『ジョージ・マーティン~ビートルズを完成させた男~』、50分を超える未公開映像を加え1夜限りの再上映
ビートルズと共にポピュラー音楽に革命をもたらした名プロデューサー、ジョージ・マーティンの60年以上におよぶ軌跡をたどったドキュメンタリー『プロデューサー ジョージ・マーティン~ビートルズを完成させた男~』。2012年TOHOシネマズ 六本木ヒルズで上映され好評を博した本作品が、50分にも及ぶ貴重な未公開インタビュー映像が追加された「完全版」としてスクリーンに蘇ることになった。
上映後、鑑賞者から当時のミュージックシーンを深く掘り下げた内容について絶賛のコメントが多く寄せられたが、今回の「完全版」は本編の後に未公開のインタビュー映像が追加上映され、より興味をそそる内容となっている。ビートルズ・ファンに限らず、1960年代のミュージックファンは必見となるこの作品は、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国4館で一夜限りの上映となる。
1950年にEMIレコーズに入社しパーロフォン部門の長となったジョージ・マーティンは、1962年にまったく無名の新人グループ、ザ・ビートルズと契約を交わす。彼らは世界にセンセーションを巻き起こすが、本作では元メンバーのポール・マッカートニーとリンゴ・スターを迎え、その音楽的変遷について語っている。
「キャント・バイ・ミー・ラヴ」「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」「エリナー・リグビー」など、ビートルズ・ナンバーの作曲時のエピソードが語られるのに加え、彼らがアビー・ロード・スタジオで行ってきた数々の実験についても解き明かされていく。ストリングスやテープ操作、人間の聴覚では聞こえない周波数の音などを駆使して、ポピュラー音楽を進化させていく過程は、スリリングなものだ。
ビートルズの音源やフッテージ、『レット・イット・ビー』セッションの映像などを交えながら、ビートルズの崩壊についても言及されており、当事者ならではのリアルな証言は手に汗を握るものだ。ジョージがビートルズと出会う以前、ピーター・セラーズやスパイク・ミリガンらのコメディ・レコードをプロデュースしたことで、旧来のポップ・ミュージックの先入観に囚われることがなかったことも、本編中で語られている。
ビートルズ解散後のプロデューサーとしてのキャリアについても掘り下げられており、ジェフ・ベック、ジョン・マクラフリン、デューイ・バネル(アメリカ)らがジョージとの作業についてインタビューに応じているのも興味深い。ジョージがモントセラト島に建設したAIRスタジオの盛衰、シルク・ド・ソレイユがビートルズを題材にとったショー『LOVE』など、近年の活動についても語られている。
ジョージにインタビューするのは彼の息子であり、自らもプロデューサーとして活躍するジャイルズ・マーティン。またコメディ・チーム、モンティ・パイソンのマイケル・ペリンとのトークにおいても、さまざまな事実が明るみに出る。EMI入社当時、受付嬢だった愛妻ジュディとの対話、ジョージ流のマティーニの作り方など、その人柄をも垣間見させるドキュメンタリー。この1時間半には、60年の重みがある。
さらに今回、初登場となる特典映像は、前回上映されなかった貴重なエピソード満載のインタビュー集として、約50分にわたりジョージ本人、そして関係者やアーティストが語る。その証言の数々は、単なるボーナスの域をはるかに超えた、もうひとつの『プロデューサー ジョージ・マーティン』といえるものだ。
パーロフォン・レコーズでの若き日の活躍、ビートルズのオーディションなどについて、ジョージ自らが深く語っているのに加え、ビートルズの作曲スタイルについて、「イエスタデイ」「フォー・ノー・ワン」などを例に挙げながら解析。ビートルズ研究に新たな1ページを記すインタビューは、コアなファンですら思わず唸らされる。
さらにジョージが手がけてきたさまざまなアーティストの逸話も、本人の口から初めて語られる。モンティ・パイソンのマイケル・ペイリンと語る“コメディ・レコード”談義、ジミー・ウェッブ「ゲッティング・スモーラー」レコーディング時の決死のスタント飛行の思い出など、本編をしのぐと言って過言でない秘話に次ぐ秘話の連続だ。リック・ルービン、Tボーン・バーネット、ケン・スコットら第一線プロデューサー達がジョージの手法を検証し、いかに影響を受けてきたかを語る談話も、彼の存在の大きさをクローズアップさせる。
音楽視点から描いた20世紀の歴史ドキュメントである『プロデューサー ジョージ・マーティン~ビートルズを完成させた男~完全版』。ポピュラー音楽を愛する者すべての生きてきた証が、この映像作品にある。
『<完全版>プロデューサー ジョージ・マーティン~ビートルズを完成させた男~』
出演:ジョージ・マーティン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョン・マクラフリン、ジェフ・ベック 他
フッテージ:ザ・ビートルズ、ポリス、ピーター・セラーズ、バート・バカラック、クリフ・リチャード 他
登場楽曲:ザ・ビートルズ 「イエスタデイ」/ 「プリーズ・プリーズ・ミー」、ポリス 「マジック」、ジェフ・ベック 「ダイヤモンド・ダスト」 他多数
2013年1月10日 一夜限定上映
19:20~ 137分
@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ、TOHOシネマズ なんば、TOHOシネマズ 天神
チケット:1800円
2013年1月4日24:00よりインターネットチケット販売システムvitにて発売開始
2013年1月5日劇場オープン時より劇場窓口
上映後、鑑賞者から当時のミュージックシーンを深く掘り下げた内容について絶賛のコメントが多く寄せられたが、今回の「完全版」は本編の後に未公開のインタビュー映像が追加上映され、より興味をそそる内容となっている。ビートルズ・ファンに限らず、1960年代のミュージックファンは必見となるこの作品は、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ他全国4館で一夜限りの上映となる。
1950年にEMIレコーズに入社しパーロフォン部門の長となったジョージ・マーティンは、1962年にまったく無名の新人グループ、ザ・ビートルズと契約を交わす。彼らは世界にセンセーションを巻き起こすが、本作では元メンバーのポール・マッカートニーとリンゴ・スターを迎え、その音楽的変遷について語っている。
「キャント・バイ・ミー・ラヴ」「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」「エリナー・リグビー」など、ビートルズ・ナンバーの作曲時のエピソードが語られるのに加え、彼らがアビー・ロード・スタジオで行ってきた数々の実験についても解き明かされていく。ストリングスやテープ操作、人間の聴覚では聞こえない周波数の音などを駆使して、ポピュラー音楽を進化させていく過程は、スリリングなものだ。
ビートルズの音源やフッテージ、『レット・イット・ビー』セッションの映像などを交えながら、ビートルズの崩壊についても言及されており、当事者ならではのリアルな証言は手に汗を握るものだ。ジョージがビートルズと出会う以前、ピーター・セラーズやスパイク・ミリガンらのコメディ・レコードをプロデュースしたことで、旧来のポップ・ミュージックの先入観に囚われることがなかったことも、本編中で語られている。
ビートルズ解散後のプロデューサーとしてのキャリアについても掘り下げられており、ジェフ・ベック、ジョン・マクラフリン、デューイ・バネル(アメリカ)らがジョージとの作業についてインタビューに応じているのも興味深い。ジョージがモントセラト島に建設したAIRスタジオの盛衰、シルク・ド・ソレイユがビートルズを題材にとったショー『LOVE』など、近年の活動についても語られている。
ジョージにインタビューするのは彼の息子であり、自らもプロデューサーとして活躍するジャイルズ・マーティン。またコメディ・チーム、モンティ・パイソンのマイケル・ペリンとのトークにおいても、さまざまな事実が明るみに出る。EMI入社当時、受付嬢だった愛妻ジュディとの対話、ジョージ流のマティーニの作り方など、その人柄をも垣間見させるドキュメンタリー。この1時間半には、60年の重みがある。
さらに今回、初登場となる特典映像は、前回上映されなかった貴重なエピソード満載のインタビュー集として、約50分にわたりジョージ本人、そして関係者やアーティストが語る。その証言の数々は、単なるボーナスの域をはるかに超えた、もうひとつの『プロデューサー ジョージ・マーティン』といえるものだ。
パーロフォン・レコーズでの若き日の活躍、ビートルズのオーディションなどについて、ジョージ自らが深く語っているのに加え、ビートルズの作曲スタイルについて、「イエスタデイ」「フォー・ノー・ワン」などを例に挙げながら解析。ビートルズ研究に新たな1ページを記すインタビューは、コアなファンですら思わず唸らされる。
さらにジョージが手がけてきたさまざまなアーティストの逸話も、本人の口から初めて語られる。モンティ・パイソンのマイケル・ペイリンと語る“コメディ・レコード”談義、ジミー・ウェッブ「ゲッティング・スモーラー」レコーディング時の決死のスタント飛行の思い出など、本編をしのぐと言って過言でない秘話に次ぐ秘話の連続だ。リック・ルービン、Tボーン・バーネット、ケン・スコットら第一線プロデューサー達がジョージの手法を検証し、いかに影響を受けてきたかを語る談話も、彼の存在の大きさをクローズアップさせる。
音楽視点から描いた20世紀の歴史ドキュメントである『プロデューサー ジョージ・マーティン~ビートルズを完成させた男~完全版』。ポピュラー音楽を愛する者すべての生きてきた証が、この映像作品にある。
『<完全版>プロデューサー ジョージ・マーティン~ビートルズを完成させた男~』
出演:ジョージ・マーティン、ポール・マッカートニー、リンゴ・スター、ジョン・マクラフリン、ジェフ・ベック 他
フッテージ:ザ・ビートルズ、ポリス、ピーター・セラーズ、バート・バカラック、クリフ・リチャード 他
登場楽曲:ザ・ビートルズ 「イエスタデイ」/ 「プリーズ・プリーズ・ミー」、ポリス 「マジック」、ジェフ・ベック 「ダイヤモンド・ダスト」 他多数
2013年1月10日 一夜限定上映
19:20~ 137分
@TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、TOHOシネマズ 名古屋ベイシティ、TOHOシネマズ なんば、TOHOシネマズ 天神
チケット:1800円
2013年1月4日24:00よりインターネットチケット販売システムvitにて発売開始
2013年1月5日劇場オープン時より劇場窓口
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