ADAPTER。【インタビュー】アニメ「BRAVE10」の霜月かいり描き下ろしジャケによる福助。ワールド全開のベストアルバム
ADAPTER。は、メトロノームのギタリストである福助。のソロプロジェクト。現在、バンドは活動休止中だが、そのバンドの現役時代から続けていたADAPTER。がベストアルバム『頂門之十三針。』をリリースする。この作品にはアニメ『BRAVE10』のエンディングテーマとして使用されていた「艶男-adeosu-」も収録。三味線や尺八等、イントロからいきなり和楽器を盛り込んだこの楽曲を入り口として、デジタルと泣きのメロディが絡んだ福助。ワールドを全力で伝える渾身の13曲が揃った1枚になっている。その福助。に、アルバムについて肉薄するロングインタビューをどうぞ。
◆ADAPTER。『頂門之十三針。』~拡大画像~
――ADAPTER。は福助。さんのソロユニットということですが、福助。さん自身の音楽遍歴からお聞きしたいんですけど、もともとはメトロノームというバンドのギタリストとして活動していたんですよね。
福助。:はい。バンドは3年くらい前に活動休止したんですけど。音楽に触れたきっかけは、父親が車の中でかけていた日本の音楽ですね。ラジオじゃなく、サザンオールスターズとかラッツ&スターとか、そういう人の曲を父が自分で編集して録音したテープをいつも流していたんですよ。そういう父だから、漫画なんかも好きで、「コブラ」とか「愛と誠」とか全巻揃ってましたね。そういう遊び心ある親の元で育ったので、若かりし頃から自由奔放に好きなことをやらせてもらえて。親の影響もあったのか、自分で聴く音楽も洋楽ではなく邦楽ばかりでしたね。歌詞の意味がわからないとつまらないですし。
――楽器をやる人って、歌詞を重視するよりもサウンド嗜好が強い人が多いですけど、もしかして歌詞を聞いてしまうタイプですか?
福助。:そうですね。唄えないとつまらないじゃないですか。歌と音楽はセットって感じなんです。自分で書く歌詞も日本語ですしね。だけど、ADAPTER。をはじめたときに、カッコいいユニットにしようと思って、最初の作品『SOUND SELECT』は、曲のタイトルも英語にしたんですよ。でも挫折しました。歌がぜんぜん入ってない作品だったんですけど、題名がまず覚えられない(笑)。この作品だけがブレてて、それ以降はブレずに統一して和風になっています。やっぱり戻りましたね。
――戻るということは、和風というのは元々好きだったんですね。
福助。:純和風な三味線や琴は聴いたりはしないんですね。楽曲の中にもそういうものはそんなに入ってないんですけど、自分で思うに、J-POPや日本の音楽ばかりを聴いて来たせいか、気持ち、メロディが演歌調になるというか(笑)。他の人と同じコード進行だったとしても、放っておくと、そういう風になってっちゃうんです。
――「泣き」が入るんですね。
福助。:はい。なので、僕は、昔から狙ったものを作るのが不得意なんです。やったとしても、完全に違うものになっちゃう。一般的に普通なものは、まるでできていないという感じですね。どうしてもこうなっちゃう(笑)。ないものねだりではありますけど、もうちょっとなんでも器用にできるといいんですけどね。
――好きなものを一途に続けるほうが、残って行くと思いますよ。しかも、今回はベスト盤ということで。ADAPTER。のヒストリーでもありますね。
福助。:初期のADAPTER。は、メトロノームの活動と並行していたので、バンドではできない実験的なものを自由にやろうってことでスタートしたんです。だから、歌も入ってないし、自分しかわからないようなものを作ってたんです。その次に作ったのは、一人でやってるのは寂しいなぁということで、バンドのメンバーをいろんなところからかき集めて、5人体制くらいの編成で作り上げたんですね。その次の作品から、メトロノームが活動休止しちゃったので、“次は自分も納得できて、周りの人に聴いてもらっても耳障りの良い歌モノを突き詰めよう”と。それで、『艶。』や『宴。』ができていったんです。
――ADAPTER。としての芯も定まったのがそこらへんですか?
福助。:一番、世間に向ける量が増えたアルバムって感じですね。自分の中だけで終わっていない。それを始めたのが3年前なんです。
――今作は、その中の作品から選んだ13曲なんですね。
福助。:はい。自分がなんとなく最近でもちゃんとライヴでやっているような曲と自分が好きな曲をミックスした感じですね。
――タイトルの「頂門之十三針。」は中国の故事成語からきているんですよね。
福助。:そうです。元々は“頂門の一針”っていう言葉なんですけどね。
――人の急所を突くような厳しい戒めという意味ですよね。
福助。:そのニュアンスを変えて、それくらい心に響けばいいなと。
――このジャケットはアニメ「BRAVE10」の霜月かいりさんの描き下ろしということですね。
福助。:そうなんです。1曲目の「艶男。-adeosu-」という曲が、「BRAVE10」のエンディングに使われていたという縁もまずはあるんですけど、Twitterで仲良くなって。そのうち、なぜか一緒に飲むことになって意気投合して、「ジャケット書いてくれませんか?」って直談判したら、「いいですよ」って決まっちゃったんです。
――へぇ~。縁ですね。その「艶男。-adeosu-」は、いきなり和楽器からスタートしますけど、和楽器とロックサウンドは合いますよね。聴いていると「Opponent of gentleness」辺りではUKロック的なスケール感もあったりしますし。UKロックの泣きと、和の泣きって通じるものがあるんだなぁと思いました。
福助。:ちょうどその当時、バンドでもそういう音がブームだったんですけど、和のメロディと共通するものを僕も感じていたんでしょうね。一見違って見えても、通して聴くと筋が見えると思います。本当は、このベストだけではなく、聴いてもらいたいものはたくさんあるんですけど、そんなことを言ってたら収集がつかなくなってしまいますから。
――歌詞も独特だけど、ストレートなんですよね。毒もあって、温くない。
福助。:言葉がストレートなのに内容はまっすぐには立ててないんです(笑)。なので、簡単なのかあやふやなのかわからない。
――行間から読み取るようなものもありますね。
福助。:それもありますね。「僕の嘘に騙されるな」とかは結構ユルいほうではあると思うんですけど。
――でも裏を読みたくなるような歌詞ですよ(笑)。真意を探り始めると、ぜんぜんユルくないです。
福助。:人によってまるで違う解釈になるようなのがいいような気がします。僕自身、もともと、人の意見に自分の意見をぶつけて行くようなタイプではないので、その人はそう思ってるんだなって思うタイプなんですよ。だから、聴いた人がそれぞれ思うことが一番いいんじゃないかと思います。
――「優しさの代償」は新曲ですね。
福助。:このアルバムを聴けば、ライヴに来たときに、だいたい楽しめるようなものにしたかったんですね。だから、ライヴでよくやるような曲を入れたいという思いだったんです。だったら、ライヴ感のある新曲を入れたいと思って、この曲を新曲として入れました。他にも候補はあったんですけど、一番バンドっぽいのがこの曲だったんですよ。
――歌詞がかなり鋭いですよね。
福助。:最近、暗い歌詞を書くようになってきたんですよ。
――なぜですか?
福助。:なんでですかね?(笑)バンドが活動休止して、ADAPTER。がメインの活動になったときは、愛の歌を唄いたいと思ってたんです。でも、やっていくうちに変わって行くじゃないですか。それがなぜか暗い方向になってきちゃったんですよね。
――メッセージ性が強いなぁと思いましたけど。
福助。:ベストのために作った、他の新曲の中には、今後出すであろうドップリ暗いやつもあるので、それへの布石というか。基本的には僕は前向きで明るいタイプなんですよ。暗いことはすぐに忘れるし。だから、最近の歌詞も暗いけどネガティヴではないと思うんですよ。
――まぁ、名前からしてネガティヴな響きがありませんからね。
福助。:ははは(笑)。福助。なんて歌舞伎役者か僕くらいですからね。これは有頂天の曲のタイトルからとったんですよ。あ、これを書いておいて欲しいんですけど、ADAPTER。の最後の「。」にも意味があるんですよ。最初は平仮名かカタカナにしようかと思ったんですけど、やっぱり英語のほうが素敵だなぁと思って、全部英語にしてみたら、初めて見る人が、日本人か外国人かわからないじゃないですか。でも全角の「。」を入れることによって、英語表記だと出て来ないので、日本人ですということを現している「。」なんです。
――なるほど。こうして改めてベスト盤が出来ると、「ずいぶん作ったなぁ」なんて思いませんか?
福助。:思いますねぇ。あとは音に関してなんですけど、前の曲って、普段の生活の中で聴かないんですよ。改めて聴き直すと、ここをこういう風にしたいというのもありましたけど、この音、もう一回使いたいなっていう発見もありましたね。周りにも聴いてほしいけど、自分でも再確認できて良かったです。その時の流行で自分から出て来たことが意外にも良かったりするので、また新しい曲でも使おうって思いますし。昔作っていた曲の中で、カッコいいなと思う音を、今出してみると、今寄りにまた変わって、自分で使おうとしていることに気付くんです。ただ引用するんじゃなくて、新しく、そういう風にカッコいいって感じられるものを出せる状況になっているかなっていう自分を再確認できたのが嬉しいですよね。
――自分がちゃんと経験値を積んでいたことに気付けるって素敵なことですよね。
福助。:はい。今でも自分がカッコいいって思える音が出ているっていうことは、このベスト盤を聴いてくれる人に対して、恥ずかしくないものを作ってきたんだなって思いますね。
取材・文●大橋美貴子
BEST Album『頂門之十三針。』
2012.07.04発売
HMCH-1066 ¥2,625(tax in)
01.艶男。-adeosu-
02.僕の嘘に騙されるな 0.5
03.僕の声
04.Please Please You
05.Opponent of gentleness
06.Try again 03
07.僕のLIFE
08.優しさの代償
09.祭り
10.ハッピーラウンド 02
11.Final answer
12.推論機構
13.はじめの一歩
<ADAPTER。3周年w ツキ2De2マン企画「縁。-enishi-」>
7月08日(日) 渋谷BOXX
7月20日(金) 新宿MARZ
8月04日(土) 上野BRASH
8月18日(土) 渋谷BOXX
9月02日(日) 渋谷BOXX
9月23日(日) 高円寺HIGH
10月14日(日) 渋谷BOXX
11月03日(土) 渋谷BOXX
<ADAPTER。3周年と7周年を祝う会。>
7月28日(土)高円寺HIGH
<ART POP ENTERTAINMENT PRESENTS CRUSH OF MODE-HYPER HOT SUMMER'12->
7月29日(日)Shibuya O-EAST
8月24日(金)名古屋E.L.L
8月25日(土)心斎橋BIGCAT
<インストアイベント>
7月06日(金)19:00~ブランドエックス
7月07日(土)21:00~タワーレコード新宿店
7月15日(日)18:00~アニメイト横浜店
7月16日(月・祝)14:00~渋谷ZEAL LINK
8月11日(土)18:00~ライカエジソン東京店
8月23日(木)18:00~ライカエジソン名古屋店
8月26日(日)14:00~ライカエジソン大阪店
8月26日(日)16:00~大阪ジールリンク
◆ADAPTER。 オフィシャルサイト
◆ADAPTER。『頂門之十三針。』~拡大画像~
――ADAPTER。は福助。さんのソロユニットということですが、福助。さん自身の音楽遍歴からお聞きしたいんですけど、もともとはメトロノームというバンドのギタリストとして活動していたんですよね。
福助。:はい。バンドは3年くらい前に活動休止したんですけど。音楽に触れたきっかけは、父親が車の中でかけていた日本の音楽ですね。ラジオじゃなく、サザンオールスターズとかラッツ&スターとか、そういう人の曲を父が自分で編集して録音したテープをいつも流していたんですよ。そういう父だから、漫画なんかも好きで、「コブラ」とか「愛と誠」とか全巻揃ってましたね。そういう遊び心ある親の元で育ったので、若かりし頃から自由奔放に好きなことをやらせてもらえて。親の影響もあったのか、自分で聴く音楽も洋楽ではなく邦楽ばかりでしたね。歌詞の意味がわからないとつまらないですし。
――楽器をやる人って、歌詞を重視するよりもサウンド嗜好が強い人が多いですけど、もしかして歌詞を聞いてしまうタイプですか?
福助。:そうですね。唄えないとつまらないじゃないですか。歌と音楽はセットって感じなんです。自分で書く歌詞も日本語ですしね。だけど、ADAPTER。をはじめたときに、カッコいいユニットにしようと思って、最初の作品『SOUND SELECT』は、曲のタイトルも英語にしたんですよ。でも挫折しました。歌がぜんぜん入ってない作品だったんですけど、題名がまず覚えられない(笑)。この作品だけがブレてて、それ以降はブレずに統一して和風になっています。やっぱり戻りましたね。
――戻るということは、和風というのは元々好きだったんですね。
福助。:純和風な三味線や琴は聴いたりはしないんですね。楽曲の中にもそういうものはそんなに入ってないんですけど、自分で思うに、J-POPや日本の音楽ばかりを聴いて来たせいか、気持ち、メロディが演歌調になるというか(笑)。他の人と同じコード進行だったとしても、放っておくと、そういう風になってっちゃうんです。
――「泣き」が入るんですね。
福助。:はい。なので、僕は、昔から狙ったものを作るのが不得意なんです。やったとしても、完全に違うものになっちゃう。一般的に普通なものは、まるでできていないという感じですね。どうしてもこうなっちゃう(笑)。ないものねだりではありますけど、もうちょっとなんでも器用にできるといいんですけどね。
――好きなものを一途に続けるほうが、残って行くと思いますよ。しかも、今回はベスト盤ということで。ADAPTER。のヒストリーでもありますね。
福助。:初期のADAPTER。は、メトロノームの活動と並行していたので、バンドではできない実験的なものを自由にやろうってことでスタートしたんです。だから、歌も入ってないし、自分しかわからないようなものを作ってたんです。その次に作ったのは、一人でやってるのは寂しいなぁということで、バンドのメンバーをいろんなところからかき集めて、5人体制くらいの編成で作り上げたんですね。その次の作品から、メトロノームが活動休止しちゃったので、“次は自分も納得できて、周りの人に聴いてもらっても耳障りの良い歌モノを突き詰めよう”と。それで、『艶。』や『宴。』ができていったんです。
――ADAPTER。としての芯も定まったのがそこらへんですか?
福助。:一番、世間に向ける量が増えたアルバムって感じですね。自分の中だけで終わっていない。それを始めたのが3年前なんです。
――今作は、その中の作品から選んだ13曲なんですね。
福助。:はい。自分がなんとなく最近でもちゃんとライヴでやっているような曲と自分が好きな曲をミックスした感じですね。
――タイトルの「頂門之十三針。」は中国の故事成語からきているんですよね。
福助。:そうです。元々は“頂門の一針”っていう言葉なんですけどね。
――人の急所を突くような厳しい戒めという意味ですよね。
福助。:そのニュアンスを変えて、それくらい心に響けばいいなと。
――このジャケットはアニメ「BRAVE10」の霜月かいりさんの描き下ろしということですね。
福助。:そうなんです。1曲目の「艶男。-adeosu-」という曲が、「BRAVE10」のエンディングに使われていたという縁もまずはあるんですけど、Twitterで仲良くなって。そのうち、なぜか一緒に飲むことになって意気投合して、「ジャケット書いてくれませんか?」って直談判したら、「いいですよ」って決まっちゃったんです。
――へぇ~。縁ですね。その「艶男。-adeosu-」は、いきなり和楽器からスタートしますけど、和楽器とロックサウンドは合いますよね。聴いていると「Opponent of gentleness」辺りではUKロック的なスケール感もあったりしますし。UKロックの泣きと、和の泣きって通じるものがあるんだなぁと思いました。
福助。:ちょうどその当時、バンドでもそういう音がブームだったんですけど、和のメロディと共通するものを僕も感じていたんでしょうね。一見違って見えても、通して聴くと筋が見えると思います。本当は、このベストだけではなく、聴いてもらいたいものはたくさんあるんですけど、そんなことを言ってたら収集がつかなくなってしまいますから。
――歌詞も独特だけど、ストレートなんですよね。毒もあって、温くない。
福助。:言葉がストレートなのに内容はまっすぐには立ててないんです(笑)。なので、簡単なのかあやふやなのかわからない。
――行間から読み取るようなものもありますね。
福助。:それもありますね。「僕の嘘に騙されるな」とかは結構ユルいほうではあると思うんですけど。
――でも裏を読みたくなるような歌詞ですよ(笑)。真意を探り始めると、ぜんぜんユルくないです。
福助。:人によってまるで違う解釈になるようなのがいいような気がします。僕自身、もともと、人の意見に自分の意見をぶつけて行くようなタイプではないので、その人はそう思ってるんだなって思うタイプなんですよ。だから、聴いた人がそれぞれ思うことが一番いいんじゃないかと思います。
――「優しさの代償」は新曲ですね。
福助。:このアルバムを聴けば、ライヴに来たときに、だいたい楽しめるようなものにしたかったんですね。だから、ライヴでよくやるような曲を入れたいという思いだったんです。だったら、ライヴ感のある新曲を入れたいと思って、この曲を新曲として入れました。他にも候補はあったんですけど、一番バンドっぽいのがこの曲だったんですよ。
――歌詞がかなり鋭いですよね。
福助。:最近、暗い歌詞を書くようになってきたんですよ。
――なぜですか?
福助。:なんでですかね?(笑)バンドが活動休止して、ADAPTER。がメインの活動になったときは、愛の歌を唄いたいと思ってたんです。でも、やっていくうちに変わって行くじゃないですか。それがなぜか暗い方向になってきちゃったんですよね。
――メッセージ性が強いなぁと思いましたけど。
福助。:ベストのために作った、他の新曲の中には、今後出すであろうドップリ暗いやつもあるので、それへの布石というか。基本的には僕は前向きで明るいタイプなんですよ。暗いことはすぐに忘れるし。だから、最近の歌詞も暗いけどネガティヴではないと思うんですよ。
――まぁ、名前からしてネガティヴな響きがありませんからね。
福助。:ははは(笑)。福助。なんて歌舞伎役者か僕くらいですからね。これは有頂天の曲のタイトルからとったんですよ。あ、これを書いておいて欲しいんですけど、ADAPTER。の最後の「。」にも意味があるんですよ。最初は平仮名かカタカナにしようかと思ったんですけど、やっぱり英語のほうが素敵だなぁと思って、全部英語にしてみたら、初めて見る人が、日本人か外国人かわからないじゃないですか。でも全角の「。」を入れることによって、英語表記だと出て来ないので、日本人ですということを現している「。」なんです。
――なるほど。こうして改めてベスト盤が出来ると、「ずいぶん作ったなぁ」なんて思いませんか?
福助。:思いますねぇ。あとは音に関してなんですけど、前の曲って、普段の生活の中で聴かないんですよ。改めて聴き直すと、ここをこういう風にしたいというのもありましたけど、この音、もう一回使いたいなっていう発見もありましたね。周りにも聴いてほしいけど、自分でも再確認できて良かったです。その時の流行で自分から出て来たことが意外にも良かったりするので、また新しい曲でも使おうって思いますし。昔作っていた曲の中で、カッコいいなと思う音を、今出してみると、今寄りにまた変わって、自分で使おうとしていることに気付くんです。ただ引用するんじゃなくて、新しく、そういう風にカッコいいって感じられるものを出せる状況になっているかなっていう自分を再確認できたのが嬉しいですよね。
――自分がちゃんと経験値を積んでいたことに気付けるって素敵なことですよね。
福助。:はい。今でも自分がカッコいいって思える音が出ているっていうことは、このベスト盤を聴いてくれる人に対して、恥ずかしくないものを作ってきたんだなって思いますね。
取材・文●大橋美貴子
BEST Album『頂門之十三針。』
2012.07.04発売
HMCH-1066 ¥2,625(tax in)
01.艶男。-adeosu-
02.僕の嘘に騙されるな 0.5
03.僕の声
04.Please Please You
05.Opponent of gentleness
06.Try again 03
07.僕のLIFE
08.優しさの代償
09.祭り
10.ハッピーラウンド 02
11.Final answer
12.推論機構
13.はじめの一歩
<ADAPTER。3周年w ツキ2De2マン企画「縁。-enishi-」>
7月08日(日) 渋谷BOXX
7月20日(金) 新宿MARZ
8月04日(土) 上野BRASH
8月18日(土) 渋谷BOXX
9月02日(日) 渋谷BOXX
9月23日(日) 高円寺HIGH
10月14日(日) 渋谷BOXX
11月03日(土) 渋谷BOXX
<ADAPTER。3周年と7周年を祝う会。>
7月28日(土)高円寺HIGH
<ART POP ENTERTAINMENT PRESENTS CRUSH OF MODE-HYPER HOT SUMMER'12->
7月29日(日)Shibuya O-EAST
8月24日(金)名古屋E.L.L
8月25日(土)心斎橋BIGCAT
<インストアイベント>
7月06日(金)19:00~ブランドエックス
7月07日(土)21:00~タワーレコード新宿店
7月15日(日)18:00~アニメイト横浜店
7月16日(月・祝)14:00~渋谷ZEAL LINK
8月11日(土)18:00~ライカエジソン東京店
8月23日(木)18:00~ライカエジソン名古屋店
8月26日(日)14:00~ライカエジソン大阪店
8月26日(日)16:00~大阪ジールリンク
◆ADAPTER。 オフィシャルサイト