稲垣潤一、トークイベントで展開された贅沢なひととき

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6月13日、全編日本語詞による洋楽スタンダードナンバーのカバーアルバム『ある恋の物語 My Standard Collection』をリリースする稲垣潤一。それに先駆けて、6月9日(土)、お台場・ヴィーナス・フォートでアルバム発売記念トークイベント&握手会を開催した。

◆稲垣潤一アルバム発売記念トークイベント&握手会 拡大画像

ポップスやラテン、シャンソンや映画音楽などの洋楽スタンダードナンバーから、稲垣潤一のハイトーンボイスと世界観にマッチした楽曲をセレクト。そのすべてにポップスアレンジ&日本語詞を施したアルバムは、時代やジャンルを超え、僕らの物語として現代に鳴り響く。

この作品を制作するに至った経緯について稲垣潤一は、「昔は美空ひばりさんや江利チエミさんがよく洋楽スタンダード・ナンバーを日本語詞で歌われてましたが、最近はあまり見かけなくなり、だったら自分でやってみようかなと思った」と明かした。

イベント中盤には、アルバム収録曲とオリジナル楽曲とを聴き比べるコーナーを展開。フランク・シナトラが歌った「夜のストレンジャー」、映画音楽としても知られる「オルフェの唄」のヘレン・メレルのバージョン、サラ・ヴォーンが歌った「Tea For Two」といった楽曲と聴き比べながら、稲垣潤一自身が各曲への思い入れや解説を語ってくれる、なんとも贅沢なひとときが用意されていた。

自称稲垣潤一ファン歴30年の芥川賞作家、西村賢太氏がゲストとしてステージに登場したイベント後半。「皆さんのようなハイソサイエティの方から僕のようなゴキブリのような男までが稲垣さんのファン。これが稲垣さんファン層の裾野の広さということで、これからも僕もファンでいさせてください」と恐縮しながらのコメントに、客席には笑顔と拍手が広がった。そして、アルバムについては「最初の「007のテーマ~ロシアより愛を込めて」でガン!とやられました。それに「恋はリズムにのせて」や「ある恋の物語」が特に素晴らしい」と感想を述べた。また、原稿執筆中には、清書段階で必ず稲垣氏のCDを聴くという裏話を明かしてくれた西村氏は、「今日、稲垣さんから許可を得ましたので、次作の小説には稲垣さんの曲を登場させます」とコメントして会場を盛り上げた。

イベントの最後に稲垣潤一は、「2、3年くらい前から温めていたテーマで、今回念願叶って制作することができました。原曲を知っている方には、どうJ-POPに変わったかというところを聴いていただければ嬉しいし、原曲を知らない方には、新曲として聴いていただければと思います」とコメント。アルバムを様々な角度から解き明かしていくかのような内容に引き込まれた充実のイベントだった。

アルバム『ある恋の物語 My Standard Collection』は、著名作詞家やアレンジャー陣、尾崎亜美や沢田知可子、荻野目洋子など豪華ゲストアーティストを迎えて制作された全11曲を収録。大人の音楽ながらJ-POPといった、バラエティーに富んだ一枚に仕上がっている。

New Album『ある恋の物語 My Standard Collection』
2012年6月13日(水)リリース
【限定盤(CD+DVD)】UICZ-9050 \3,500(TAX IN)
【通常盤(CD)】UICZ-9050 \3,000(TAX IN)
1.007のテーマ・ロシアより愛をこめて
2.夜のストレンジャー
3.Tea For Two
4.男と女 Duet with 松田美緒
5.恋はリズムにのせて Duet with 荻野目洋子
6.Misty・J・I VERSION
7.Night And Day・J・I VERSION
8.ある恋の物語
9.オルフェの唄
10.恋心 Duet with 伊集院幸希
11.Dream
<DVD>
01.夜のストレンジャー MUSIC CLIP
02.特典映像(メイキング)

◆稲垣潤一 オフィシャルサイト
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