プッシー・ライオットに2年の禁固刑~沸き起こる批判の嵐
フーリガン罪で拘束されているロシアの女性パンク・グループ、プッシー・ライオットの3人の釈放を求める声が世界中で高まるなか、8月17日モスクワ裁判所で彼女たちに2年の禁固刑が言い渡された。
法廷にはガラス張りの被告席が設けられ、3時間にわたる判決理由が述べられる間、手錠をかけられ立たされたままだった3人。判決が下りた瞬間、「恥を知れ!」といった声が上がったものの、彼女たち自身は比較的冷静で寂しそうな笑顔を見せたという。判決を前に弁護士を通じ寛大な判決を望むとしながらも、意志を曲げるつもりはないと主張していた彼女たち。法廷ではロシア正教会や信者を傷つけるようなことはしていないと訴えたが、実ることはなかったようだ。
一方、裁判所前では数百人ものプロテスターが「プーチンなきロシア」を訴えたが、警察による厳重な警戒が敷かれ、反対陣営のリーダーが数人拘束された。ちなみにデモ参加者には、元チェス・チャンピオンのガルリ・カスパロフや左翼グループのリーダー、セルゲイ・ウダルツォフらの顔も。また海外では、バルセロナやパリ、ワシントンで抗議デモが起こり、人権団体アムネスティ・インターナショナルはロシアにおける自由表現への道を著しく傷つけた判決と強く批判した。
◆ニュース提供:ビルボード
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