◆THE BAWDIESオフィシャル
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