キャリー・アンダーウッド、アルバム『ブロウン・アウェイ』楽曲解説
キャリー・アンダーウッドの4作目のアルバムには誰もがぶっ飛ばされることだろう。14曲を共作しているアンダーウッドはこれまででもっとも冒険的な作品の中で、虐待、不倫、復讐、後悔などさまざまな感情的な話題に取り組んでいる。
2009年の『プレイ・オン』から2年半。NHLのスター、マイク・フィッシャーと結婚したばかりだから幸せいっぱいのアルバムになると思いきや、歌 はもっと深くてもっとカラフルなところから生まれてきているのだ。
すべてが真っ暗というわけではなく、『ブロウン・アウェイ』は人間の心理状態の複雑さを見事に反映している。
曲ごとの解説は次の通り。
1.「グッド・ガール」現在ホット・カントリー・チャートの8位。リード・シングルとなる元気のいいアップテンポの曲で、彼女は表向きとは全然違う男に
ついて警告している。
2.「ブロウン・アウェイ」マーク・ブライトのプロデュース。彼女の大胆な歌が映画的な曲を名曲に仕立て上げている。少女はサイクロン避難用地下室に立てこもり、アル中の父親を竜巻の通り道に置き去りにしてしまう。
3.「トゥ・ブラック・キャディラック」妻と愛人が浮気男のためにぶつかり合う。
4.「シー・ユー・アゲイン」信仰についてよく歌う彼女だが、愛する人との再会についてのこの歌は本当に天国の味わい。
5.「ドゥ・ユー・シンク・アバウト・ミー」キャッチーなコーラスの入った可愛い曲。女性は遠く過ぎ去った過去の恋愛のことを考えている。
6.「フォレヴァー・チェインジド」人生のはかなさと時間の容赦ない進行についてのバラード。涙なくしては聞けない。
7.「ノーバディ・エヴァー・トールド・ユー」華やかなメロディに包まれたポジティブな人生肯定アンセム。
8.「ワン・ウェイ・チケット」個人的な幸せを見つけることを歌った爽やかなこの曲を聞いたら、人生をくそまじめに考えることなどできない。
9.「サンク・ゴッド・フォー・ホームタウンズ」ノスタルジックなこの曲で彼女は小さな街の生活の素晴らしさを歌っている。
10.「グッド・イン・グッドバイ」アンダーウッド、ヒラリー・リンジー、ライアン・テダーの共作曲。二人の恋人たちのほろ苦い再会についての歌。
11.「リーヴ・ラヴ・アローン」クールでスワンプっぽいヴァイブの曲で、恋に溺れることについて告白している。
12.「キューピッズ・ガット・ア・ショットガン」ブラッド・ペイズリーのギターが楽しい気分を加えている。
13.「ワイン・アフター・ウィスキー」失恋と後悔のカントリー・バラード。彼女の声が心痛を見事に描き出している。
14.「フー・アー・ユー」ポップ・カントリーのラヴ・ソングとも信仰のアンセムとも取れるが、いずれにしても素晴らしい。
◆ニュース提供:ビルボード
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