ボブ・ディラン、ニュー・アルバム『テンペスト』は暗闇が支配?
先日、市民が受け取れる最高名誉賞“メダル・オブ・フリーダム”をオバマ大統領から受け取ったボブ・ディランの、35作目となるニュー・スタジオ・アルバム『テンペスト』の詳細が発表された。
9月11日に全米リリースされる『テンペスト』は、ストレートで物語的な作品が多く、97年の『タイム・アウト・オブ・マインド』、76年の『欲望』、64年の『アナザーサイド・オブ・ボブ・ディラン』の流れをくむアルバムだ。その主題となるのは、ジョン・レノンの死やタイタニック号沈没、裏切りの愛など。最近の3枚のアルバムと比べ明るさがなくなり、暗闇が支配するものになっている。
ビデオが解禁された「アーリー・ロマン・キングス」は、ロス・ロボスのデヴィッド・イダルゴをフィーチャーした12小節のブルース・ナンバー。アルバムにはこのイダルゴほか、ツアー・メンバーでもあるギタリストのチャーリー・セクストンやステュ・キンボール、スティール・ギターのドニー・ヘロン、ベースのトニー・ガーナー、ドラムのジョージ・G.リセリが参加している。なお、イギリス・フォークをルーツにしたナンバーで、バンジョーやフィドルが使われている「スカーレット・タウン」も直に公開される予定だという。
この他にも注目曲として挙げられているのが、14分におよぶタイトル・トラック「テンペスト」。コーラスもなく45小節、ディランの歌声がタイタニック号の悲劇を淡々と語っている。また、ラストの「ロール・オン・ジョン」はジョン・レノンに捧げたナンバーで、ある1小節ではビートルズの「カム・トゥゲザー」、「ジョンとヨーコのバラード」、「スロー・ダウン」を引用し、抽象性と史実を組み合わせたバラードとなっている。
◆ニュース提供:ビルボード
◆BARKSビルボード・デイリーニュース・チャンネル
この記事の関連情報
ボブ・ディランのバイオグラフィ映画『A COMPLETE UNKNOWN』、予告編公開
ヒューイ・ルイス、ボブ・ディランが彼のために作ってくれた曲を紛失
ボブ・ディラン、「アナザーストーリーズ」でノーベル文学賞受賞の“原点”のステージを紐解く
ボブ・ディランとロバート・プラント、ウィリー・ネルソン主催のフェスティバル・ツアーに参加
ダフ・マッケイガン、ボブ・ディランからの賛辞に共作を申し出る
ボブ・ディラン、『コンプリート武道館』制作関係者が秘話語るイベント開催決定。100名招待
ボブ・ディラン『コンプリート武道館』、ディランを愛する人々からのコメント第二弾公開
ボブ・ディラン、初来日武道館公演『コンプリート武道館』11月15日発売
ボブ・ディラン、<Farm Aid>にサプライズ出演