【イベントレポート】家入レオが「歌詞を書くときは、それこそ人には見せられない」と語る、その理由

10月24日にリリースされる、家入レオの1stアルバム『LEO』。本作品をどこよりも早く全曲試聴できるイベント＜うたパス×au Exclusive Live 家入レオ　1stアルバム『LEO』 史上最速！全曲試聴会＋ミニライブ！＞が、10月20日、原宿にあるKDDIデザイニングスタジオにて開催された。イベントには家入レオ本人も出席し、楽曲制作の裏側などを語った。

◆＜うたパス×au Exclusive Live 家入レオ　1stアルバム『LEO』 史上最速！全曲試聴会＋ミニライブ！＞ 画像

13歳の時から曲作りを初めて、苦しいこともあったけど、そんな経験があったからこそ生まれてきたという作品が全13曲収録されたアルバム『LEO』。抽選で選ばれた50人の幸運なファンの前に登場した家入レオは、初めてのアルバムが完成したことについて、「ほんとにすごく嬉しいです。いろんな方にありがとうって気持ちを伝えたい。」と、感謝の言葉を口にする。そして試聴会前のトークコーナーでは、曲作りやレコーディングの裏側を自ら明かした。

「私の場合、曲を書く時に主人公を設定するんです。その人は何歳で、どんな髪型で、どんな過去があって、みたいな。レコーディングする時にはその人になりきるんですよ。激しい感じの人物になりきるときには、感情の振り幅が激しくなったり。」「（曲中の）シャウトや叫び声は意図してやっているものじゃなくて。その主人公になりきって歌っているので、そのやり切れない想いが叫び声となって出ています。」「歌詞を書くときは、それこそ人には見せられない感じになってしまうんですけど。普段の言えない想いを全部解放して書くので、うちで泣きながらだったり。言葉が出てこない時は「なんでー！」って思いながら書くんです。やっぱりその、メロディーと言葉がカチッとあった瞬間は“よかったなー”って思うので、毎回妥協せずに向きあって書いてます。」

「自分の中で自信作になったんじゃないかな。」と、チラリと自信を覗かせたこのアルバム。全曲試聴会が始まると、誰もが興味深そうに、初めて聴く家入レオの最新曲の数々に耳を傾けた。

全曲試聴後、ファンの満足そうな笑顔と拍手で迎えられた家入レオは、アルバム収録曲の中から、「Say Goodbye」についてのエピソードを語る。この曲は彼女がデビュー前、まだ福岡にいた頃に制作。「自分の心の中ですごくズブズブな時」と語るように、当時、彼女は他人に対して全面的に信用することができず、どこか懐疑的で、友だちのことをどこかで“試していた”という。当然、そんなことをしていると友だちはどんどん離れていくのだが、ある女の子だけは、家入から離れることはなかった（本人曰く「私の中にどんどん入り込んできて」）。そこで家入は「（友だちのことを）信じてみよう」と思い直し、同時にこれまでの自分に“Say Goodbye”するために書いた、という。

と、ここで会場では、「今、“Say Goodbye”、サヨナラしたいことは？」との質問が。すると家入は、「もうすぐ中間テストがあるので、テストにぜひサヨナラしたい。勉強、ちょっと嫌いなので……」と、現役女子高生らしい一言。そして目の前に座っていた高校生たちの頷きに笑顔を見せた。

今回の全曲試聴会は、KDDIデザイニングスタジオと同時に、auの音楽聴き放題サービス「うたパス」上でも開催。楽曲が流れている間、家入は同サービスのチャットに登場し、全国のファンと一緒に曲を聴きながら、「（「明日また晴れますように」は）今年の夏休みに作りました / 歌詞のおまじない、は、飛行機に100回ピースしたら夢が叶うっていうものです」「（「キミだけ」は）はじめて母に贈った曲です」「（「ミスター」は）17才なりのミスター世代の方への応援です！」と、収録曲を簡単に紹介・解説。また「18歳になったら車の免許をとりたい。」と質問に答えたり、「Shine」を文化祭で歌ったというファンからのコメントには「文化祭で歌ってくれたなんて、ありがたいです。」と返信したりと、ファンとの交流を楽しんだ。

イベントのラストには、「Shine」と「Say Goodbye」をアコースティック形式で披露。デジタル技術やテクノロジーがいくら発達しても決して再現できない、会場に集まった人だけが共有し、その空気や雰囲気までも含めてリアルに感じることができるライブ。家入レオは、CD音源とはまた違った形で自身の作品を表現し、集まったファンは、その時、その瞬間にしか味わうことができない音楽を堪能した。


text and photo by ytsuji a.k.a.編集部（つ）
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