コルグのKRONOSが巨大なサンプル作成をサポートする特別なバージョン・アップ、システム・バージョン2.0登場

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コルグは、ミュージック・ワークステーション「KRONOS」の新たな魅力を引き出すシステム・バージョン2.0をリリースする。

2011年の登場以来、完成度を高めるために進化を続けるKRONOSの次なる目標は、ミュージック・ワークステーションの頂点として、最強のサンプラー機能を手に入れることだった。今回登場となるSystem Version 2.0ではユーザー自身による大容量サンプル・ライブラリーの作成が可能になり、まさにこれ一台ですべてが完結するものとなった。KRONOSシステム・バージョン2.0は2012年8月上旬より、無償ダウンロードを予定している。

システム・バージョン2.0では、ユーザー・サンプル・バンク機能を搭載、ユーザー自身による大容量サンプル・ライブラリーの作成が可能になるほか、内蔵SSDの増設が可能になりKRONOS Sound LibrariesやKARO Sound Librariesによる膨大な拡張音色ライブラリーに対応。また、KRONOSとコンピューターとの高速なデータ転送を実現したUSB Ethernet機能を搭載する。各新機能の詳細は以下のとおり。

KRONOS System Version 2.0には、新開発の「ユーザー・サンプル・バンク機能」を装備。1つのサンプル・ファイルにおいて最大で6時間以上(モノラル録音時。ステレオだとその半分)という、従来の単体サンプラー機では考えられなかった長尺のサウンドを録音することが可能。何十分もあるような長尺のSEを各鍵盤に並べたり、あるいは市販のサンプル・ライブラリーを取り込むことによって、これまで複数の機材が必要だった現場もこれ一台でまかなえる。サンプラーに常につきまとう録音時間の問題を大きく取り払ったことにより、アイデア次第で新たな使い方も生まれてくるはず。またこれらのサンプルは、ドラムキットやHD-1、STR-1、MOD-7プログラム、ウェーブ・シーケンスに使用可能だ。

続いては、内蔵SSDの増設だ。KRONOS登場以降、着々とリリースを続ける拡張音源ライブラリーKRONOS Sound Libraries。そして2012年3月より、ドイツKARO 社によるKARO Sound Libraries が新たに仲間入りし、すでに20種類を越える充実のラインナップを誇る。これら本体内のプリロード・プログラムとはひと味違う、個性的なセレクトで構成されるこのライブラリーを思う存分利用できるように、KRONOS System Version 2.0のリリースに合わせて、内蔵SSDの有償増設サービスを開始する(2012年8月下旬開始予定)。詳細については、後日コルグ・ホームページやユーザーへのメールで案内される。

PCとのシステム構築には、USB Ethernet機能がうれしい機能追加となるだろう。これは、KRONOSとコンピューターとの高速なデータ転送を実現する機能。USB Ethernet機能により、市販のUSB Ethernetアダプターを使用して、KRONOSとコンピューター間での高速かつ簡単なファイル/データ転送を実現。転送には各種OSでの標準的なftpソフトウエアが使用できる。これによりコンピューター上へのバックアップ・ファイルの作成、コンピューターからKRONOSへの高速なサンプル転送、によるKRONOS本体内のディスク上の管理などが可能。コンピューターとの連携を高めることによって、音楽制作システムの構築に一段と貢献する。

KRONOSの新モデルとして「KRONOS X」の登場がアナウンスされたが、その主要な新機能を従来モデルでも使えるようになる今回のシステム・バージョンアップ。システム・バージョン2.0はユーザー登録すれば無償でダウンロードが可能になる。登録が済んでいない人はこの機会に登録を。

◆KRONOS System Version 2.0 製品詳細ページ
◆KRONOS製品詳細ページ
◆コルグ
◆コルグのワークステーションが容量倍増、サンプラー機能やシグネチャーサウンド多数を搭載して新登場「KRONOS X」
◆BARKS 楽器チャンネル
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