カワイから表現力を大幅に向上した入門者向けデジタルピアノ「CN34」「CN24」
河合楽器製作所は、8月30日に発表会を開催し、デジタルピアノの新機種「CN34」「CN24」を披露した。発売は10月1日より。
「CNシリーズ」は、ピアノとしての充実した基本性能を兼ね備えながらも、購入しやすい価格を実現し、好評の入門者向けデジタルピアノ。従来機種「CN33」「CN23」から仕様変更し、新鍵盤・新音源・新ペダルアクション機構の採用などにより、表現力が格段に向上した「CN34」「CN24」として発売されることとなった。
新鍵盤は、連打での繊細な音の重なりを表現する「レスポンシブ・ハンマー・アクションII」。グランドピアノに近い自然なタッチフィーリングにより、高い評価を得ている「レスポンシブ・ハンマー・アクション」をさらに進化させた最新のアクション機構だ。3センサー化により連打やトリルにおいて、前の音の響きを残しながら豊かな音の重なりを表現可能になったほか、タッチにもこだわり、上位シリーズに搭載されている象牙調新素材「アイボリータッチ」や、グランドピアノ特有のレットオフの感触までをも再現している。また、「CN24」には新たに「レットオフフィール」を搭載することにより、コントロール性が向上、より質の高い演奏や練習が可能になっている。
最大同時発音数は「CN34」が256音、「CN24」が192音。グランドピアノの響きを余すことなく再現するだけでなく、スタッカートでは歯切れのいい音を、レガートでなめらかに弾いたときには長く余韻が残るなど、よりグランドピアノの豊かな表現力に近づけた。また、グランドピアノの大きな特長である、ダンパーペダルを踏んで演奏した時の豊かで拡がりある音の響きを、モデリング技術により新開発した「ダンパーレゾナンス」により実現。好みにより、効果の大きさも選べる。
ピアノ演奏に欠かせないペダルには、新開発の“グランド・フィール・ペダル・システム”を採用。3本すべてのペダルにおいてグランドピアノの踏み込みの重さを解析、デジタルピアノとして最高レベルのペダル操作感覚を実現する。ダンパーペダルは音の伸びを加減できるハーフペダルにも対応する。
▲CN34(プレミアムブラックサテン調)とCN24(プレミアムチェリー調)。
ピアノらしさにこだわった外観デザインにも注目だ。よりピアノらしさにこだわり、「CN24」には、新たに鍵盤下部から“棚受柱(たなうけばしら)"と呼ぶ脚部を搭載し、まるでアップライトピアノのような上質な風格も備えた。「CN34」は細部にもこだわり、角度調整機能付き譜面台を採用。グランドピアノ同様、楽譜を見やすい角度に調整することが可能になっている。
昨今のデジタルピアノでは欠かせない省電力への配慮も推し進められた。デジタルアンプの採用など、システム全体を見直すことで「CN24」は約60%、「CN34」は約35%(いずれも同社従来機種比)の省電力化を実現。一定時間操作しなければ自動的に電源がオフとなるオートパワーオフ機能も装備している。
さらに、「CN34」では新たにオーディオ形式で録音・再生が可能なUSBオーディオレコーダー機能が搭載された。録音したデータをパソコンに移して聴いたり、パソコンから携帯型ミュージックプレイヤーに移して聴いたり、電子メールで送信して仲間と共有することも可能となっている。
カラーは、「CN34」がプレミアムブラックサテン調とプレミアムチェリー調、「CN24」はプレミアムブラックサテン調とプレミアムチェリー調、プレミアムローズウッド調をランナップする。
▲発表会で演奏された左がCA95プレミアムブラックサテン調、右がCN34プレミアムチェリー調。 ●発表会では上位モデル「CA95」「CA65」も紹介
8月30日の発表会では、今回発表の「CN34」「CN24」とあわせて、7月24日発表の木製鍵盤搭載の上位モデル「CA95」「CA65」(いずれも9月1日発売)についても説明がなされた。新木製鍵盤(GF)搭載の「CA95」「CA65」は、グランドピアノスペックを実現するというコンセプトで開発された機種。鍵盤長を延長することでグランドピアノ並みの支点距離を備えた木製鍵盤(グランドフィールアクション)、より繊細な表現を可能にする音源、調律師が行うような細かい調整ができるコンサートチューナー機能、グランドピアノを感じさせるデザイン、グランドピアノに近い踏み心地のペダルシステムなどをアピールされた。中でも音源については、最大発音数256音になったこと、離鍵スピードの検知によりスタッカートおよびレガートでリリース音が変わる点、ダンパーレゾナンスの共鳴音などがDSP強化でよりリアルになった点などが挙げられた。また、スタンダードタイプのデジタルピアノでは初となる角度調整機能付譜面立の搭載も特徴となっている。「CA95」はプレミアムブラックサテン調とプレミアムチェリー調のラインナップで357,000円、「CA65」はプレミアムローズウッド調、プレミアムチェリー調のラインナップで273,000円。
▲新モデルは鍵盤や音源、ペダルなどを一新。CA95、CA65、CN34、CN24に加え、コンパクトなES7と同社のデジタルピアノのラインナップの多くを新製品が占めることとなった。
▲CA95、CA65、CN34は2色、CN24は3色をラインナップする。
発表会の最後には、記念コンサートとして、ピアニストの大神香澄(おおが・かすみ)さんがピアノ演奏を披露した。まずは「CN34」のUSBオーディオ機能を使ってUSBメモリーに収録した音をバックに演奏、続いて「CA95」を演奏。「さまざまなタッチで演奏することがピアノは多いと思うんですが、鍵盤が長さが長くなったことでこんなに違うんだな、というのを感じることができました」とCA95についてコメント。さらに「奏でるようなタッチであったり、深いタッチであったり、それが弾きやすいか弾きにくいかというのは、演奏している者としてはすごく感じることがあります。音が反映するということがよくあるんですが、弾きやすいというのはこういうデジタルピアノのことを言うんだなと感じることができました」とした。
▲ピアノ演奏を披露した大神香澄さん。
◆CN34
カラー:プレミアムブラックサテン調、プレミアムチェリー調
価格:178,500円
◆CN24
カラー:プレミアムブラックサテン調、プレミアムチェリー調、プレミアムローズウッド調
価格:120,750円
発売日:2012年10月1日
◆CN34 製品詳細ページ
◆CN24 製品詳細ページ
◆CN32/CN24プレスリリース
◆CA95/CA65プレスリリース
◆河合楽器製作所
◆BARKS 楽器チャンネル
「CNシリーズ」は、ピアノとしての充実した基本性能を兼ね備えながらも、購入しやすい価格を実現し、好評の入門者向けデジタルピアノ。従来機種「CN33」「CN23」から仕様変更し、新鍵盤・新音源・新ペダルアクション機構の採用などにより、表現力が格段に向上した「CN34」「CN24」として発売されることとなった。
新鍵盤は、連打での繊細な音の重なりを表現する「レスポンシブ・ハンマー・アクションII」。グランドピアノに近い自然なタッチフィーリングにより、高い評価を得ている「レスポンシブ・ハンマー・アクション」をさらに進化させた最新のアクション機構だ。3センサー化により連打やトリルにおいて、前の音の響きを残しながら豊かな音の重なりを表現可能になったほか、タッチにもこだわり、上位シリーズに搭載されている象牙調新素材「アイボリータッチ」や、グランドピアノ特有のレットオフの感触までをも再現している。また、「CN24」には新たに「レットオフフィール」を搭載することにより、コントロール性が向上、より質の高い演奏や練習が可能になっている。
最大同時発音数は「CN34」が256音、「CN24」が192音。グランドピアノの響きを余すことなく再現するだけでなく、スタッカートでは歯切れのいい音を、レガートでなめらかに弾いたときには長く余韻が残るなど、よりグランドピアノの豊かな表現力に近づけた。また、グランドピアノの大きな特長である、ダンパーペダルを踏んで演奏した時の豊かで拡がりある音の響きを、モデリング技術により新開発した「ダンパーレゾナンス」により実現。好みにより、効果の大きさも選べる。
ピアノ演奏に欠かせないペダルには、新開発の“グランド・フィール・ペダル・システム”を採用。3本すべてのペダルにおいてグランドピアノの踏み込みの重さを解析、デジタルピアノとして最高レベルのペダル操作感覚を実現する。ダンパーペダルは音の伸びを加減できるハーフペダルにも対応する。
▲CN34(プレミアムブラックサテン調)とCN24(プレミアムチェリー調)。
ピアノらしさにこだわった外観デザインにも注目だ。よりピアノらしさにこだわり、「CN24」には、新たに鍵盤下部から“棚受柱(たなうけばしら)"と呼ぶ脚部を搭載し、まるでアップライトピアノのような上質な風格も備えた。「CN34」は細部にもこだわり、角度調整機能付き譜面台を採用。グランドピアノ同様、楽譜を見やすい角度に調整することが可能になっている。
昨今のデジタルピアノでは欠かせない省電力への配慮も推し進められた。デジタルアンプの採用など、システム全体を見直すことで「CN24」は約60%、「CN34」は約35%(いずれも同社従来機種比)の省電力化を実現。一定時間操作しなければ自動的に電源がオフとなるオートパワーオフ機能も装備している。
さらに、「CN34」では新たにオーディオ形式で録音・再生が可能なUSBオーディオレコーダー機能が搭載された。録音したデータをパソコンに移して聴いたり、パソコンから携帯型ミュージックプレイヤーに移して聴いたり、電子メールで送信して仲間と共有することも可能となっている。
カラーは、「CN34」がプレミアムブラックサテン調とプレミアムチェリー調、「CN24」はプレミアムブラックサテン調とプレミアムチェリー調、プレミアムローズウッド調をランナップする。
▲発表会で演奏された左がCA95プレミアムブラックサテン調、右がCN34プレミアムチェリー調。
8月30日の発表会では、今回発表の「CN34」「CN24」とあわせて、7月24日発表の木製鍵盤搭載の上位モデル「CA95」「CA65」(いずれも9月1日発売)についても説明がなされた。新木製鍵盤(GF)搭載の「CA95」「CA65」は、グランドピアノスペックを実現するというコンセプトで開発された機種。鍵盤長を延長することでグランドピアノ並みの支点距離を備えた木製鍵盤(グランドフィールアクション)、より繊細な表現を可能にする音源、調律師が行うような細かい調整ができるコンサートチューナー機能、グランドピアノを感じさせるデザイン、グランドピアノに近い踏み心地のペダルシステムなどをアピールされた。中でも音源については、最大発音数256音になったこと、離鍵スピードの検知によりスタッカートおよびレガートでリリース音が変わる点、ダンパーレゾナンスの共鳴音などがDSP強化でよりリアルになった点などが挙げられた。また、スタンダードタイプのデジタルピアノでは初となる角度調整機能付譜面立の搭載も特徴となっている。「CA95」はプレミアムブラックサテン調とプレミアムチェリー調のラインナップで357,000円、「CA65」はプレミアムローズウッド調、プレミアムチェリー調のラインナップで273,000円。
▲新モデルは鍵盤や音源、ペダルなどを一新。CA95、CA65、CN34、CN24に加え、コンパクトなES7と同社のデジタルピアノのラインナップの多くを新製品が占めることとなった。
▲CA95、CA65、CN34は2色、CN24は3色をラインナップする。
発表会の最後には、記念コンサートとして、ピアニストの大神香澄(おおが・かすみ)さんがピアノ演奏を披露した。まずは「CN34」のUSBオーディオ機能を使ってUSBメモリーに収録した音をバックに演奏、続いて「CA95」を演奏。「さまざまなタッチで演奏することがピアノは多いと思うんですが、鍵盤が長さが長くなったことでこんなに違うんだな、というのを感じることができました」とCA95についてコメント。さらに「奏でるようなタッチであったり、深いタッチであったり、それが弾きやすいか弾きにくいかというのは、演奏している者としてはすごく感じることがあります。音が反映するということがよくあるんですが、弾きやすいというのはこういうデジタルピアノのことを言うんだなと感じることができました」とした。
▲ピアノ演奏を披露した大神香澄さん。
◆CN34
カラー:プレミアムブラックサテン調、プレミアムチェリー調
価格:178,500円
◆CN24
カラー:プレミアムブラックサテン調、プレミアムチェリー調、プレミアムローズウッド調
価格:120,750円
発売日:2012年10月1日
◆CN34 製品詳細ページ
◆CN24 製品詳細ページ
◆CN32/CN24プレスリリース
◆CA95/CA65プレスリリース
◆河合楽器製作所
◆BARKS 楽器チャンネル
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