山崎あおい【インタビュー】ナチュラルに紡がれた思春期に渦巻く女の子の感情
――“つながる”というテーマで、さっぽろ地下街のキャンペーンソングとして「ツナガル」を書き下ろしたんですよね。一人だけで作っていたら、テーマを与えられて曲を作るなんてないですもんね。
◆山崎あおい『ツナガル』~拡大画像~
山崎:ないですね。何かをモチーフにして曲を作るとか、本を読んで曲を作るとか、そういうことは好きで個人的にはやっていたので、そういう話が来たときにはすごく嬉しかったしワクワクしました。
――このアルバムを作る段階でも、楽曲はもうたくさんあったわけですよね。
山崎:はい。タイアップをつけていただいた曲とか、中学校、高校の活動のなかで歌ってきた曲をまとめたのがこのアルバムですね。
――最初は一人で弾き語っていたけど、レコーディングするにあたって、いろんな人が関わるでしょ? 編曲してもらったり、プロのミュージシャンに楽器を弾いてもらったり。どんな気持ちでしたか?
山崎:最初にアレンジされた自分の曲を聴いたときは、“誰の曲だろう”って思いました。メロディは変わらないですが、曲の雰囲気が本当にガラッと変わるから。私は基本的に自分の作る曲に納得できてないんです(笑)。でもアレンジャーさんがアレンジしてくれることで、“この曲いいなぁ”って思えるようになったし。そうやって作り上げて行く感じがすごく楽しいです。
――どの曲が変身度が高いですか?
山崎:「ユメノナカ」は、オーディションで唄った時はもうちょっとゆったりしたテンポだったんですよ。配信したバージョンもゆったりしていたんですが、デビューするにあたって録り直したときにアレンジもし直してもらったんです。それでちょっとハネた感じになって、曲の雰囲気もガラッと変わって、個人的にこっちもいいなぁって気に入っています。
――歌入れは早いほう?
山崎:スイッチが入るまでに時間がかかるんですよ。入ってしまえば早いんですけど。ジンクスがあって、レコーディング中に“たけのこの里”を食べると良い声になるっていう。うまくいかないとツボに入っちゃうんですよ。“この部分がどうしてもうまく唄えない!”とか。そういう時はディレクターさんが“たけのこの里、食べるかい?”って(笑)。最近は大事なライヴのときには自分で買って持って行くようにしていたり。
――「ツナガル」をアルバムタイトルにしたのは?
山崎:もともとさっぽろ地下街のイベントに向けて作った曲ですが、その後、震災がおきて“絆”という言葉がクローズアップされたり、私が東京に出ても地元の札幌とも繋がっているっていう意味も込めて「ツナガル」というタイトルのライヴをやって東京に出て来たし、いろんな想いがこもった曲に成長したんですね。地元にいたときからすごく大事な曲だったんです。
――「ツナガル」もそうですが、「ハルバル」や「ユメノナカ」……カタカナタイトルが多いですね。漢字だと意味を限定しますけど、カタカナだと逆に想像力が膨らみます。
山崎:特に意味はないんですけど、「ハルバル」はいろんな意味にとれるように考えてつけましたね。“遥か”のほうの“ハルバル”と春夏秋冬の“春”とか、色んな意味を込めてみました。
――歌詞はすごく等身大だから、思春期の世代感もよく出てますね。
山崎:私の作曲スタイルは、日記をつけるように、思ったことを思ったときに曲に書いて残して行くという感じなんですよ。携帯のメモ機能に思い浮かんだ言葉を打ち込んだり、ノートに残したり。それをあとで詞にまとめていくんです。だから、自然と今まで自分が過ごしてきた5年間くらいの曲がアルバムに入っているんです。
――思春期がそのままパッケージされたこのアルバムは、卒業アルバムみたいですね。
山崎:そうなんですよ。すごく大事な一枚になりました。
――あおいちゃんは日常を唄っているから、東京に出て来て、書いていく楽曲にも少し変化が出てきそうですね。
山崎:ダメではないと思うんですけど、もう歌詞に「制服」とか書いちゃいけないのかなぁって(笑)。基本的にも高校生じゃないっていう思いもあるので。次は大学生のキラキラした感じとか、一人暮らしも始めたので、そこで感じることも唄えるだろうし。東京のゴチャゴチャした感じとか近くで見られるようになったから、そういう曲もどんどん書いて行きたいと思います。私の場合、これを伝えたいとか、メッセージを届けるタイプではないんですよ。思ったことをそのまま歌にして唄うことで、同世代の人は共感して“わかるよ”ってなってほしいし、年上の人には思い出フラッシュバックっていうか、その人の思い出のなかに入って行けたらなぁと思っています。
――ここからまたスタートするわけですが、どんな未来図を想像していますか?
山崎:ライヴができるアーティストになりたい。CDを聴くだけじゃなく、ライヴに来てもらって、ライヴが楽しかったって言ってもらえるようなアーティストを目指していきたいなぁと思っています。日比谷の野音とかで、ぜひ、野外ライブをやってみたいですね。
取材・文●大橋美貴子
「ツナガル」
8月22日(水)リリース
VICL-63897 \2,300(tax in)
1.ツナガル
2.1.2.3
3.FAIR WIND
4.snow
5.Good Day
6.ハルバル
7.Crying girl
8.秒速50メートル
9.Paradox
10.ユメノナカ
11.リトライアル
<デビューツアー2012「アオイナツ」~ツナガル~>
8月25日(土) 札幌 オーロラプラザ
8月28日(火) 福岡 EARLY BELIEVER
8月30日(木) 大阪 JANUS
9月4日(火) 名古屋 HeartLand
9月6日(木) 東京 7th floor
<メジャー・デビュー・アルバム発売記念 ミニライブ&サイン会>
8月31日(金) タワーレコード梅田NU茶屋町店イベントスペース
18:30集合/19:00スタート
「ツナガル」のイメージ映像で、サンリオの人気キャラクター『パティ&ジミー』と夢の共演
1974年にサンリオのキャラクターとして誕生し大ブレイク、2010年にサンリオ創業50周年記念「ゴールデンメモリーズ」シリーズとして多数グッズが 発売され、再び人気に火がついたパティ&ジミー。
「ツナガル」のイメージ映像でそのパティ&ジミーの二人の友達として山崎あおいが登場している。
山崎あおいコメント
「パティ&ジミーは、私が幼いころに鞄だとかペンケースなど、身近にいたキャラクターで、しばらくは触れてなかったのですが、最近ふとしたことでいただいたポーチが可愛くて、お弁当袋として活躍しています! パティ&ジミーの世界の私は実物の10割増くらい可愛くて、かなり気に入っています!」
◆山崎あおい オフィシャルサイト
◆レーベルサイト
◆山崎あおい『ツナガル』~拡大画像~
山崎:ないですね。何かをモチーフにして曲を作るとか、本を読んで曲を作るとか、そういうことは好きで個人的にはやっていたので、そういう話が来たときにはすごく嬉しかったしワクワクしました。
――このアルバムを作る段階でも、楽曲はもうたくさんあったわけですよね。
山崎:はい。タイアップをつけていただいた曲とか、中学校、高校の活動のなかで歌ってきた曲をまとめたのがこのアルバムですね。
――最初は一人で弾き語っていたけど、レコーディングするにあたって、いろんな人が関わるでしょ? 編曲してもらったり、プロのミュージシャンに楽器を弾いてもらったり。どんな気持ちでしたか?
山崎:最初にアレンジされた自分の曲を聴いたときは、“誰の曲だろう”って思いました。メロディは変わらないですが、曲の雰囲気が本当にガラッと変わるから。私は基本的に自分の作る曲に納得できてないんです(笑)。でもアレンジャーさんがアレンジしてくれることで、“この曲いいなぁ”って思えるようになったし。そうやって作り上げて行く感じがすごく楽しいです。
――どの曲が変身度が高いですか?
山崎:「ユメノナカ」は、オーディションで唄った時はもうちょっとゆったりしたテンポだったんですよ。配信したバージョンもゆったりしていたんですが、デビューするにあたって録り直したときにアレンジもし直してもらったんです。それでちょっとハネた感じになって、曲の雰囲気もガラッと変わって、個人的にこっちもいいなぁって気に入っています。
――歌入れは早いほう?
山崎:スイッチが入るまでに時間がかかるんですよ。入ってしまえば早いんですけど。ジンクスがあって、レコーディング中に“たけのこの里”を食べると良い声になるっていう。うまくいかないとツボに入っちゃうんですよ。“この部分がどうしてもうまく唄えない!”とか。そういう時はディレクターさんが“たけのこの里、食べるかい?”って(笑)。最近は大事なライヴのときには自分で買って持って行くようにしていたり。
――「ツナガル」をアルバムタイトルにしたのは?
山崎:もともとさっぽろ地下街のイベントに向けて作った曲ですが、その後、震災がおきて“絆”という言葉がクローズアップされたり、私が東京に出ても地元の札幌とも繋がっているっていう意味も込めて「ツナガル」というタイトルのライヴをやって東京に出て来たし、いろんな想いがこもった曲に成長したんですね。地元にいたときからすごく大事な曲だったんです。
――「ツナガル」もそうですが、「ハルバル」や「ユメノナカ」……カタカナタイトルが多いですね。漢字だと意味を限定しますけど、カタカナだと逆に想像力が膨らみます。
山崎:特に意味はないんですけど、「ハルバル」はいろんな意味にとれるように考えてつけましたね。“遥か”のほうの“ハルバル”と春夏秋冬の“春”とか、色んな意味を込めてみました。
――歌詞はすごく等身大だから、思春期の世代感もよく出てますね。
山崎:私の作曲スタイルは、日記をつけるように、思ったことを思ったときに曲に書いて残して行くという感じなんですよ。携帯のメモ機能に思い浮かんだ言葉を打ち込んだり、ノートに残したり。それをあとで詞にまとめていくんです。だから、自然と今まで自分が過ごしてきた5年間くらいの曲がアルバムに入っているんです。
――思春期がそのままパッケージされたこのアルバムは、卒業アルバムみたいですね。
山崎:そうなんですよ。すごく大事な一枚になりました。
――あおいちゃんは日常を唄っているから、東京に出て来て、書いていく楽曲にも少し変化が出てきそうですね。
山崎:ダメではないと思うんですけど、もう歌詞に「制服」とか書いちゃいけないのかなぁって(笑)。基本的にも高校生じゃないっていう思いもあるので。次は大学生のキラキラした感じとか、一人暮らしも始めたので、そこで感じることも唄えるだろうし。東京のゴチャゴチャした感じとか近くで見られるようになったから、そういう曲もどんどん書いて行きたいと思います。私の場合、これを伝えたいとか、メッセージを届けるタイプではないんですよ。思ったことをそのまま歌にして唄うことで、同世代の人は共感して“わかるよ”ってなってほしいし、年上の人には思い出フラッシュバックっていうか、その人の思い出のなかに入って行けたらなぁと思っています。
――ここからまたスタートするわけですが、どんな未来図を想像していますか?
山崎:ライヴができるアーティストになりたい。CDを聴くだけじゃなく、ライヴに来てもらって、ライヴが楽しかったって言ってもらえるようなアーティストを目指していきたいなぁと思っています。日比谷の野音とかで、ぜひ、野外ライブをやってみたいですね。
取材・文●大橋美貴子
「ツナガル」
8月22日(水)リリース
VICL-63897 \2,300(tax in)
1.ツナガル
2.1.2.3
3.FAIR WIND
4.snow
5.Good Day
6.ハルバル
7.Crying girl
8.秒速50メートル
9.Paradox
10.ユメノナカ
11.リトライアル
<デビューツアー2012「アオイナツ」~ツナガル~>
8月25日(土) 札幌 オーロラプラザ
8月28日(火) 福岡 EARLY BELIEVER
8月30日(木) 大阪 JANUS
9月4日(火) 名古屋 HeartLand
9月6日(木) 東京 7th floor
<メジャー・デビュー・アルバム発売記念 ミニライブ&サイン会>
8月31日(金) タワーレコード梅田NU茶屋町店イベントスペース
18:30集合/19:00スタート
「ツナガル」のイメージ映像で、サンリオの人気キャラクター『パティ&ジミー』と夢の共演
1974年にサンリオのキャラクターとして誕生し大ブレイク、2010年にサンリオ創業50周年記念「ゴールデンメモリーズ」シリーズとして多数グッズが 発売され、再び人気に火がついたパティ&ジミー。
「ツナガル」のイメージ映像でそのパティ&ジミーの二人の友達として山崎あおいが登場している。
山崎あおいコメント
「パティ&ジミーは、私が幼いころに鞄だとかペンケースなど、身近にいたキャラクターで、しばらくは触れてなかったのですが、最近ふとしたことでいただいたポーチが可愛くて、お弁当袋として活躍しています! パティ&ジミーの世界の私は実物の10割増くらい可愛くて、かなり気に入っています!」
◆山崎あおい オフィシャルサイト
◆レーベルサイト
この記事の関連情報
ビーイング所属アーティストを中心としたイベント<B All Light>始動、新山詩織、山崎あおい、Maica_n、Ranが出演
【ライブレポート】新山詩織、約4年半ぶりのツアー開幕
山崎あおい、原点回帰がテーマの6thアルバム『√S』発売決定
山崎あおい、恋人との日常を綴るアコースティックナンバー「I’m yours」リリース
山崎あおい、毎年恒例バースデイライブ開催&1年ぶりの新曲リリース決定
琴音、「シシリエンヌ」に山崎あおいが作詞した配信シングルリリース
新生TFGのニューアルバムに、TRICERATOPS和田唱、大黒摩季、wacci橋口洋平らが楽曲提供
山崎あおい、片思いセンチメンタルソング「0314」配信リリース
山崎あおい、夏の恋をさわやかに描く新曲「さよならセンチメント」MVティザー公開