ナイトメア vs バロック<NATURAL BORN ERRORS>SPECIAL TALK

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ナイトメア vs バロック

ナイトメア vs バロック

INTERVIEW-2

圭:同じようにヴィジュアル系から影響受けてるんだろうけど、
お互い全然違うところをルーツに持って作ってると思う。

――そういうところは全然やり方違うんですね。では最近のお互いのライヴを観たことは?

圭:俺は節目節目のライヴはだいたい観てる。

怜:俺はこの間(5月18日)の、ZEPP TOKYOで初めてワンマン・ライヴを観たんだけど。昔もいまも“ナイトメア”って感じだったね。

RUKA:俺はJCB(現TOKYO DOME CITY HALL)のライヴDVD(『Re:First Live IN FUTURE 2012.1.6 Live at TOKYO DOME CITY HALL』)を観させてもらったんだけど。まずやってる曲にちょっと感動しつつ、あれ、ヴォーカルさんこんなに好青年だったかな? って(一同笑)。昔は白や赤のコンタクト入れて凄かったの。

怜:特にイベントに出るときはそうだった(笑)。

圭:ちょっと違うけど、ルックス的にはヒッツー寄りだったもん。

YOMI:下駄履いてたし。

RUKA:そうそう! 途中で鍋とお玉持ってきて。それが今回のDVD観たら、スッゴイ爽やかになってたから、びっくりしたよ(笑)。

YOMI:俺もちょっとだけ観させてもらったんだけど。すごい上手くなってて。ウチの社長に“下手したらお前らやられるぞ”っていわれた(笑)。

――では、ヴォーカリストとしてお互い似ているところってあります?

怜:似てるのは身長だけっスね。

YOMI:あとは両極端かもしれない。

RUKA:例えると下北(怜)と新橋(YOMI)だな。

YOMI:新橋って……えっ!? 俺がオヤジってこと? もうちょっとないの? 大久保とかさ。

RUKA:それ思いっきり韓流だろ!

――じゃあRUKAさんがコンポーザーとして怜さんに曲を書くとしたら、どんな曲を歌わせてみたいですか?

RUKA:自分のテイストはあっても、ナイトメアに書いてるのとは違う、聴かせるミディアム曲。

――では、圭さんがYOMIさんに書くなら?

圭:俺もミディアム曲かな。

RUKA・YOMI:へぇーー。

圭:この間のZEPP観てて、アカペラ1本で歌ってるパート聴いていいなって思ったから。

――ではコンポーザー同士、どんな違いがあると思います?

RUKA:そこも下北と新橋だよ。俺はクダを巻く系だから(笑)。

圭:よく分かんない(笑)。同じようにヴィジュアル系から影響受けてるんだろうけど、お互い全然ヴィジュアル系の違うところをルーツに持って作ってると思う。

RUKA:面白い話があってね。前に、ナイトメアで“夏”をテーマに曲を作ってこいっていわれたことがあったの。そこで俺も咲人も、2人とも“夏の終わり”を書いてきて。圭はど真ん中の夏も書けるでしょ? 俺はそこが一番違う気がする。

YOMI:もしかしたら、RUKAさんと圭君が一緒にいっぱいしゃべるとか、
ナイトメアとバロックの絡みも見られるかもしれないよ(笑)。

――活動スタイルを較べると、ナイトメアはこれまでずっと走りっぱなしで、バロックはこのバンド名では途中お休みを挟んでの復活。こんな機会だから聞いてみようと思うんですが、ナイトメアとして正直、そういうお休み期間が羨ましいと思ったことは?

RUKA:羨ましい! 1年ぐらい俺フリーターやりたいもん。

圭:何したい? 何すんの?

RUKA:レジ打ち!! 好きじゃないけど、何も考えずレジ打ったり倉庫の流れ作業とかやりたい。

YOMI:俺は休んだらすぐダメ人間になると思うなぁ。まず体重気にしなくなるし。

RUKA:違うよ! まず洋服だよ、絶対! いまでも酷いんだから。

YOMI:これでもTPOに合わせてるよ?

RUKA:嘘だー。衝撃的だったのが、俺、前に駅から歩いてたら目の前から疲れたおじさんみたいな人が歩いてきて。よく見たらコイツ(YOMI)で。コイツがくったくたのスエットに、革ジャン着て歩いてくんだよ!

YOMI:だはははははー(大爆笑)。

圭:それ、俺のホテルの部屋着+ジーパンに匹敵するぐらい。

怜:なかなかないスタイルだね(笑)。

RUKA:そそっ。だから何よりも服だと思うよ。服は俺もダメになると思う。

YOMI:しかも、俺は学歴も無ければ資格もない。社会人経験なくて、朝も起きれないし。

怜:バンドなくなったら不安の塊だよね。

YOMI:バンドやってるからこそ、精神的に満たされるから。無くなると怖い。ずっと家に引きこもりそうで。

圭:俺らも完全にそのタイプなんだよ。でも、だからこうしてずっとバンドやってるっていうのが真実なんじゃないかな。これはRUKAさんとも話してたんだけど、最近って“ダメ人間”が少ないんですよ。今回のツアーのタイトルの<NATURAL BORN ERRERS>は“人間失格”というところから出てきた言葉なんだけど。最近のバンドマンって、バンドなくても生きていけそうじゃないですか? そこが俺らとは根本的に違う。バンド辞めたらどうなっちゃうんだろうっていう危うさ。それをもってる人たちがバンドやってるから。

RUKA:俺ら、クズの吹き溜まりっスからね。間違いなく。

圭:だってね、ちゃんと学校通えて、仕事できるなら、もっと金稼げる仕事ありますから。バンドやるよりも。あと俺らはまだね、音楽に夢があった時代に生きてるから。そこにすべてを賭ければいけるって信じてたから。そこが最近のバンドマンと違うんだと思います。

――なるほど。ではそんなバンドが一緒に東名阪を廻るツアーとなれば、何かとんでもないことが起こりそうな予感が……。

怜:初めて観るお客さんは、自由にそれぞれのバンドを楽しんでもらえればいいと思う。

圭:この2バンドが一緒にやること自体面白いと思うからね。2つ観れば共通点もあるだろうし、違うところもあるだろうし。

RUKA:嫌だっら最後まで観なくてもいいから。それぐらい自由に楽しんで!

YOMI:今回はとくにワンマンでは見られない、この2マンだからこそ見られるパフォーマンス。もしかしたら、RUKAさんと圭君が一緒にいっぱいしゃべるとか、そういうナイトメアとバロックの絡みも見られるかもしれないよ(笑)。

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