山崎あおい【インタビュー】「Just Friend」胸がキュッとなるような曲を書くのが好きなんです
8月22日にアルバム「ツナガル」でデビューした、札幌出身のシンガーソングライター山崎あおいが、1stシングル「Just Friend」をリリース。この曲は、両想いなのに素直になれない、そんな思春期の繊細な恋心を等身大で描いたキュンと切ないラブソング。透明感溢れる歌声とロックテイストのサウンドが、さらに叙情感を煽る楽曲だ。友達以上恋人未満の関係に悩んでいる人は共感必至!
◆山崎あおい「Just Friend」~拡大画像~
――「Just Friend」は、すごくキュンとする切ない曲ですね。
山崎あおい(以下、山崎):高校生の時にできた曲なんです。切ないという気持ちが好きなんですよね。切ないって日本語特有のものだと思っていて。曲を書くときは全部ではないですけが、切なさは含ませておきたいと思っているんです。唄い方もそうですけど、胸がキュッとなるような曲が好きなんです。そういう曲を書くのも。この曲は、最初に、「どうしてキスをしたの?」っていうフレーズがパッと思い浮かんで、そこから、「曲にできるかな?」と思って歌詞を膨らませていって。こういう短いフレーズがパッと浮かぶことは結構よくあるんですが、「どうしてキスをしたの?」っていう言葉だったら切ない曲が書けそうだなと思ったんですよ。
――歌詞とメロディは同時に浮かんだの?
山崎:メロディはメロディで、カッコいいサウンドの曲を書きたいと思って書いて、曲だけできていたものがあって、歌詞が浮かんだときに、このなら合うかなって感じでした。
――この二人はきっと両想いなんだろうけど、なんで付き合わないの!?って、二人の関係性がもどかしい(笑)。友達の彼氏とか友達の好きな人とか、好きになってはいけない相手か、近すぎて素直になれないのか。
山崎:そういう感じです。ただ素直に好き好きっていう関係じゃなく、好きになっちゃってちょっと悔しい関係なんですよね。好きだけど、素直にはなれない。どっちかと言ったら、私自身も「好き、好き」って言えるタイプではないというか。可愛い返事をするタイプでもないので。日常的にこういう気持ちは抱いていると思いますね。例え、すごく可愛い子でも、こういう気持ちを持っている子は多いと思うんですよ。自分の可愛くない返事の仕方にコンプレックスを感じていたり、そういう人は多いと思うので、共感していただける曲になったのでは、と。きっと、この状況にある人もいるだろうし、付き合っていてもこういう気持ちは感じると思うんです。片想いだけじゃないと思うので。色んな状況の方に聴いていただけるといいですね。
――サウンドのイメージもかなりカッコいい方に振り切ってますよね。イントロのギターから掴まれる。
山崎:デビューアルバムの『ツナガル』はポップな感じのものが多かったんですが、今回は初めてのシングルだし、エレキのサウンドから始まるようなカッコいい曲にしたいと思ったんです。弾き語りでデモを録ったときから私の中でイメージが固まっていて、エレキっぽいサウンドでって想像していたんですが、アレンジをしてくれた高間有一さんにもそれが伝わったのか、ドストライクなアレンジで返って来て。言葉で伝えてはいないんですけど、私のギターの弾き方とかで伝わっちゃうんでしょうね(笑)。そんなに複雑な曲は書いてないので、たいてい、その弾き語りを聴いてもらうだけで、返ってきたアレンジって自分のイメージとかけ離れているものってないんですよ。この曲は私としてもイメージ通りでした。
――そういうアレンジが上がって来ると、レコーディングのテンションも上がるでしょう?
山崎:上がりますね。自分の作った曲がこんなカッコ良くアレンジされて、一発目、歌入れしたときに思わずニヤッとしてしまいました。
――2曲目の「ハナウタ」は鼻歌で作ったの?
山崎:これを作ったのは高校一年生の時なんですが、作った時のことを思い出すと、ピアノの前で作ってたなぁということしか思い出せないんですよ。当時、オーディションを受けはじめて、色んな人と出会っていく中で、同じ夢を持った人とも出会うじゃないですか。その中で劣等感も感じたりして。そんなときに、自分を励ますような曲を書こうと思ったというか。「大丈夫だよね?」ってことを自分に言い聞かせるために書いたんです。明るく励ますような曲なんですが、自分自身は落ち込んだ時期に書いたという。だからこそこういう緩い感じになったというか。まぁなんとかなるさっていう感じのテンションで書いた曲です。
――自分のマインドをそっちに持って行きたかったんだね。歌も緩い感じで。
山崎:そうですね(笑)。緩いんですけど、この曲は実は一回レコーディングして、アレンジをし直して、歌もまた録り直したんです。私って結構、ガチッと唄っちゃうタイプなので、気持ちを緩くしなきゃって考えながら唄ったんですよ。「Just Friend」とは真逆な感じですよね。
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