高中正義、往年のギターキッズ感涙のサプライズ満載公演

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高中正義のデビュー40周年記念企画の総決算とも言えるNHKホール公演が、12月16日に開催となった。

◆高中正義画像

1曲目にYAMAHA SG-2000 BLUEで演奏したのは、なんと「BLUE RAGOON」だった。通常はコンサートの終盤にプレイされる高中正義の代表曲だが、よもやのオープニングに1曲目から総立ち。続く「パラレル・ターン」では、自らボーカルを披露。この曲を演ることだけでもレアなのに、ステージで歌う事はほとんど無い高中正義のまさかのパフォーマンスに、集まった3800人のコアなファンすら度肝を抜かれた。

この日の公演は事前にオフィシャルサイトでリクエストを受け付け、人気曲を演奏するというものだ。それゆえか、本意ではない曲も含まれているようで、MCでは「ホントは歌いたくなかったんですが、今日はボクの意志ではなく、みなさんの意志に従う、みなさまの家政婦。ギタリストのミタです!」と自虐的に語り笑いを誘う。そんなサービス精神の表れか、硬派なイメージで知られる男・高中正義が中盤にはクリスマス・メドレーまでをも披露してくれた。

後半はフュージョン・ファンお待ちかねのゲスト・コーナー。まずはサディスティックス時代の盟友、後藤次利の登場。まだ大阪公演を控えてるので曲目の詳細は省くが、後藤次利と高中正義と言えば…の楽曲をガッチリ競演。

続いてのゲストは御大ドラマー、村上"PONTA"秀一。サンタクロースを彷彿させる赤いガウン姿で舞台に表れた。圧巻は「READY TO FLY」内でのパーカッション・斉藤ノヴ、80年代の高中正義バンドを支えたドラマー・宮崎まさひろと村上"PONTA"秀一のソロ・セッションだ。熟練プレイヤー3人の夢の競演だけでも凄いところに、高中正義のギターが唸るように絡むというフュージョン・ファンにとってのまさに至福の瞬間となった。

この日、会場に集まったファンは40代後半から50代が中心で、その9割が男性客だ。2時間30分の長丁場で演奏された全20曲のほとんどが1970~1980年代の曲となった。つまり、この日の観客がティーンエイジャーだったりギター小僧だった頃の曲ばかりである。それぞれの40年を重ね合わせながら聴いた陶酔の時間を過ごした事であろう。

この後は40周年記念企画の締めを飾る大阪での大晦日カウント・ダウン公演を控えている。また、2012年2月に来日するナラダ・マイケル・ウォルデンのスペシャルゲストに参加する事も発表された。名盤『SAUDADE』のプロデューサーでもあり、同じステージでの共演は1982年の『ギター・ファンタジア・ツアー』の横浜スタジアム公演以来、30年ぶりとなる。

<高中正義 40周年記念最終章・カウントダウン公演>
2011年12月31日(土) 開場21:30/開演22:00
@大阪・森ノ宮ピロティホール
※出演ミュージシャン:高中正義(Guitar)、斉藤 ノヴ(Percussion)、岡沢 章(Bass)、宮崎 まさひろ(Drums)、小島良喜(Keyboard)、本間将人(Keyboards&Sax)、稲葉ナルヒ(Guitar)

◆高中正義オフィシャルサイト
◆ナラダ・マイケル・ウォルデン with 高中正義/BLUE NOTE TOKYOサイト
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