Mix Speaker's,Inc.【インタビュー】奇跡のエンターテイメント集団が演じる天空の世界

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ツイン・ヴォーカルを擁する6ピース編成で、音楽のみならず、バンドの常識を超える衣装、メイク、アートワーク等々、全てを駆使してファンタジックな非現実世界を紡ぎ上げる“創作表現者集団”――それがMix Speaker's,Inc.だ。結成から5年を迎え、現在3つめのストーリーを展開中の彼らが、最新シングル「SKY HEAVEN」よりテーマに据えたのは、ズバリ“天空”。そこで6人が演じるのは、なんと“天使”だ。奇抜すぎる発想やキャラクターの秘密、そして5周年を記念して進行中の<Mix Expo2012~2013>について訊いたBARKS初インタビューで、奇跡のエンターテイメント集団を大解剖する。

――Mix Speaker's,Inc.というバンド名ですけれど、“Inc.”ということはバンドであり会社なんでしょうか?

seek(Bass):ですね。自分たちでは“創作表現者集団”と名乗っておりまして、もちろん音楽を基盤としつつ、エンターテイメントとして様々なストーリーを創り、それに付随する音楽、映像、アートワークを表現してゆく……その集合体がMix Speaker's,Inc.ということです。わかりやすく言うと、例えば劇団四季という集合体の中で「オペラ座の怪人」だとか「ライオン・キング」だとか、その時によって演目が分かれてるような感覚ですね。ちょっと他にはないスタイルなんで最初はなかなか理解してもらえなかったんですが、結成から5年で3つ目のストーリーまで進めてきて、ようやく当初やりたいと思っていたことを形に出来ている感じですね。

――その第三のストーリー“Mix Land”とは、移動式遊園地のことですよね。

seek:はい。ちなみに第一のストーリーはモンスター、第二は宇宙が舞台でした。だから、特定の印象を持たないバンド名が良かったんですよ。どんなストーリーでも通用し、なおかつ集合体であることを表すバンド名がいいなぁってことで、Inc.じゃなくファミリーとかマンションとか、ホントいっぱい候補が出て! あまりにも長くファミレスで話してたから、一回追い出されたくらい(笑)。で、最終的には“発信”という意味でSpeaker’s、個性の強い6人が混ざり合っているという意味でMixを使って、Mix Speaker's,Inc.と。

――リズム隊+ツイン・ギターの楽器隊に加え、ツイン・ヴォーカルというのも珍しい編成ですが、最初からそうしようと?

AYA(Guitar):はい。ヴィジュアル系には無いスタイルじゃないですか? 他のジャンルでもラップを入れて2人っていうパターンはあっても、純粋なヴォーカリストが2人っていうのは珍しいし。双子っぽいツイン・ヴォーカルで白と黒、天使と悪魔みたいな表裏一体感を出せば、ある種ヴィジュアル系っぽいキャラクター付けも成立させられるなと。で、最初に決まっていたMIKIくんが黒い……というか“正義の味方”って感じじゃないから、その逆になるヴォーカリストを探したんです。

MIKI(Vocal):もう、AYAくんと2人、ライヴハウスを転々と回って相方探しをしましたよ。で、情報を貰って京都に会いに行ったのがYUKIくん。

YUKI(Vocal):だからって僕が白いキャラなわけでもないんですけど、正義の味方ぶってはいますね(笑)。まぁ、僕から見てもMIKIくんは黒のイメージやから、まだ僕のほうが白ができるのかなぁと。

――そして楽器隊4人は全員が同郷というのが、また相当レアだと思うんですが。

keiji(Guitar):僕、AYAくんのギター隊とドラムのSさんは、高校からクラスも一緒ですからね。

seek:中でも、ギター隊の2人は密着度合いがエゲつなくて、ほっといたら自然と隣に座ってるくらい。たぶん一方的にAYAくんがkeijiくんを好きなんちゃうんかな(笑)。

AYA:新しい人とやるのがメンドくさいんですよ! 学生時代からのつき合いなら、言わんでもわかるじゃないですか。

seek:で、フタを開けてみたら、しょっちゅうMIKIくんとぶつかってるっていうね(笑)。だいたい次にやりたいストーリーやアイディアを持って来るのはAYAくんなんですけど、そこでMIKIくんが“それだと違う”って、待ったを掛けたりするんです。

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