【ライブレポート】exist†trace、2013年イグの日はプレミアムなドレスアップ・バージョン
今回で4度目となる1月9日(イグの日)恒例の<19'z Premium Party>。“Premium Party”というだけあって、メンバーもそれぞれにドレスアップ。ジョウがめずらしく白のジャケット(本人いわく白はソワソワするらしい)、mikoは赤紫のベロアドレスでいっそう妖艶さをまとい、Mallyは白のベストに黒のジャケットでハードにキメていた。猶人は前髪をアップにしたすっきりとしたヘアスタイルに、そして乙魅のモヒカンは今日も一段と鋭利であった。
◆exist†trace画像
「Daybreak~13月の色彩~」では、「いくぜ鹿鳴館!」とジョウの誘いに会場がジャンプで応戦。ジョウ、猶人、miko、乙魅がステージから客席へ体を乗り出し煽っていく。「VANGUARD」「本能」「二つの声」などライブで必須のアップナンバーを立て続けに披露し、年明け早々のとがったセットリストに会場が真夏のような熱気に包まれた。
「頭からとばしてきたけど、大丈夫か?」とMCでジョウが問いかけると、「おー!」と力強く返すイグファミリーたち。しかし、「新年早々身体なまってないか?」という煽りにファン達の声が小さくなると、すかさず、「今、元気なくなったぞ!身体重いんだろ、みんな」とジョウが笑いながら客席を挑発する。そんなファンとの温かいやりとりの後は、<19'z Premium Party>ということでライブでは久々の「花の咲かない街」「Wrath」などを披露し、再び会場を沸かせた。「SORA」で一旦しっとりと落ち着いた後は、ステージも客席もヘドバンの嵐となった「Ambivalence」へ。
ここで「RAZE」、「シャボンの手紙」という2012年11月11日に行われたShibuya WWWのワンマンライブで初披露した新曲2曲が届けられた。「シャボンの手紙」の前にはmikoが曲に込めた想いをプロローグのように語る。緩急をつけた流れで、exist†traceの幅の広さをたっぷりと堪能した。
今回のライブではリーダーのmikoがMCで曲への想い、バンドへの想いを伝える場面が多く、ライブ中盤ではイグの日ライブを来年行うための条件をふたつ掲げた。ひとつ目はバンドが元気で活動すること。ふたつ目はみんな(ファン)が元気でいて、かつexist†traceを大好きでいること。そのためにどんな壁があろうと、自分たちの表現を磨き続けることをイグファミリーと約束した。
駆け抜けた本編のラストは「シグナル」。Mallyとジョウがホイッスルをふく部分ではファン達もホイッスルをふいて共鳴。アンコールでは、「KISS IN THE DARK」、みんなにとって輝かしい1年でありますようにという願いをこめた「SHINE」。
mikoは会場を見渡して「みんなが楽しそうで幸せ」と共有したこの時間を噛み締めていた。「みんなと離れている時間もこの曲がつないでくれると信じてます」と最後はmiko作詞作曲の壮大なバラード「Cradle」。ジョウの歌声が“迷い”も“痛み”もすべてをのみこみ、会場を優しく包んでいく。メンバー5人が手をつないだまま深く長いお辞儀をして、「ありがとう」とステージを後にした。
この日も会場には男性も女性も、さらに国内だけでなく海外からのファンの姿も見かけた。性別も国もボーダーレスなexist†traceのライブ。2013年は、3月から東名阪サーキット<-THE NEW WORLD->をまわること、海外では5月31日から開催されるアメリカのジャパンカルチャーコンベンション<A-kon 2013>に出演することが決まっている。
ファンとの約束をさらに強いものにすべく、これからどんな壁を乗り越えていくのか。彼女達が見せてくれるであろう景色、さらなる限界の先が楽しみである。
<exist†trace ONE MAN SHOW-19'z Premium Party.04- 2013.1.9 @目黒鹿鳴館>
1.GINGER
2.Daybreak~13月の色彩~
3.VANGUARD
4.本能
5.二つの声
6.花の咲かない街
7.Wrath
8.SORA
-overture-
9.Ambivalence
10.RAZE
11.シャボンの手紙
12.HONEY
13.オルレアンの少女
14.liquid
15.シグナル
EN01.KISS IN THE DARK
EN02.SHINE
EN03.Cradle
◆exist†traceオフィシャルサイト
◆Kawaii girl Japanオリジナルレポート
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