DIR EN GREY、京の喉の障害により当面の活動を停止

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DIR EN GREYから衝撃的な情報が届いた。かねてから自身の喉に問題を抱えていたフロントマンの京が、担当医により「声帯結節・音声障害」であると診断され、しばらくの間、音楽活動の中断を余儀なくされることになった。これにより、3月から4月にかけて予定されていた全米ツアーも全日程がキャンセルとなり、以降の活動計画についても当面は白紙の状態に戻されることになるという。バンド側は現地のファン及び関係者に向け、以下のような声明文を発表している。

「ファンの皆様、関係者の皆様に心からお詫び申し上げます。バンドとして苦渋の決断である事をご理解頂きたいです。ファンの皆様のご支援に、いつも感謝しています」

今回の全米ツアーの一件については、これまで日本国内向けには正式告知されていなかったが、英国出身の人気若手バンド、ASKING ALEXANDRIAをヘッドライナーとする<The STILL RECKLESS Tour>(他にTRIVIUM等も参加)を軸とするもので、3月9日のカリフォルニア州チコを皮切りに、4月7日のケンタッキー州ルイヴィルまで、全米をサーキットするというもの。加えてそれ以外にも2本の単独公演が発表されていた。

去る1月22日には2008年発表のアルバム『UROBOROS』の世界観体現を主眼とする大阪城ホール公演<UROBOROS -that’s where the truth is->を成功に終わらせたばかり。同公演も含め、昨今のライヴでの京のヴォーカル・パフォーマンスには、喉の不調を感じさせる側面が少なからずあったが、結果的には長年の表現活動による喉の酷使により、しばらくの安静が必要とされる事態となった。また、今後の回復の度合い如何によっては手術を要することになる可能性もあるという。

これからの活動展開に注目していたファンには失望を隠せないところもあるはずだし、何よりも京自身の容態が気にかかるところだが、幸いにも日常生活に大きな支障はなく、まず現状として求められるのは「声を極力、使わないこと」であるという。過去にも彼の声帯炎などにより公演中止を余儀なくされたことのあるDIR EN GREYだが、今は何よりも京の喉の回復を待ち、万全の状態を整えることが先決だろう。そして我々もまた、これまで幾度も危機を乗り越えてきたこのバンドが次に目の前に現れる瞬間を心待ちにしていたいところである。

増田勇一

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