シンディ・ローパー、変わらぬ日本の復興にかける想い
シンディ・ローパーが3月5日(月)、東日本大震災で津波の被害を受けた宮城県石巻市立大街道小学校を訪れ、子どもたちに桜の苗木10本と元気を贈った。
◆シンディ・ローパー画像
2011年3月11日、日本公演のために来日したシンディは、我々日本人と一緒に震災を目の当たりにした。多くの外国人が日本を離れる中にあって彼女は「こういう時こそ音楽で力を与えたい」と帰国せずに公演と募金活動を行ってくれた。
あれから1年が経ち、シンディは再びツアーのために日本を訪れ、過密なスケジュールの中の唯一のオフを返上し作詞家の湯川れい子とともに石巻市へ向かった。今回訪れた石巻市立大街道小学校は、震災時に津波で校舎の1階が水没し、児童や近隣からの避難民500人が屋上に孤立してSOSの文字を掲げて救出を待った場所である。シンディは151人の児童が待つ体育館に両手を振りながら現れ、大きな手拍子に合わせて「ガールズ・ジャスト・ワナ・ハヴ・ファン」の生歌を披露した。シンディは生徒一人一人とサインや握手を行い、温かい交流を持った。
また、シンディは子どもたちに「寄付金ではなく形に残るものを」と桜の苗木(1.5m)10本を手渡し、復興のシンボルとしての願いをこめた。子どもたちは「もとの石巻に戻って、桜をみんなで見られるように、育てていきたいです」と話した。また、同小学校の校長先生は「世界的スターであるシンディ・ローパーが来校する、というご提案をいただいて大変驚きましたが、何よりも、直接子供たちに声をかけていただけることが励みになります。震災以来、世界中からメッセージはいただいたのですが、ご本人がいらっしゃるということはないので、日本に来てくれて言葉をかけていただけることが本当にありがたいです。」と語った。
「今回、湯川れい子さんのサポート、コーディネートでこの訪問が実現した。木を植える、育てるということは復興、再生という意味があります。瓦礫を集めて片付けてそこに土を入れて木を植えて育ててそこに高い防波堤を作れば、再び災難が起こらないように次の予防にする、災難に備えることにも繋がります。私が有名であるということを使って世界からこの地が注目され、忘れられないでさらに支援が集まれば、まさに私がここに来た意味があります。子供たちには、私たちが本当にみな子供たちのことを思っているということを分かって欲しい。」──シンディ・ローパー
シンディは3月7日(水)から新潟公演を皮切りにJAPAN TOURをスタートさせる。震災からちょうど1年となる2012年3月11日には、東京・Bunkamura オーチャードホールでコンサートを開催する。このコンサートの模様は全国14ヶ所の劇場で同時生中継されるほか、被災地の宮城・石巻市、名取市、岩手・北上市、福島・福島市の4館では無料で中継される。被災県以外の会場での収益金は、日本赤十字社を通じて被災地に全額寄付される。
再来日を誓ったシンディの約束は果たされた。シンディが日本の復興にかける想いは、一年経った今もなお変わらない。
<シンディ・ローパー来日公演>
2012年03月07日(水) 新潟県民会館
2012年3月9日(金)Bunkamuraオーチャードホール
2012年3月10日(土)Bunkamuraオーチャードホール
2012年3月11日(日)Bunkamuraオーチャードホール
2012年3月13日(火)大阪国際会議場 メインホール
2012年3月15日(木)愛知県芸術劇場 大ホール
[問]キョードー東京 0570-064-708
http://www.cyndilauper-japantour.com/
◆シンディ・ローパー・オフィシャルサイト