コルグ、アナログシンセ「monotron DUO」「monotron DELAY」の回路図を公開

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コルグは、「monotron DUO」「monotron DELAY」の回路図を3月2日より公開した。

「monotron」、「monotribe」に引き続き、「monotron DUO」、「monotron DELAY」の回路図がコルグ・ホームページで公開された。これに合わせ、アナログ・シンセサイザー製品の回路図公開特設ページ「Analogue Ribbon Series : Schematic Archive」が設置されている。

コルグは、アナログ・シンセサイザー製品の回路を開示の目的として、「ユーザーの方々へ、実験やディスカッションのヒント/テーマとなる材料を提供することで、その好奇心欲求に応えること」を挙げている。発表資料に掲載されたコルグからのメッセージは、たいへん興味深い内容で、同社の姿勢と意気込みが伝わってくるもの。以下に全文を掲載する。

「当アーカイブでは、コルグのアナログ・シンセサイザー製品の回路を開示しています。ユーザーの方々へ、実験やディスカッションのヒント/テーマとなる材料を提供することで、その好奇心欲求に応えることを目的としています。

そもそも製品の内部回路を公開することは決して目新しいことではありません。数十年前のブラウン管のテレビの多くは、背面に回路図が記載されていました。しかし今やそういった製品は少なくなり、ブラックボックス化した製品が普及する現代では、当時の人々が共有していた“ハードウェアを所有する”という価値観は薄れつつあります。しかし、こと楽器においては、その価値観は非常に重要なものです。内部回路の公開は、その価値観を喚起するきっかけになるでしょう。

もちろん、全てのコルグ製品で同じように回路図を公開することはできません。公開できるものでも、安全性や保証の免責事項についてユーザーの方々にご理解いただく必要があります。ただしmonotronなどの製品は、その中身が極めてシンプルであるため、必要な技術的知識のハードルは低くなっています。

当アーカイブのきっかけとなった製品であるmonotronの製品コンセプトは、より多くの人々に、シンセシスの楽しさや喜びを届けること。当アーカイブで内部回路を開示することで、その楽しさや喜びを、より広く・より深く、感じ取ってもらえるはずです。」

アナログシンセの仕組みが知りたい、シンセを改造してみたいという人にはかっこうの材料となる今回の回路図公開。機械好きの人もぜひチャレンジを。なお、回路図の提供はPDFファイルでのダウンロードとなる。配布ページには、回路図の使用条件もあわせて記載されている。安全性や保証の免責事項についての理解のためにも一読のうえ利用してほしい。

◆monotron DUO
価格:4,935円
◆monotron DELAY
価格:4,935

◆Analogue Synth Series:Schematic Archive
◆monotron DUO 製品詳細ページ
◆monotron DELAY 製品詳細ページ
◆コルグ
◆BARKS 楽器チャンネル
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