【インタビュー】CLUTCHO、「ベストを尽くすことで、次のレベルへ到達するための伸びしろが見えてくる」
■ J-POPのメロディーラインと洋楽のセンスを融合させた音楽を目指している(YUTO)
── ここで少し話を変えてバンドのことをうかがいたいんですが、CLUTCHOといえばハードなサウンドとキャッチーなメロディーに特徴があると思うんですけど、その音楽のルーツはどこにあるんでしょうか?
YUTO:小学生の頃はJ-POP小僧で、毎週CDレンタルショップに行ってランキングの1位から10位まで借りてきて毎日聴いてたんですけど、小6のときに初めてギターを買ってもらったんですよ。そのときギターを教えてくれていた人が大好きだったのがアメリカのハードロックだったんで、中学時代には洋楽を聴きあさるようになってましたね。それから中学を卒業して高校に進学するときにCLUTCHOを結成して、オリジナルの曲も作ってたんですけど、数年前から小学生の頃に聴いていたJ-POPのメロディーと中学で聴きはじめた洋楽のカッコいいソリッドな感じが、うまいことミックスできている音楽が自分は好きだってことにだんだん気がついてきて。今はそういうJ-POPのメロディーラインと洋楽のセンスを融合させたような音楽を目指しているんですよね。
── まさに今のCLUTCHOの楽曲につながってますね。メンバーのみなさんがよく聴く音楽は似てるんですか?
YUTO:いや、好きなバンドとかもバラバラで。でも、「この曲、カッコよかったよ」みたいな意見交換は割とあって。普段はなんにもしゃべらないドラムのSHINGOが、意外と自分のiPodとかCDを持ってきて、ツアーの移動中なんかに「これ、ちょっと聴いてみて」とか。
SHINICHI:すんごいの持ってくるんですよ。ザ・ドラムみたいな曲。多分、SHINGOにはドラムの音しか聴こえてこないんじゃないですかね。俺は逆にベースの音よりも歌を聴いていて、最近はやさしい歌が好きなんですよ。特にビートルズがやっぱり最高ですね。あ、YUTOが作る曲もすごいやさしいですけど。
YUTO:(笑)。
── そんなメンバーが揃ったCLUTCHOの強みはどこにあると思われますか?
YUTO:まず一番に楽曲。自分としては、楽曲は無敵だと思ってて。
SHINICHI:部屋で一緒に歌えるようなメロディーの曲なんで、楽しめると思いますね。
YUTO:あとはライヴで、どう表現していくかってところですね。やっぱりライヴに来てくれた方には、いいテンションで帰ってもらいたいので注目してもらいたいです。
── ライヴといえば、<Flyleaf Tour>が始まりますね。
SHINICHI:そうですね。「Flyleaf」っていう良い曲ができたんで、それを全国で演奏して、観客のみなさんに伝えられたらいいなって思います。
YUTO:昨年はいっぱい曲を作って、たくさんレコーディングをさせてもらって、ずっと準備をしてきたんですけど、2013年はアタマっからシングルリリース、ツアーと続いていくんで、ドンと行った勢いを壊さないように1年間、活動していけたらなと思います。
── 今日、インタビューをさせていただいてすごく感じたことなんですけど、バンドのエネルギーがすごいですね。
YUTO:そうですね、今、すごくガツガツしてます(笑)。というのも、バンドの活動を加速させる、良い曲ができるようになってきたからだと思うんですよね。ミュージシャンって、良い音楽ができると自分の活力になるんです。逆に曲ができないときは、どんどん落ち込んじゃうんですけど。最近は、納得いくレベルの曲を作れるようになってきたんで、“さらに上へ”っていう貪欲な心とか、いろんなことに挑戦したいっていう気持ちとか、そういう部分での良い循環はできていると思います。やっぱり、ベストを尽くすことで次への伸びしろが見えてくるので、CD制作もライヴも手を抜かずに行けるところまで、どっちも推し進めて行きたいです。
── やっぱりバンドとして、てっぺんまで突き抜けたい?
YUTO:どこまででも行きたいですね。上を目指せなくなるくらい、行ける限り昇りつめたい。
SHINICHI:小っちゃくまとまらずに。
YUTO:レジェンドを目指してね。
取材・文●大平明
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