ロンドンはパンクを生んだが、原宿は竹の子を生んだ。きゃりーぱみゅぱみゅの裏に竹の子あり
キラキラのサテン衣装を身にまとってパラパラのようなダンスを輪になって集団で踊る。1980年頃、原宿のホコ天を中心に出没し社会現象となった竹の子族のバイブル作品をノンストップ・ミックスしたCD『ヤンキーロックスpresents 竹の子ディスコNON-STOP MIX』が12月19日にリリースされる。
◆『ヤンキーロックスpresents 竹の子ディスコNON-STOP MIX』画像
このCDは、ヤンキー文化に真正面からアプローチ、全国の元ヤンの涙腺を刺激したヤンキーロックス・シリーズの最新作にあたるもので、第3弾として標的は竹の子族に絞られた。
竹の子族音楽の特徴は、ノーランズ、ジンギスカン、アラベスク、ヴィレッジ・ピープルやボニーMといった当時キャンディ・ポップと呼ばれた洋楽ディスコ・ナンバーに、松田聖子や沢田研二、イモ欽トリオといった歌謡ヒット曲を混ぜ合わせて違和感なく流して踊っていた点に尽きる。そんな当時の洋楽邦楽の混沌感を咀嚼し、その雰囲気を完璧に再現しながらカバー演奏しているのが、過去2作で熱いヤンキーロック・ナンバーを唄った謎の音楽集団、TRT原宿ヤンキースRCだ。
竹の子ディスコで人気の高かったプロレスラー、ミル・マスカラスのテーマ曲であるジグソーの「スカイ・ハイ」をオープニングに「ハロー・ミスター・モンキー」「恋のダディオー」「怪僧ラスプーチン」といった1970年代後半から1980年にかけての、めくるめく竹の子メガヒット25曲がノンストップで繰り広げられる。
なお、竹の子族出身の清水宏次朗が竹宏治名義でリリースした幻の曲や、ヴィレッジ・ピープルの「IN THE NAVY」を日本語カバーしたピンクレディーの「ピンクタイフーン」、フィリピンのシンガー、パッショナータが変な日本語混じりで歌った「卑弥呼/HIMIKO」等、マニアックでレアなナンバーは、当時を知る人を一突きで痺れさせる殺傷力を持っている。
『呪浬悦賭(ジュリエット)』『不恋達(フレンズ)』『乱奈阿珠(ランナーズ)』といった竹の子独特のグループ名にならい、ジャケットに登場するキャラは『美紅汰亜黎紅堂(びくたーれこーど)』と書かれた衣装をまとい、彼ら独自のネームプレートにバスタオル・サイズのグループ旗や首からさげたホイッスル、園児用運動靴に巨大ラジカセと小物にまでこだわっている。ジャケット裏には竹の子族の聖地・代々木公園の写真を使い、竹の子族診断チェックリストまでつけたという遊び心もニクイ。
1978年3月『ブティック竹の子』が原宿に開店したのを機に竹の子族は生まれた。くしくも2013年は竹の子族が誕生して35周年のアニバーサリー・イヤーだ。竹の子族は現在でも月1回のペースで当時のメンバーが集って都内某所で集会が行われている。そしてそこにはサテン衣装を着た20~30代の新たな竹の子族も増えているというから凄い。確実に時代は動いているのだ。そして何よりCDに収められた作品の数々は、今聴いても全く色褪せない名曲・人気曲ばかりだ。ロンドンはパンクを生んだが、原宿は竹の子を生んだ。きゃりーぱみゅぱみゅの裏に竹の子あり。おとうさん、おかあさん世代は、これが一番尖っていたのよ。
『ヤンキーロックス Presents 竹の子ディスコ NON STOP MIX』
2012年12月19日(水) 発売
VICL-63952 \2,500(税込)
<>内はオリジナル歌唱アーティスト/発表年
※本CDはTRT原宿ヤンキースRCのカバー演奏で、オリジナル・歌唱アーティストの楽曲は収録されてません。
1.スカイ・ハイ~ミル・マスカラスのテーマ~(オープニング)<ジグソー/1975>
2.ジンギスカン<ジンギスカン/1979>
3.恋のダディオー<ヴェロニカ/1981>
4.夢のシンガポール<2 PLUS 1/1980>
5.めざせモスクワ<ジンギスカン/1979>
6.ハロー・ミスター・モンキー <アラベスク/1978>
7.ポパイ・ザ・セーラーマン<スピニッヂ・パワー/1978>
8.ヤングマン(Y.M.C.A.)<西城秀樹/原曲:ヴィレッジ・ピープル/1978>
9.E気持<沖田浩之/1981>
10.ジェニーはご機嫌ななめ<ジューシィ・フルーツ/1980>
11.ハイスクール ララバイ<イモ欽トリオ/1981>
12.恋のバッドチューニング<沢田研二/1980>
13.ハチのムサシは死んだのさ<TEN/1982(原曲:平田隆夫とセルスターズ/1972)>
14.舞・舞・舞<竹宏治/1981>
15.哀愁でいと<田原俊彦/1980(原曲:NEW YORK CITY NIGHTS/レイフ・ギャレット)>
16.ピンクタイフーン<ピンクレディー/1979(原曲:In The Navy/ヴィレッジ・ピープル)>
17.怪僧ラスプーチン<ボニーM/1978>
18.チャンタでいこう<マイケル・ゼーガー・バンド/1978>
19.ダンシング・シスター<ノーランズ/1980>
20.S.O.S<ディー・D・ジャクソン/1980>
21.ゴー・イン・バック・トゥ・チャイナ<鹿取洋子/1980(原曲:DIESEL/1979)>
22.卑弥呼/HIMIKO<パッショナータ/1979>
23.ペパーミント・ジャック<アラベスク/1978>
24.ROBOT<榊原郁恵/1980>
25.青い珊瑚礁<松田聖子/1980>
26.スカイ・ハイ~ミル・マスカラスのテーマ~(エンディング)
◆『ヤンキーロックス Presents 竹の子ディスコ NON STOP MIX』オフィシャルサイト
◆『ヤンキーロックスpresents 竹の子ディスコNON-STOP MIX』画像
このCDは、ヤンキー文化に真正面からアプローチ、全国の元ヤンの涙腺を刺激したヤンキーロックス・シリーズの最新作にあたるもので、第3弾として標的は竹の子族に絞られた。
竹の子族音楽の特徴は、ノーランズ、ジンギスカン、アラベスク、ヴィレッジ・ピープルやボニーMといった当時キャンディ・ポップと呼ばれた洋楽ディスコ・ナンバーに、松田聖子や沢田研二、イモ欽トリオといった歌謡ヒット曲を混ぜ合わせて違和感なく流して踊っていた点に尽きる。そんな当時の洋楽邦楽の混沌感を咀嚼し、その雰囲気を完璧に再現しながらカバー演奏しているのが、過去2作で熱いヤンキーロック・ナンバーを唄った謎の音楽集団、TRT原宿ヤンキースRCだ。
竹の子ディスコで人気の高かったプロレスラー、ミル・マスカラスのテーマ曲であるジグソーの「スカイ・ハイ」をオープニングに「ハロー・ミスター・モンキー」「恋のダディオー」「怪僧ラスプーチン」といった1970年代後半から1980年にかけての、めくるめく竹の子メガヒット25曲がノンストップで繰り広げられる。
なお、竹の子族出身の清水宏次朗が竹宏治名義でリリースした幻の曲や、ヴィレッジ・ピープルの「IN THE NAVY」を日本語カバーしたピンクレディーの「ピンクタイフーン」、フィリピンのシンガー、パッショナータが変な日本語混じりで歌った「卑弥呼/HIMIKO」等、マニアックでレアなナンバーは、当時を知る人を一突きで痺れさせる殺傷力を持っている。
『呪浬悦賭(ジュリエット)』『不恋達(フレンズ)』『乱奈阿珠(ランナーズ)』といった竹の子独特のグループ名にならい、ジャケットに登場するキャラは『美紅汰亜黎紅堂(びくたーれこーど)』と書かれた衣装をまとい、彼ら独自のネームプレートにバスタオル・サイズのグループ旗や首からさげたホイッスル、園児用運動靴に巨大ラジカセと小物にまでこだわっている。ジャケット裏には竹の子族の聖地・代々木公園の写真を使い、竹の子族診断チェックリストまでつけたという遊び心もニクイ。
1978年3月『ブティック竹の子』が原宿に開店したのを機に竹の子族は生まれた。くしくも2013年は竹の子族が誕生して35周年のアニバーサリー・イヤーだ。竹の子族は現在でも月1回のペースで当時のメンバーが集って都内某所で集会が行われている。そしてそこにはサテン衣装を着た20~30代の新たな竹の子族も増えているというから凄い。確実に時代は動いているのだ。そして何よりCDに収められた作品の数々は、今聴いても全く色褪せない名曲・人気曲ばかりだ。ロンドンはパンクを生んだが、原宿は竹の子を生んだ。きゃりーぱみゅぱみゅの裏に竹の子あり。おとうさん、おかあさん世代は、これが一番尖っていたのよ。
『ヤンキーロックス Presents 竹の子ディスコ NON STOP MIX』
2012年12月19日(水) 発売
VICL-63952 \2,500(税込)
<>内はオリジナル歌唱アーティスト/発表年
※本CDはTRT原宿ヤンキースRCのカバー演奏で、オリジナル・歌唱アーティストの楽曲は収録されてません。
1.スカイ・ハイ~ミル・マスカラスのテーマ~(オープニング)<ジグソー/1975>
2.ジンギスカン<ジンギスカン/1979>
3.恋のダディオー<ヴェロニカ/1981>
4.夢のシンガポール<2 PLUS 1/1980>
5.めざせモスクワ<ジンギスカン/1979>
6.ハロー・ミスター・モンキー <アラベスク/1978>
7.ポパイ・ザ・セーラーマン<スピニッヂ・パワー/1978>
8.ヤングマン(Y.M.C.A.)<西城秀樹/原曲:ヴィレッジ・ピープル/1978>
9.E気持<沖田浩之/1981>
10.ジェニーはご機嫌ななめ<ジューシィ・フルーツ/1980>
11.ハイスクール ララバイ<イモ欽トリオ/1981>
12.恋のバッドチューニング<沢田研二/1980>
13.ハチのムサシは死んだのさ<TEN/1982(原曲:平田隆夫とセルスターズ/1972)>
14.舞・舞・舞<竹宏治/1981>
15.哀愁でいと<田原俊彦/1980(原曲:NEW YORK CITY NIGHTS/レイフ・ギャレット)>
16.ピンクタイフーン<ピンクレディー/1979(原曲:In The Navy/ヴィレッジ・ピープル)>
17.怪僧ラスプーチン<ボニーM/1978>
18.チャンタでいこう<マイケル・ゼーガー・バンド/1978>
19.ダンシング・シスター<ノーランズ/1980>
20.S.O.S<ディー・D・ジャクソン/1980>
21.ゴー・イン・バック・トゥ・チャイナ<鹿取洋子/1980(原曲:DIESEL/1979)>
22.卑弥呼/HIMIKO<パッショナータ/1979>
23.ペパーミント・ジャック<アラベスク/1978>
24.ROBOT<榊原郁恵/1980>
25.青い珊瑚礁<松田聖子/1980>
26.スカイ・ハイ~ミル・マスカラスのテーマ~(エンディング)
◆『ヤンキーロックス Presents 竹の子ディスコ NON STOP MIX』オフィシャルサイト
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