1000say、半年間に渡るツアーの最終章がスタート

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1stフル・アルバム『APOLLON』を携えて、半年間に渡る全国ツアーを行なってきた1000sayが、そのツアーの最終章となる東名阪公演<「APOLLON」release tour~サイコの晩餐~>初日を3月4日(日)、渋谷CLUB QUATTROで迎えた。そのオフィシャル・レポートが到着した。

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2012年3月4日…奇しくも「one、two、three、four…」と、ステップアップにふさわしいめぐり合わせの日程のなか、バンド史上最大のキャパで臨んだ念願の渋谷CLUB QUATTRO公演。現メンバー結成から6年間、いつからか全員の指針となっていた会場でのライヴに、その思いは格別だ。

メンバー自らで工夫した、場内の注意事項を告げる影アナが、開演を今か今かと待つ会場の緊張感をふっと和らげると、場内拍手のなかメンバーが登場。

いつもと全く変わらず、矢継早やに曲が進行していく。特に奇をてらうことなく、気持ちの入った演奏が続く。そんななか、DrのNONが、ステージに上がる前からAPIが感激で目を潤ませていたことを暴露(笑)。照れ笑いしつつも今日の特別なステージを、メンバー4人それぞれが、飛びっきりの笑顔で、この瞬間を心から楽しんでいることが伝わってくる。

キラキラと放つ浮遊するポップな宇宙、女子ふたりのリズム隊が放つ強力で重厚なグルーヴに、ぐいぐい持って行かれるダンスビート、それらが混ざり合い心地よい空間を作る。

静なる銀髪の鍵盤、MICHELLEが客を煽り、MANのエッジが利いたギターが熱いエネルギーを放出する。気がつくと場内には巨大バルーンがところ狭しと飛び交い、埋め尽くすファンが、嬌声をあげるAPIといっしょにメロディを口ずさみ、MANとこぶしを振りかざしている。会場が1000sayワールド一色に染まる。

そして本編最後は、先に配信シングルとしてカットしたキラーチューン「流星DESTINY」。エレクトロポップビートに会場が揺れる。そしてアンコールは一転して、ラウドな展開へ。未発表曲「MICHELLE AGAINST THE MACHINE」ではハンドスピーカーを片手に、MICHELLEが弾ける。たちまちボルテージが最高潮に。

音楽が大好きで、みんな笑顔で楽しくて、ダンスビートに揺れる次世代ポップファンタジー。絶妙に絡み合う男女のツインヴォーカルに、硬質なダンスビート。メンバーの高いスキルに細部にまで行き届いた緻密な音の演出。どれもが満たされた時間は夢のように過ぎていく。

APIがライヴの終盤、渋谷CLUB QUATTROは、学生時代好きだったスーパーカーを観に来た思い出の会場と打ち明ける。彼らが牽引した日本のエレクトロロックシーンは時を経て、そしていまその音楽は形を変え、確実にここに継承されているのかもしれない。

半年間にわたるアルバム・リリース・ツアーのラスト<サイコの晩餐>ツアーは、この週末の名古屋、大阪で終了する。これから彼らがどこに向かうのか、何を生み出してくれるか、期待で胸が膨らむばかりだ。

写真●taca

1st full album
『APOLLON』
2011年10月12日発売
IKCQ-1007 ¥2,300(tax in)

<1st full Album「APOLLON」release tour~サイコの晩餐~>
3/04(日)渋谷CLUB QUATTRO (ワンマン)
3/10(土)名古屋アポロシアター
3/11(日)大阪福島2ndLINE

◆オフィシャル・サイト
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