-異種格闘技対談-Ring【round2】第22回/ホリエアツシ(ent、ストレイテナー)
-異種格闘対談-Ring【round2】第22回
逹瑯(ムック/Vo)ゲスト ホリエアツシ(ent、STRAIGHTENER/Vo,G,Key)
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ホリエ:俺の場合、神秘性なんてものはないんだけど、なけなしの神秘性を守りたいんですよね。
逹瑯:俺的に、B型の女の子は、すっげぇ合うか全く合わないかどっちかですね(笑)。ホリエさん何型ですか?
ホリエ:僕はO型です。
逹瑯:O型の人はB型と相性いいっていいますよね。
ホリエ:そうですね、B型は付き合いやすいかもしれないですね。
逹瑯:O型の人って、自分が普段どっしりしてるタイプだから、女子には振り回されたいっていう人も多いんじゃないですかね。
ホリエ:あぁ、はいはいはい、そうかもしれないですね。
ホリエ:いえ、俺は全然振り回されたくないですね(笑)。
逹瑯:でもきっと、女子の我が侭を一番聞き入れてあげられてるんだろうなって思う。他の血液型の男子だと、振り回されてるっていう感じになるところを、O型男子は大らかで包容力があるから、振り回されてるっていう感覚じゃなく聞き入れてあげられてるんじゃないかなと思うなぁ。
ホリエ:なるほど。逹瑯さんは何型なんですか?
逹瑯:俺はA型です。
ホリエ:あ。え、あぁ。あははは。そうなんですね(笑)、はい、よろしくお願いします。
逹瑯:よろしくお願いします! ストレイテナーのメンバーさんって何型なんですか?
ホリエ:ウチはO型2人B型2人です。
逹瑯:すげぇなそれ(笑)。でも、やっぱO型とB型は相性いいんだな(納得)。
ホリエ:そうですね、うまいことやってますからね、10年以上(笑)。
逹瑯:なるほど。ウチはギターがO型ですけど、あと全員A型ですからね(笑)。それもすごいバランスですけど(笑)。ストレイテナーのジャケットってすごく気になってるんですけど、『STRAIGHTENER』(2011年8月3日発売)のジャケットの絵は誰が描いてるんですか?
ホリエ:あれはウチのドラムのナカヤマ(シンペイ)くんが描いてるんです。
逹瑯:すっごい上手いですね。俺、ずっと気になってたんですよ。
ホリエ:なるほど。最近はパソコンで描いてるらしいですけどね。
逹瑯:へぇ〜。パソコンで描いててあのフリーハンドのタッチってすごいなぁ。
ホリエ:最初は水彩絵の具で描こうと思ったらしいんですけどね。なんか時間がなかったみたいで(笑)。
逹瑯:へぇ。すごいな。俺、BUMP OF CHICKENの藤原(基央)さんの絵もすごいなって思ったんですけど、ナカヤマさんの絵もすごく上手いなぁって思ったんですよね。
ホリエ:BUMP OF CHICKEN、『THE LIVING DEAD』のときですか?
逹瑯:そうですそうです!
ホリエ:あのジャケット良かったですよね。俺も好きでした。鉛筆で描いてた感じの絵でしたよね。
ホリエ:好きですね。子供の頃はよく描いてましたよ。最近は全然描かなくなっちゃいましたけど。
逹瑯:昔、何描いてました?
ホリエ:漫画のタッチを真似して描いてたんですよ。『DRAGON BALL』とか『北斗の拳』とか(笑)。
逹瑯:『北斗の拳』!? めちゃめちゃ線多いじゃないですか!?
ホリエ:そうそう(笑)。シワとかも多いですよ(笑)。
逹瑯:俺も『DRAGON BALL』は死ぬほど描いてたなぁ。
ホリエ:当時は『DRAGON BALL』を描けば、みんなが喜んでくれるから描いてたんですよね。でも、『キャプテン翼』とか『北斗の拳』は自分的に線を一生懸命見て忠実に描くのが好きだったんです。
逹瑯:へぇ。俺、ホリエさんがソロでやってるentを聴かせてもらって思ったんですけど、こんなに静かで綺麗な曲を作る人だから、きっと普段から本当にもの静かな人なんだろうなって想像して来たんですけど。本当のところはどうなんですか?
ホリエ:あははは。いやいや(笑)。わりと静かですけど、淡々とお酒飲んで、お酒を飲んだときは淡々とはしゃぎますね(笑)。
逹瑯:淡々とはしゃぐ(笑)?
ホリエ:そう(笑)。暴れたりはしないですけど、淡々と酔って人をイジるのが好きなんですよ(笑)。
逹瑯:へぇ! 意外! なんか嫌なイジリ方しそうですね、それ(笑)。
ホリエ:あははは。そんなことないですよ、嫌なイジリ方しちゃったなって思ったら後でちゃんと謝りますから(笑)。
逹瑯:俺も酔うとよく人イジるんですよ。
ホリエ:イジリそうですもんね(笑)。
逹瑯:あ、分かりますぅ(笑)? そうなんですよ。すっごい人をイジるの好きなんで(笑)。でも、俺、結構“大丈夫”な範囲が広いっていうか、めったに怒らないんで、自分のものさしで“この程度なら大丈夫だろう”っていうイジリ方をしちゃうのとイジリすぎちゃう傾向にあるから、そこは最近反省すべき点だなって思ってるんですよ(笑)。
ホリエ:うんうん。自分が人をイジれる人は、自分もイジられても平気というか、キャパシティー広いけど、逆に人をイジらない人は、自分がイジられるのに慣れてないですからね。カチンときちゃうかもしれないですもんね。
逹瑯:そうなんですよ。そこの塩梅がね。
ホリエ:ボーダーラインが難しいですよね(笑)。
逹瑯:ねぇ(笑)。でも、俺はムックの他にまったく毛色の違うバンドなら遊びでやってもいいなって思うけど、絶対にソロはやらないからね、そこは確実に共通点じゃないかな。ソロって全部自分でやらなくちゃなんないから大変じゃないですか?
ホリエ:大変ですよ(笑)。
ホリエ:あんまりバンドに自分の趣味を持ち込むのはよくないなと思ったとこから始まったんですよ。entは本当に静かな世界観なんで、バンドのカラーではないし。もちろん、ストレイテナーにも静かな曲やメロウな曲やピアノ曲はあるんですけど、そればっかりっていう訳にはいかないし、やっぱりストレイテナーはバンド・サウンドでありたい、エモーショナルでありたいと思っているので。
逹瑯:でも、両方自分がメイン・コンポーザーでやんなくちゃいけないのって面倒くさくないですか? 俺、面倒くさがりやなんで、絶対にソロって無理なんですよね。ソロっていいなとも思うけど、面倒くさいから絶対にできない。“誰かやってくんねぇかな、俺のソロ!”って感じですもん(笑)。バンドはその点みんなの役割りがあるから楽しいというか。自分だけじゃないからね。
ホリエ:でも、僕も面倒くさがりやですよ。そこは共通点ですよ(笑)。僕も自分で打ち込んだりとかできないんで、エンジニアさんに打ち込んでもらって、僕はプレイして、こういうふうに構築して行きますっていうのを伝えて形にしてもらってるんです。全部を自分1人でやる人は、打込みも全部自分でパソコンでやってますからね。それはすごいなって思いますね。僕の場合は相手がいないとできないんで、そこはバンドと同じですね。
逹瑯:なるほど。あと、怖いのは、自分の曲や唄を客観視してもらえず世に出ちゃうのが怖い。バンドだといろいろな人が意見してくれて、ウチのメイン・コンポーザーであるギターとかに“今の歌い方じゃ伝わらないから、もっとこんな感じで歌ってみて”って言われたりすると見つめ直せるんですよ、自分の唄を。けど、ソロとなると自分自身をジャッジしなくちゃなんない訳で。それが怖いんですよね。全部を自分でやっちゃうとオナニーになっちゃうから。ホリエさんの場合は一緒にやってくれるエンジニアさんがいるからそうはならないですもんね。
ホリエ:そうですね。まるめたティッシュみたいなのがいっぱいできてもね(笑)。
逹瑯:そうそう(笑)。自分的にはめちゃめちゃすげぇと思ってる丸めたティッシュを人に胸張って“どう?”って見せても、見せられた方は困っちゃうっていう(笑)。
ホリエ:そうですよね(笑)。
逹瑯:entって“アンビエント”のエントなんですか?
ホリエ:いや。『ロード・オブ・ザ・リング』の中に出てくる木なんです。喋る木。後半に出てくるめちゃめちゃ強い奴で、中立な立場を守ってきたんですけど、最後には闘うっていう。
逹瑯:いましたね〜! 木の精霊みたいなね! ウチら世代で言うところの、じゃじゃ丸、ピッコロ、ポロリに出てくる木の精霊みたいなのいましたよね!!
ホリエ:あははは。そうですそうです。今の世代で言うと、ラーメンズの片桐さんっていう(笑)。
逹瑯:はいはい(笑)。っていうか、ラーメンズとか好きそうですね!
ホリエ:ラーメンズはウチのギターが大好きですね。よくツイッターでラーメンズのネタを書いてたりするんですけど、なんだかよく分からなくて聞いたらラーメンズのネタだったっていうことが何回か(笑)。
逹瑯:あははは。ホリエさん、ツイッターやってるんですか?
ホリエ:いや、僕はやってないです。
逹瑯:なんでやらないんですか?
ホリエ:なんか怖いんですよね。
逹瑯:何が怖いんですか?
ホリエ:人との距離が近くなり過ぎるのが怖いんですよ。ファンとの距離もバンド仲間との距離も、近くなり過ぎるのが怖いんです。自分の知らない人に、自分の行動が全部見られてるみたいなのもすごく嫌で。
逹瑯:分からなくもないな、それ。人によってはマイナス・プロモーションになることもありますからね。アーティストってやっぱり見えない部分がある方がいいことってありますからね。神秘性とまではいかないけど、普通であってほしくないっていうか。それも含め、それを上手く使える人じゃないと怪我するかもしれないですからね。
ホリエ:俺の場合、神秘性なんてものはないんだけど、なけなしの神秘性を守りたいんですよね。
逹瑯:あははは(大爆笑)。ホリエさんいいなぁ(笑)、すごく好き。そういえば海外で“ツイッターはアーティストの寿命を短くする”っていう調査結果が出たらしいですね。
ホリエ:出そうだなって思ってたんですよ。手の内をすべて明かしちゃう、みたいなことですからね、ツイッターって。
逹瑯:俺なんかはそこを逆手に取って、ギャップも楽しんじゃってますけどね。
ホリエ:でもまたそこが普通になっちゃうとオイシくなくなっちゃいますからね。
逹瑯:あぁ、まぁたしかにそうですね(納得)。自分の中でラインは常に引いてないとですね。
ホリエ:そう。僕もそこ聞きたかったんですよね。僕は最初は邦楽でしたけどね。
逹瑯:ちょうどヴィジュアル系とパンクが流行ってたころじゃないですか?
ホリエ:まだヴィジュアル系っていう言葉がなかった頃だったんじゃないかな?
逹瑯:何聴いてました? 一番影響受けたバンドって何だったんです?
ホリエ:僕はBUCK-TICKですね。アルバムとか一番聴いてたのBUCK-TICKだったと思いますよ。
逹瑯:マジっすか!? 俺もBUCK-TICKめちゃめちゃ好きっすね。あったよ、共通点! BUCK-TICKは何処から入りました?
ホリエ:僕は「悪の華」(1990年1月24日発売)からですね。
逹瑯:早いですね! いくつん時です?
ホリエ:小学校5年くらいだったかな?
逹瑯:小学生でBUCK-TICK!? 俺、小学生の頃なんて“ガラガラ蛇よ! 気をつけて〜!”(とんねるず「ガラガラヘビがやってくる」)とか“僕は死にましぇ〜ん!”(ドラマ『101回目のプロポーズ』)って言ってましたよ!
ホリエ:あはははは(爆笑)。
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