シカゴからのバッド・ボーイズ、ザ・ラスト・ヴェガスがついに日本上陸

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かつてのエアロスミス、ガンス・アンド・ローゼズがロックシーンを牽引していた時、その荒削りのエッジの鋭さ、グラインドするへヴィーなセクシーさ、存分にオーバードライブギターにベース&ドラムという8ビートに乗せたキャッチーは、それぞれの時代で世界中の若者を熱狂させ、憧れのロックスターは、ロック・ムーブメントに大きな影響を与えて続けてきた。ポイズン、シンデレラ、RATT…、魅力あふれるバンドは時代を超えて今でも多くの支持とフォロアーを生み続けているが、そんな中でまたひとつ、魅力的あふれるバッド・ボーイズ・ロックン・ロール系バンドが日本に上陸する。

◆「Evil Eyes」「The Other Side」PV映像

70年代グラム・ロック、クラシック・ロック、1980年代ヘヴィ・メタル、パンク・ロックに感化されながら、痛快なロックとして咀嚼、刺激的な存在感を持って登場したのが、シカゴからの刺客、ザ・ラスト・ヴェガスだ。

ザ・ストゥージズ、ブラック・サバス、チープ・トリック、エアロスミス、シカゴ・ブルース、MC5に影響を受けたという彼らは、2005年に結成された。アルバム発売、ライヴ会場でのチラシ等によって少しずつバンドが認知されていく中で、LAでのライヴを観たモトリー・クルーのニッキー・シックスがバンドに興味を持ち、彼がオーナーでもあるEleven Seven Musicとの契約を交わし、2009年に3rdアルバム『Whatever Gets You Off』を発売、ニッキーはプロデュースをも担当している。その後、2ヶ月間モトリー・クルーのツアーに同行したバンドは、より一層の経験と実力を付けることとなった。「それは信じられないほどの素晴しい体験だったよ。何といってもマスター・オブ・ロックと一緒に仕事をさせてもらったからね」とシンガーのチャドは振り返る。

貴重な経験を得たバンドは、さらなる前進と進化に挑むために自身での活動を選択、LAのモダン・ロック・シーンを離れ、地元シカゴへと戻ることを決意。最新作『バッド・ディシジョンズ』は、クラシックなアメリカン・ロック・サウンドが目一杯詰まった作風へと仕上がった。

1960年代から1990年代にかけてのブルース、ロック、メタル、そして2000年代のガレージ・ロックにも影響を受けた中に、彼ららしい独自のユニークなサウンドが織り込まれているのが確認できるだろう。1970年代のエアロスミス、1980年代のガンズ・アンド・ローゼズを彷彿とさせる音に彼ら独特のスパイスを加味、新たな息吹が吹き込まれている。7曲目にはデヴィッド・ボウイのカヴァー「It Ain't Easy」が収録されている点にも注目だ。

ガンス・アンド・ローゼズやアリス・クーパー、エース・フレイリー、セオリー・オブ・ア・デッドマン、スティール・パンサーらとのライヴを含む世界19ヶ国でツアーを重ねてきた生粋のライヴ・バンドのザ・ラスト・ヴェガスは、10月17日に発売となる『バッド・ディシジョンズ』日本盤で日本デビューを果たすことになる。彼らにとってこのアルバムは、3年振りとなる4枚目の新スタジオ・アルバムだが、今作のプロデューサーはメガデスやディスターブド、エアボーン、Airbourne、3ドアーズ・ダウンを手掛けたことで知られるJohnny Kが起用されている。

まずは、ニューアルバムから公開されている2曲のPVをチェックいただきたい。どのような志向性を持ち、どんな美意識を抱えた連中なのか、すぐにご理解いただけることだろう。アルバムのリリースをお楽しみに。



ザ・ラスト・ヴェガス『バッド・ディシジョンズ』
2012年10月17日発売
BKMA-1006 2,500 円(税込)
※日本盤ボーナス・トラック2曲収録
1.Beat To Hell
2.Other Side
3.Bad Decisions
4.Evil Eyes
5.Don’ t Take It So Hard
6.She’ s My Confusion
7.It Ain’ t Easy
8.My Way Forever
9.Leonida
10.Devil In You
11.You Are The One
12.Good Night
13.Waste Your Time*
14.C'mon And Get It*
*T-13 & 14 日本盤ボーナス・トラック
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