鬼束ちひろ、プレミアムなインストアライブでファンを圧倒
初の洋楽カバー・アルバム『FAMOUS MICROPHONE』のリリースを記念し、鬼束ちひろのインストア・ライブが6月6日タワーレコード渋谷店にて開催された。彼女がインストア・ライブを行うのはなんと約10年ぶりのことだ。
◆鬼束ちひろ画像
高橋 ROCK ME BABYの「カバーをできるのが本物のアーティストなんだ!」という呼びかけに会場のファンが応え、鬼束ちひろが登場。パフォーマンスはタック&パティのカバーで感銘を受けたというシンディ・ローパーの名曲「Time After Time」から幕を開けた。
MCでは「今日は声が枯れてるけど、それもプレミアム」と語り、サブタイトルの「生たまごを堕として」は自身の楽曲「帰り路をなくして」のパロディであることや、プレミアムのため身につけてきたという「壽」と書かれたイヤリングを披露、リラックスしたムードで会場を湧かせ「天才ピアニスト富樫春生!」とメンバーを紹介した。
「せっかくのプレミアムなので、アルバムとは一味ちがった表情で」とファン・サービスにあふれたプレミアム・アレンジで、プリテンダーズの「Brass In Pocket」はダンサブルに、ジョン・デンバーの「Take Me Home, Country Roads」はアカペラからカントリーな雰囲気で、続くイーグルスの「Desperado」では「I'm still desperado.(私はまだならず者よ。)」とボブ・ディラン風にしっとりと歌いあげた。本編最後のカーペンターズ「I Need ToBe In Love」は、敬愛するエイミー・ワインハウスばりのハスキー・ボイスでアップ・テンポなアレンジに会場が一体となった。
アンコールでは司会の高橋 ROCK ME BABYが「Desperado」の詩を紹介し、鬼束ちひろが再登場。「最近とんでもない“ろくでなし”に出会って」と話して、アンプラグドのアコースティック・ギターで新曲の「Wasted」を弾き語った。
鳴り止まない拍手に再々登場した鬼束ちひろは、ザ・ビートルズ「Mother Nature's Son」は映画『I am Sam』、レーナード・スキナード「Sweet Home Alabama」は映画『フォレスト・ガンプ』、ジョン・デンバーの「Take Me Home, Country Roads」はスタジオジブリの映画『耳をすませば』で出会ったことなどカバー・アルバムの制作秘話を明かし、「このあたりでドロンさせていただきます!」と惜しまれつつもプレミアムなステージを後にした。
さらに会場の外で出待ちしていたこの日誕生日迎えたファンに急遽「バースデー・ソング」を生歌でプレゼントするなど、最後まで彼女のファンへの熱い想いと風通しのよさを感じた一夜となった。
鬼束ちひろは今週末6月9日(土)のフジテレビ系「MUSIC FAIR」で約5年ぶりとなる地上波音楽番組への出演が予定されている。
CHIHIRO ONITSUKA Premium Live<生たまごを堕として>~「FAMOUS MICHROPHONE」Release Party~
2012年6月6日(水)
@タワーレコード渋谷店B1「STAGE ONE」
1.Time After Time
2.Brass In Pocket
3.Take Me Home, Country Roads
4.Desperado
5.I Need To Be In Love
アンコール
6.Wasted (新曲ギター弾き語り)
◆鬼束ちひろオフィシャルサイト
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